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大学4年間は彼女ができない代わりにセフレが簡単にでき、常に10人以上ストックしていたので、オナニー感覚でセックスをしていました。
その中から人生初セフレになった二人の話を。
北海道から関西のとある大学に進学し、一年時のクラスで後ろの席だった男子とひとまずま友人に、その流れから私と友人の隣に座っていた女子とも話し、昼食を共にすることに。
その際、男子の家が大学から徒歩5分程だったので、講義終了後その家に行く話となりました。
多少その男子の家で話し、夕方になり帰宅することに。
私が女子2名をとりあえず送ることに。
その際、話の流れはもう忘れてますが一人の女子(以下栄子)が
栄「早くセックスしてみたい」
と言いもうひとり(以下美衣子)がそれに同意。
酒は入ってなかったとは思いますが突然の猥談になりました。
そんなことを聞いてやりたい盛りの私は
私「じゃあオレとやる?」
という感じの冗談を返しました。
栄子も美衣子もえー、とかヤダー、と言ってましたが引かれた感じはありませんでした。
栄「ってか私君彼女は?」
と聞かれ、高校卒業時に別れた事を素直に返し、
美「えっ?いたの?じゃあ経験者?」
と更問、童貞ではない旨を返すと、
栄「んー、童貞相手だと痛いだけで終わっちゃいそうだしなぁ」
と栄子が少し考える素振りを。
私「まぁ、興味があるなら相手するよ」
と私も半分冗談だったこともあり、一歩引くと
栄「じゃあお願いね。今から大丈夫?」
と言われました。
流石に驚きましたが、私以上に驚いたのが美衣子
美「えっ?栄子ちゃん、まじ?」
と唖然。
栄子は
栄「うん、チャンス逃したらいつまでも経験できなさそうだし。○○駅のすぐ近くにラブホあるしそこ行こ。」
と言って、栄子は私の腕に抱きついてきました。
私「おう、じゃあ行くか」
といって最寄り駅にいこうとしたところ
美「チョット待って、私は?」
と美衣子がこちらに質問。
私「いや、無理強いすることじゃないし、栄子はシたいって言ってオレも問題ないからさ。美衣子はイヤなら別に」
と言うと悩んでいましたが
美「私もスる。」
と言って栄子とは逆の腕に抱きついてきました。
そして、そのまま移動して3人でラブホに入ることに。
一先ず、女の子同士でシャワーに行かせ、交代で私がシャワーに。
上がったときは二人はバスローブ、私はバスタオルを腰に巻いた姿で、私はテントを張ってる状態でした。
栄子は私のテントを見て興味津々、美衣子はやや引き気味でした。
栄「じゃ、美衣子ちゃんからでいいよ。」
と不意に栄子が美衣子に言うと
美「えっ?私から?」
栄「うん、私はもうする気満々だけど、私の見たら美衣子ちゃんできなくなっちゃうかもだし」
美「ごめん、ここまで来てだけどまだ覚悟がさ。先に栄子ちゃんで」
と譲り合い。
いつまでも決まらなさそうだったので、ジャンケンで負けた方から、と私が提案し、栄子からになりました。
バスローブを脱がせ栄子を裸にし一通りの愛撫をしていざ、というときに栄子が
栄「あ、ゴム無しね。」
と言いました。
セックスの経験は有りましたが、生セックスの経験が無い私は思わずえっ?と返し美衣子は
美「えっ?避妊は?えっ?」
と驚きました。
栄「私もうすぐ生理だから大丈夫。具体的には2~3日で来るから大丈夫」
と言い、続けて
栄「だから美衣子ちゃんが先が良いって言ったんだよ。男の人って生のほうが良いんでしょ?ゴムから生なら嬉しいけど、生からゴムは嫌なんじゃない?あっ、私君、妊娠多分しないから私には中に出してね。ハツタイケンは中出しまでされたい、って思ってたから今日は理想的なタイミングだし。」
と、言われて私は思わず
私「ってことだけど、美衣子ちゃんはどうする?今からでも先にする?」
と美衣子に問いかけてしまいました。
そんな私に栄子は
栄「もうだめ、ここまてま準備されちゃったら私が先だよ。美衣子の初体験終わったらまた私としちゃえば良いんだよ」
と言われて我慢できずに生まれてはじめての生挿入を栄子にしました。
ゴム有りとは違う気持ちよさにすぐに出そうになりましたが、処女が相手、と思い我慢。
ゆっくりと腰を振り生の感触を楽しむことに。
栄子は最初こそ痛がっていましたが、少しするとんっ、とかあっ、とか小さく喘ぎ、私の我慢が限界の頃に
栄「なんか、なんかくるっ!」
と言って私に全身でしがみついてきました。
大好きホールドをされ、ピストンの抜く方に動いていたのを無理矢理入れる方に動かされついに限界を突破し、栄子の最奥で人生初の中出し。
出した瞬間
栄「えっ?あ、あーー!!」
と栄子の体がビクリと痙攣、初体験ながら栄子は中出しされて絶頂に。
私が出し切るまで栄子は私にしがみついていましたが、射精が終わるとユルユルと力が抜け、だらしなくベッドに横たわることに。
ブゥ、と膣ナラをたてて、血と混じった精液が垂れてきました。
私のは少し柔らかくなってましたが、美衣子の愛撫をしてるうちに回復するだろう、と思える程度の状態でした。
美衣子の方を向くと真っ赤な顔でバスローブがはだけていました。
手は股と胸の近くにあり
私「あれ?オナニーしてた?」
と思わず意地悪な質問をしてしまいました。
美衣子は真っ赤顔のままフルフルと首を横に振りましたが、おそらく正解でしょう。
美衣子ににじり寄り、股間を触ると愛撫の必要が無いくらい濡れていました。
私「見てて興奮しちゃった?これなら大丈夫そうだしすぐしちゃおうか。」 
と指と指の間で橋がかかったのを美衣子に見せつけてそのまま押し倒しました。
そのまま入れようとしましたが美衣子に
美「ごめんね。着けて。私多分今日は危ないから。お願い。中出しは今度にして」
と言われてゴムを着けて合体、一度出した余裕もあり、痛がる美衣子がヨガる美衣子になるまで丹念に責め、美衣子がイったところでゴムを外し、美衣子の口に生挿入。
イラマチオ気味に美衣子の口を使って口内に発射しました。
いきなり口内に出された美衣子はどうしていいのかわからず涙目でしたが、意を決してごっくん。
美「あんまり美味しくない」
と感想を言いました。
美衣子としているうちに栄子も復活し、
栄「私もフェラしたいし飲んでみたい。」
と言ってしゃぶってきましたが、私が途中で辞めさせました。
私「口内はいつでも出せるけど中出しはできないから中出しさせて。」
といって栄子と2回目の中出しセックス。
その後、二人にお掃除フェラまでさせて、また立ったので、栄子相手に3回目の中出しをしました。
美衣子は
美「安全日は私多めね」
と少し膨れていましたが、栄子は
栄「それ無理、私ピル飲むわ。そうすればいつでもOKだからね。」
と言って美衣子がじゃあ私も飲む、とプチ喧嘩をして夜に解散。
翌日は栄子に生理がきて私は一安心。
美衣子は午前中姿を見ませんでしたが、午後に合流。
美「栄子ちゃん来ちゃったんだ。じゃあ今日は私だけね。まだゴムありだけどいっぱいしようね。」
と言われ美衣子の家でお泊りしました。
中以外なら好きなところに出していいよ、と言われ、その夜はひたすら美衣子にごっくんさせつづけ、美衣子も徐々に慣れてきたようでした。
そして
美「今日午前中ね、産婦人科いってピル処方してもらったの。解禁日は私だけの日にしてね。」
と言われました。
後日解禁日は栄子の見ている前でひたすら美衣子に中出しし続け、栄子にはそれを見てオナニーさせるというプレイを楽しみました。
この二人は大学卒業まで私のメインセフレ(=便女)として多くの精液を受け止めてくれました。
他のセフレやこの二人との別プレイは要望があれば投稿させてもらいます。
この話はまだ続きがありまして、私の不徳の致すところで現在進行形となります。
あまりにも長文になりすぎますので、今後は短めに結んでその都度更新とさせて下さい。
私自身が口汚い言葉で女を責めるという事に異様な快楽を覚えてしまう事に50歳も半ばにして気付いた。
Kさん然り、かおり然り、志保も然りだ。私はこんな人間だったのだろうか・・・?そういうカス野郎の素質があったのか・・・?目の前で起きた事は全て現実だ。
理解出来ないそんなゲス野郎は12/1付にてかなり遠方の他拠点へ応援の業務命令が下された。
期間は3ヶ月で、理由は原材料不足や半導体の問題と物流コスト激増。輸出がメインである私の会社は大幅な減産をせざるを得なくなった。
需要があっても作りたくとも作れない。重要な半導体等も不足し、出荷しても船もコンテナも無く製品が港倉庫で待機。交替勤務者は殆どが平常勤務となり、人手が余りに余って忙しい日本各地の拠点へ応援か出向になった。
その殆どの者が年明けからなのだが、私は12月という急な話・・・この会社は何でもありだし、過去に何度も応援は経験していた。
現地へ行ってしまえば、志保・かおり・Kさんと顔を合わせなくて済むのだから良いとさえ思った。
帰りが周りより遅くなり、着替えて階段を降りて来たら通用口で偶然かおりと出食わした。
「あっ!てんちゃんお疲れ~^^」
かおりから意外な言葉が・・・
「てんちゃん、あたし急に来月から応援って言われてさ、明日までに返事しなきゃなんなくてさ」
「俺もだよ。どこだい?」
まさかのまさかで応援先が同じだ。かおりは遠いから断ろうとしていたらしい。
「どうすんの?てんちゃん行くならあたしも行くよ^^」
私は業務命令だから問答無用だと答えたら、迷わずかおりも行くという。
応援の詳細については明日の朝、残業時間帯の説明会で知らされる。
帰宅して志保に事情を話した。
志保は受け入れるしかない。
翌朝の説明会で応援先の職場と勤務シフトが書面で渡された。
私とかおりは同じ職場で同じ平常シフトだが、週3回の4時間残業と土曜は殆どが休日出勤で年末年始も休出が予定されていた。
これなら確かに夜勤より稼げるが、応援者に支給される応援手当は3食の食費で消えてしまう。
以前にも応援は何度かあったが、ここまできついシフトの応援の経験は無い。
幸いなのは、駅前の便利なビジネスホテル暮らしと、帰省の有無に関わらず、帰省費用が支給される。休みも少ないからあまり金も使わないだろう。
仕事終わりにかおりが応援の事で色々訊きたいというので途中のコンビニでちょっと話した。
「これなら夜勤より稼げるし、休み少なくてもてんちゃん一緒だし、同じホテルだから^^」
「でも、応援の日当は殆ど食費で消えるわ。年末に1回だけ帰って応援終了まで向こうに滞在だな」
「食費節約して向こうで遊ぼ^^あいつらと顔合わせなくて済むから清々する^^」
いやらしい笑みを浮かべながら『あいつら』という複数形を口にしたかおりから女の匂いがした。
その週末の仕事終わり土曜の朝、Kさんからライン・・・コーヒーのお誘いだが、赴任の準備などで忙しい為、断りの連絡をした。
直ぐ様、Kさんから直電があり、どうしても話したいと言われ、30分という約束でいつものコンビニで会った。
「何の話?申し訳ないが、ちょっと忙しい」
どうやら応援の話が耳に入ったようだ。かおりも一緒だという事が気掛かりらしい。
数時間前にかおりがKさんに釘を刺したようだ。相変わらずきつい女だわ・・・
「てんさんにちょっかい出すなって・・・」
「俺等が出来てるって会社で噂になってるの知ってるかい?」
無言になったKさん・・・
「暫くコーヒーは行けない。年末には帰れると思うが、移動を考えると休みは3日あれば良い方」
無言だったKさんが口を開いた。
「その噂ってかおりさんからですか・・・?」
もう約束の30分が過ぎている。捨て台詞のように言ってしまう。
「噂を事実や真実にしたいのなら正月にでも連絡してくれば?それでも分かんねぇなら元彼にでも訊いてみたらいい。そうすりゃ分かんじゃん」
呆気にとられる彼女を冷たく突き放し、放置して帰宅した。
心配そうに見る志保を横目に準備の続き・・・言い忘れていましたが、かおりとの情交後に帰宅したら志保の長かった黒髪が見事に消えていました。
切った理由すら訊けず、絶句するしかなかった。
そんなで来週の月火は特別休暇というか、移動の為のみなし出勤となっている。11月29日(月)にかおりと一緒に現地へ移動すると約束している。実質、志保といられる時間は月曜の朝までだ。
強烈な睡魔に襲われ、意識が飛んだ。無情にも時間は過ぎていった。
日曜の午後、やっと準備が終わって志保に話し掛けた。
通帳・印鑑・キャッシュカードを差し出し・・・
「志保、暫く留守になるから渡しとく。家の事と金の事を頼む。それからこれで○の車を買ってくれ。納車されるまで俺のを使うように○には話してある。車買っても少し残るだろうから残った金は○が結婚する時の足しにしてくれ。授業料も払い終わってる。これでもう俺には何も残ってない。向こうで頑張って働く。裕福とは言えないが、少しの間は生活に困らないくらいの給料になる筈だ。応援が終わって帰って来たとしても、こっちで同じようには稼げないと思う。もしかしたらそのまま応援先へ出向になる事もあるかもしれない。それだけ言っておく」
ポロポロと涙を流す志保・・・ごめんなさいと何度も何度も言っていた。
そんなで夜も更けて寒さすら感じる11月29日の午前0時過ぎ・・・床の中で志保が言った。
「年末には帰って来られそう・・・?」
「大晦日になる思う。俺と志保の誕生日の間の日も向こうで働いてる。年明けて3日には向こうへ戻る」
お互いの誕生日の間の日は、毎年必ずSEXしていた。その日に志保が生理になった事は過去に一度も無い。
現在の志保の身体は生理とは無縁になっている。恒例というか決まり事のようなものだが、愛情表現のつもりだった。
私はかおりとの情交を終えて帰った夜、娘が不在であった事もあり、あろう事か志保を激しく罵り、その身体を滅茶苦茶にした。
それ以来、夫婦の関係に亀裂が入ったと思っていた。
私の身勝手さで溝が生まれたのだから身から出た錆だし、どうせ50も半ばのポンコツだ。錆びたところで大した影響も無いだろう・・・
そんな考えを覆す志保の言葉に驚く。口籠るような感じだったが、要約すると今までに無いくらい感じたからまたして欲しいと言う。私に疚しい事があったとは思えないし、あったらあんな事されてないとまで言う。
私も嘘を並べたが、志保も嘘を並べている。そんな口で私をしゃぶり倒し、有りっ丈の精子を夜明けまで掛けて腟で搾り取った。
お読みの皆様も飽き飽きでしょうから志保とのSEX描写は割愛させて下さい。
それから数時間後、私は某主要駅ホームで駅弁片手にかおりを待っていた。
時間ギリギリだと連絡があったが、本当に来ない。発車時刻が迫る。
発車メロディが流れる最中かおりが猛ダッシュで来た。
「てんちゃん、ごめ~ん!」
「大丈夫!どんぴしゃだ!」
ドアが閉まる寸前だったが、ギリギリ間に合った。
かおりの呼吸が整うまで待つ。
「良かった。かおちゃん、どんぴしゃだわ」
「だってあたしらどんぴしゃじゃん^^;」
かおりの話だと、旦那が昨日ぎっくり腰になって動けないらしい。そのまま放置してきたという。
駅弁を食べ終えると、かおりがいやらしい笑みを浮かべて・・・
「また新しいの見つけちゃって^^」
旦那と浮気相手のラインのやり取りを写真で見せてきた。最新版らしい。
「あいつ、女と駅弁やろうとしてぎっくり腰になったんだよ^^」
「駅弁?」
恥ずかしながら私は『駅弁』という体位を知りませんでした。
「しかもこんな物まで車の中に隠し持ってましたよ^^」
バイ○グラですか・・・しかもかなり数が多い。
正規品というか病院から何回か処方されたらしく薬の説明と領収書が何枚かあった。
1錠1300円もするのか・・・到底、私には買えない。
「全部パクってきたの?」
「当然でしょ^^救いようのないバカにこんなの必要無い^^!」
「バレるだろ?」
「バレても訊けないでしょ^^?これ飲んで女と駅弁やろうとしてぎっくり腰とかバカすぎ^^あのまま死んでくんないかな^^」
「ぎっくり腰じゃ死なんよ」
「飲みすぎて心臓発作とか^^?」
そんな私達を乗せた列車は西へと向かっていた。
揺られる事、長時間・・・やっと目的地到着。3ヶ月お世話になるビジホにチェックイン。
明日は休みだし、ちょっとした日用品など買い求め、明後日に備えてゆっくりしようと話した。
食事に出掛けて軽く飲む。
お互いの部屋に戻ってシャワー浴びて私は志保への定時連絡・・・電話を切って数十秒後かおりから電話・・・
「そっち・・・行ってもいい・・・?」
やたら艶っぽい声でこれから先の展開が見えるようだ。
「疲れてるのにごめんね・・・10日くらい前なのにもっと前みたいに思っちゃって・・・」
かおりは例の薬を出した。
「これてんちゃんが持っててくれる?必要無いと思うけど・・・」
現実的に必要になるかもしれない。
「お泊りなんてもう出来ないって思ってたんだ・・・この前さ、帰ってから奥さんとした・・・・?」
嘘をつくのは簡単だが、真実を話すなら志保を滅茶苦茶にしたと言わなければならない。したよとだけ答えた。
「バレちゃったじゃん・・・どうすんの・・・?」
どうしようもなかったから言い逃れなどしないと言った。
「昨日の夜は・・・?どうせしたんでしょ・・・?」
かおりの表情が変わり始めた。
「何が不器用なのよぉ!てんちゃんが奥さんとやってる時、あたしひとりエッチしてたんだよ!バカみたいに何回もしたんだよ!どんだけ空しかったか分かってんの!」
きつい女だ・・・激情型だとは思っていたが、旦那の浮気・バイ○グラ・ぎっくり腰・応援・背徳感と色々なものが入り混じって神経擦り減らしていたようだ。
ストレスからの自慰行為・・・志保もそうだった。
滅茶苦茶にした日の翌朝、眠ったふりをした私の隣で志保も同じように自慰行為に耽っていた。
「何で俺とこうなった?そもそも俺に興味なんて無いだろ」
かおりの瞳を凝視して尋ねた。かおりは自分が悪いと言った。当初の目的はKさんへの嫌がらせだったと言う。Kさんの元彼から話を聞いて前から気に食わないKさんに嫌がらせして邪魔してやろうと思っていたそうだ。
「かおちゃんがその元彼からどう聞いてるか知らんが、俺とKさんは噂になってるような事は無い。元彼はKさんに未練たらたらなんだよ。かおちゃんは利用されたんだ。そんなのに振り回されてたら疲れるだけだぞ」
徐々にかおりの表情が落ち着き始めた。
「てんちゃん信じる・・・信じるから・・・」
かおりは優しさと癒やしに飢えている。感情が不安定になったり高ぶったりすると、笑顔を忘れて穏やかさを失ってしまう。
ベッドに横になるように促し、かおりの全身をマッサージした。すごく気持ちいいと言うかおりが・・・
「何でそんなに優しくしてくれんの・・・?あたし、てんちゃんにキレちゃったんだよ・・・」
「こういう事がかおちゃんに必要なんだよ」
極々自然な流れでかおりと身体を重ねる・・・かおりの膣から蜜液が溢れていた。
真っ赤に膨れた陰核を啄む・・・私の唇は瞬時に蜜液で塗れる・・・かおりが身悶えと共に甘い声を上げる・・・
「イク・・・イク・・・てんちゃんイク・・・あたしイッちゃう・・・イク・・・」
かおりがイキ果てるのを見届けた。
かおりが私の手を取り、指を絡め、ベッドに座るように促された。
かおりのフェラで瞬時に強く勃つ・・・かおりの唇が往復する度に身体がビクビクとしてしまう。
立ち上がるように促され、仁王立ちフェラに移行・・・常軌を逸したかおりの本気フェラ・・・さっきキレまくった女とは思えないほど柔らかい表情・・・ずっと視線を合わせてしゃぶっていた。
「てんちゃん・・・我慢できない・・・挿れてもいい・・・?」
ベッドに腰掛けると、かおりは座位で私を迎い入れた。
絞まりはあまり感じないが、熱さを十分に感じる。
ヒップをガバッと掴むと、ガツガツと狂ったように腰振りを始めたかおり・・・蜜液が流れ出し、私の身体を伝って下へ垂れていた。
その時、ふと思い付く・・・このままかおりを抱えて立ち上がれば、駅弁ができる。小柄なかおりだからさほど負担も無い筈だ。
ほんの数分だが思い切ってやってみた。
怖いと言うかおりを突いてみたが、思うような結果が出ない。
「かおちゃん・・・駅弁どうだった・・・?」
「てんちゃんは・・・?」
「かおちゃん普通にした方がいいかも・・・」
「あたしもそう思った・・・」
意見が一致してエロ騎乗・・・かおりが回転しながら対面と背面を交互にしてくれた。
激しく波打ちしながら上下するヒップ・・・
「てんちゃん・・・いい・・・いい・・・またイッちゃう・・・イク・・・イク・・・」
かおりがまた果てて私も限界が近い。
「てんちゃん・・・後ろから挿れて・・・」
後背位で思いっ切りかおりを突いた。
蜜液が糸を引きながらシーツに垂れる・・・膣壁が歪む・・・膣奥に当たる・・・
「てんちゃん、中がいい・・・中がいい・・・中に出して・・・あたしの中に出して・・・イクゥゥゥゥ・・・」
かおりの声が1オクターブ上がって腟内射精・・・この前、かおりを抱いて感じた背徳感は、ものの見事に消えていた。
後背位中出し・・・かおりを征服したような気がした。
お清めするかおりの膣を弄り、傷痕に手を当てた。
「てんちゃん、ダメだよ・・・またしたくなっちゃうから・・・」
「もう無理だよ・・・」
「じゃあ、あれ使っちゃう・・・^^;?」
「かおちゃんに失礼じゃんか・・・」
「・・・^^;」
シャワーを浴びて今夜は一緒に寝ようと言った。
隣に横たわるかおりを抱き寄せる。
「奥さんといっぱいしたって言ってたじゃん・・・今日は無理かなって思ってたんだ・・・」
「案外そうでもねぇかも・・・かおちゃんから若い女のエキスもらってるし・・・」
「ババアのエキスだと思ってんでしょ・・・^^;?」
「思ってねぇよ・・・俺より年下なんだし・・・でもこんな生活が3ヶ月も続けられんだな・・・」
「飽きちゃう・・・^^;?」
「やめられなくなりそうじゃんか・・・」
「やめなきゃいいじゃん・・・^^」
「気持ちよかったもんな・・・」
「ケンカした後の仲直りエッチは気持ちいいって決まってんの・・・^^;」
かおりから自然な笑顔が出ていた。
罪悪感や背徳感や嫌悪感など木端微塵に吹き飛ぶ・・・良心の呵責すら無くなった私は、かおりと続ける事になった。
つづく
今回友人が久方の合コンをセッティングしたので誘われるままに会場に。
今回は3対3だったのだが男1名が身内の不幸でキャンセルになり、暇だった私が誘われることに。
さて会場は個室居酒屋で男性3名が先着。遅れる事10分女子3名が到着。
その中で私が驚いたのは引退したAV女優Cさんがいたことでした。
簡単な自己紹介で判明したのは、Cさんが年長であったので私以外の2人はAさんとBさんに興味ばかりあってCさんに話をかけはするが興味はないようだった。
そこで私はCさんに集中的に話をかけてCさんと仲良くなる作戦に出た。
120分制貸し切りの個室居酒屋で残り20分程度になるとCさんと横並びになって色々話すことができた。
どうもあまりAVを見ない二人の友人達はCさんの事を知らないようだった。
私は少し拗ねつつあったCさんの機嫌を取りながら、とうとうお開きとなった。
友人2人はCさん以外の2人を連れて2件目へ、私はCさんにもう1件行きませんか?と誘うと笑顔で、喜んで誘いに乗ってくれた。
Cさんはゆっくり静かに飲みたいと言うので私のマンションに招待した。
彼女を部屋にあげてハイボールやレモン酎ハイを作ってだした。
アテには手作り料理を提供すると目を丸くして笑顔で喜んでくれた。
すると彼女から、「つぐむさんは私の正体知ってますよね?」と言うのでAV女優名を言うと「やっぱりご存じだったんですね。よかった~」と言った。
Cさんは数年前に引退したが、また復帰しようかと悩んでいるという。
事業を始めようとしたがコロナで事業が起こせず、なかなか収入が見込めないことやAV業界の裏表を面白おかしく話してくれた。
Cさんはなかなかの酒豪でなかなか潰れなず、私が一緒に飲んだ女性の中で一番の酒豪だった。
お互いに笑い合いながら楽しく飲んでいると「つぐむさんのお仕事は?」と聞くのでこのマンションの運営管理と自営してると告げると「すごいね~私もこんなマンションに住みたい」と言うので住みますか~?と冗談ぽく言うと住みたいと言った。
彼女は私と話してる中でもう関東は嫌だ~関西に移住したいと話していた。
お互いホロ酔いの為、少しお酒を小休止。
そこでサッパリするために私はお風呂に。
湯船につかっていると何とCさん(以下彼女)がお風呂場に素っ裸で彼女が「つぐむさんはこの身体見たかったでしょう~?」と言って素晴らしい95cm Icupのバストを見せつけるように入ってきた。
私の愚息は見る見るうちに勃起した。
それを見た彼女は嬉しそうに私の愚息を愛おしそうに、フェラを上目使いでしてくれた。
フェラをするたびギンギンになる私の愚息を彼女は上目使いの極上パイズリで私は1回目逝ってしまった。
彼女はいっぱい出たね~とお掃除フェラをしてくれ、湯船の中では私は後ろからハグをしながら、ディープキスをしてまるで彼女彼氏のような感じだった。
その後は2人の距離は縮まり、その後はベットに移り、彼女は私は上向きにさせて再び丁寧なフェラでギンギンにさせて私の愚息を入るか入らないかの極上の素股で逝かされそうになったが我慢した。
そして我慢したのを彼女がほめてくれた。
今度は私が上になり彼女のバストを揉みしだきながらディープキスそして彼女の秘貝を丁寧に舐めて愛撫しゴムを付けようとすると、「生でいいよ~」とお許しが。
遠慮せずに有名AV女優の彼女と生ハメ!いつもAVで見た光景が今実際に当事者となっているのが非常に興奮した。
ギンギンに大きくなった愚息を彼女の秘貝に生で挿入すると「あぁ~大きくて太くて長い~凄い~気持ちい~」と何度も喘ぎ喜んでいる彼女を見るたびに興奮し、私は激しくそしてたまには、ゆっくり、奥深く彼女と生ハメを楽しんだ。
そしてとうとう逝きそうになったので、彼女に出すよ~というと「そのまま中に出して~」と言うので、彼女の奥深く挿入して中に私の愛の特濃汁を放出した。
彼女は私が逝った顔をみると嬉しそうに笑顔でだいすきホールドで抱きしめてくれた。
彼女の秘貝からは私の愛汁がこぼれ出していて、それを人差し指ですくいながら1滴残さず飲んでくれた。
その後は私の腕枕の中で彼女は朝を迎え、朝にモーニング生ハメで中出しをして、彼女を空港まで送り、別れ際にライン交換をしてまた会う約束をした。
すると5/3に彼女からラインが来た。
「つぐむさんへ相談があるのですが、実はもしかしたらつぐむさんは冗談だったかもしれないけど、本当に大阪に引越したいのです。もしよければ部屋を1室空いていたら貸してもらえませんか?」と言う内容でした。
私はこう返しました。「Cさんライン有難う。部屋をお貸しするのは構いませんよ。家賃は五万です。保証金保証人は不要。ネットと光熱費込です。」ただし月1回中出しさせて下さい!と付け加えて返信してみました。
すると彼女から「週1回でもOK」と言うことでゴールデンウィーク明けの10日に引っ越ししてくる事になりました。
当分は彼女と中出しライフを楽しめそうです。
それとGW前に中出し契約者が数人退去したので、また新規募集しようかと考えていますので、こうご期待。
話が途切れ途切れで本当に申し訳ございません。
このサイトの趣旨である中出し体験まで書ききれないと判断して3話目を書く事にしました。3~4を考えています。
いつも前置きが多く長話にしかなりません。お時間がございましたらお付き合い下さい。
第3ラウンド・・・お陽さまは真南に来ている。
車内に座っているのも何なので、かおりとショッピングモール少し見て歩く事にした。
先にスキンシップされる前にかおりのウエストからヒップの辺りに手を回す。かおりは目をまん丸にした。
「てんちゃん、どうかした?」
「いつも出掛けると女房こうやって歩いてんだ」
「マジ!?」
「俺が手を回す安心するんだと・・・」
「お惚気ごちそうさま^^」
「お粗末さま・・・」
「どうする^^?会社の奴等に見られちゃったらW不倫だって騒ぎ出されるよ^^」
「もう別に良くね?」
「もう良いかっ^^!てんちゃん根性座ってるし」
「W不倫って言ってもおっぱいしか触ってねぇし・・・」
「そっか・・・^^;」
かおりと人目も憚らず、体温を感じる距離で見て歩く。女房以外の女と歩くのがこんなに楽しいとは・・・異次元というか全く別な世界に生きているようだった。
相も変わらず、かおりがせっせと世話を焼く。服のゴミを払ってくれたり、髪が乱れてたら直してくれる。その仕草が終わると、私を凝視してこれでもかと瞳術を使う。この女は狐じゃなくて『忍』だ。某時代劇系アニメを思い出す。本当にヤバくなってきやがった。瞳術で惑わされて周りが見えない。
ボーッとしていると・・・
「てんちゃん、スマホ鳴ってるよ」
現実へ引き戻される。
画面を見ると・・・やっぱり志保だ。
ラインの既読が付かないから痺れを切らして直電・・・
「奥さん・・・?」
「・・・」
鳴り止むのを待つ・・・程なく切れた。
「あ~ぁシカトしちゃった^^;愛しの奥さんがキレちゃうよ^^」
「もういいんだよ・・・」
「もういいって?」
「どんだけ好きでも話したくない時ってあるじゃんか・・・」
「ある^^ある^^今がそう?」
「今っていうか・・・送別会の辺りから」
「つい最近じゃん。Kなんかと飲みに行くからだよ^^」
「何か噛み合ってないっていうか・・・俺が悪いんだけど、黙って見てて欲しかったんだわ・・・」
「奥さん、口が滑った感じ?」
「滑ったんじゃないけど、見透かされてたような感じで話されて・・・」
「てんちゃんの雰囲気が違ってたんだよ。夫婦なんだし、とっても仲良しなんだからちょっとおかしければ分かるよ。てんちゃんだって何か違えば奥さんの雰囲気から分かるでしょ?」
「そうだな・・・かおちゃんちは・・・?」
「ウチはもうどうでもいいって感じ。ゴチャゴチャ言ったら婿さんだから叩き出しちゃえばいいし^^;」
「怖っ・・・」
かおりのご主人が婿さんだと初めて知った。
「てんちゃん、行こ・・・^^」
腕を絡めてそっと寄り添われた。ボヨンとする胸の感触・・・飲み物などを買い求め、車に戻った。
ふたりでア○コスを嗜む・・・至福のひととき・・・かおりが上着を脱ぎ・・・
「てんちゃん、肩揉みうまい方・・・・^^?」
「うまいかどうか分からんが、女房によくやってるよ」
「ちょっとお願いしてもいい・・・^^;?」
「いいよ。後ろ向いて」
後ろを向いたかおりの肩を揉む。
直に触っている訳じゃないのに手が吸い付くようだった。
「あ~あ気持ちいい・・・てんちゃん肩揉みうまいね」
「気の所為だよ」
「凄く気持ちいいよ・・・」
「イッちゃいそう?」
「うん・・・イッちゃいそう・・・^^;」
「早くね・・・?」
「あたし早い方・・・^^;」
下ネタにも軽口で返答するかおり・・・ いきなりかおりが前を向く・・・
「鎖骨の上の方ちょっと押して」
お望み通りちょっと押してみた。かおりの瞳術がこれでもかと炸裂する。木乃伊取りが木乃伊になりそうだ。
ひたすら耐えて心境や感情を誤魔化しながら肩を揉んだ。
「Kはどうだった^^?」
「どう?何が?」
「誘われたでしょ?」
コーヒーには何度か誘われてるが・・・
「いや」
「あの女って計算してるから。元彼から聞いたんだけど、1回もやらせなかったらしいよ。やるなら結婚してくれだって。有り得ないじゃん」
Kさんは元彼と身体の関係があったと言っていたが・・・しかも全て中出し・・・
「そう・・・だったら俺なんか誘われないに決まってるよ。かおちゃん、Kさんに何でそんなにきついんだ?」
「何かそういうの聞いてるとムカつくじゃん。あんな仕事できないのに、てんちゃんやあたしより給料高いんだよ!何だかんだ言って男と付き合ってさ、てんちゃんに媚び売って最低じゃん」
「それは仕方がない。俺やかおちゃんより等級が上なんだし・・・向こうは大卒・・・俺たちゃ高卒の底辺だしさ・・・媚びたところでどうにかなる訳じゃないし・・・」
「あの女が上がれたのは、てんちゃんが後押ししたんだよね?みんな言ってるよ」
「後押しって言うか、現場から上がってきた要望を形にしただけだよ。それが偶々Kさんの改善要望だった。そもそもあの人は間接部門の採用だから生産部門には向いてないと思うんだよね」
「あたし、プレゼンの場にいたんだ。仕事がやりにくい部分を相談して色々疑問点や問題点をを話し合って知恵を出してとかコミニュケーション取り合ってとかさ・・・いかにもあたし頑張りましたみたいな態度を見てたらイライラしてさ・・・それにさ、あいつセクハラされてたじゃん。『あたし被害者です』みたいな顔しててんちゃんに擦り寄ってさ、その相手からお金むしり取ったらしいじゃん。セクハラされてたのは、お前だけじゃねぇって!あたしだってされてたの!」
罵詈雑言を並べ立てるか・・・どうやら私がKさんの事に介入したのは良くなかったようだ。
かおりのKさんに対する攻撃は金と異性が銃爪になったみたいだ。
それよりかおりもセクハラされてたのか・・・いつの話なのだろう・・・まぁいい。
「今度セクハラされたら俺に言って。必ず助けるから」
「本当に?」
「かおちゃんにセクハラする奴は俺がスパナでぶん殴る!」
「死んじゃうでしょ^^必ず守ってよね^^」
「了解」
そんな四方山話を続けていたら・・・お陽さまは西に傾いていた。
何本目か分からないタバコをかおりと吸う。かおりが身体をまた寄せてきた。
「かおちゃんの身体あったけぇなぁ・・・」
「でしょ?最近さ、火照っちゃって・・・^^;」
「更年期・・・?」
「ひど~い^^」
「なぁ・・・かおちゃん・・・」
「なあに^^?」
「何で俺なんだ・・・?他に若くて活きの良い奴等がいっぱいいるじゃんか・・・」
「若いのはダメだよ・・・自分勝手でわがままだし・・・物凄く上からだし・・・」
「上から?」
「ババアの相手してやってんだって感じが見え見えで・・・ちょっと甘やかすと、すぐ調子乗ってつけ上がってさ・・・Kだってそうじゃん・・・違う・・・?」
「かおちゃんからしたら俺は年上なんだし、オッサンの相手だと思うが・・・」
「なに言ってんのよ・・・同世代じゃん・・・」
腕を絡められ、偶然か必然か胸がムニュムニュと当たる・・・
「ねぇ・・・てんちゃん・・・」
「何だい・・・?」
「今日帰って奥さんにする言い訳って考えてる・・・?電話もラインもシカトしちゃったじゃん・・・」
「何にも考えてないわ・・・かおちゃんと会ってたって言うかも・・・」
「マジ・・・?」
「後は女房がどう判断するか任せる。かおちゃんには迷惑かけねぇから大丈夫」
「あ~ぁそっかぁ・・・奥さんはてんちゃんを信じ切ってるからあたしと会ってたなんて言ってもウソだと思うよね・・・」
「Kさんの事は女房がちょっと知っててな・・・前に色々あってさ・・・かおちゃんには申し訳ないんだが・・・」
「大丈夫・・・^^てんちゃん信用してるから」
「そんな簡単に信用しちゃダメだよ・・・」
更に強くギュッとされた。
「Kもこんな事してくれた・・・?」
「してくれる訳がないじゃんか・・・何も無いよ・・・」
「おっぱいぐらい触ったってバチ当たんないよ・・・^^;あっ!触っちゃダメ!また調子乗ってつけ上がるよ・・・てんちゃん、お人好しなんだから・・・あいつにやりたい放題されるよ・・・^^」
触るどころか揉みまくってるんだよな・・・
「お人好しかぁ・・・俺はそう思ってないんだよな」
「あいつ、てんちゃんが後押しがなかったら上がれてないんだよ。すんごい勘違いしてんだよねぇ」
「俺の後押しぐらいじゃ上には行けないよ。昇級試験は合格してたらしく恐らくセクハラの事もあったからKさんには申し訳無いが、腫れ物みたいなもんだし、取り敢えず上げたんだと思う」
「それが計算なんだよ。絶対そうじゃん・・・確信犯だよ」
「かおちゃん、後押ししようか・・・?ちょっと知恵しぼってみるよ」
「あたし、もう諦めてるから・・・定年まで10年も残ってないしさ・・・試験なんて受かんないし・・・」
「まだ早いと思うぞ・・・」
「じゃあ、旦那と離婚したら後押しして・・・^^」
「何だか穏やかじゃないじゃんかぁ・・・」
「旦那の浮気だけじゃなくてウチも色々あんのよ・・・」
更にお陽さまは西へ傾いた。時間を忘れてかおりと語らう自分がいる・・・
「てんちゃん・・・誰にでも優しいのは反則だよ・・・」
かおりの腰に手を回す・・・自然に身体を預けるかおり・・・
「てんちゃん・・・W不倫する勇気ある・・・?」
このタイミングで来るのか・・・更に妖艶な瞳術まで絡めてきた。
「かおちゃんが俺と生き地獄を見るつもりがあるなら・・・」
「生き地獄・・・?」
「普通は地獄って死なないと見れないけど、生きながら見れるっていうお得な特典が勝手に付いてくんだ・・・」
「それお得じゃん・・・でも・・・てんちゃん優しいから生き地獄から守ってくれるでしょ・・・」
どうやら私がいつも思っている事を言わなければならない。どう判断するかはかおりに任せる。
「かおちゃん・・・俺な・・・女房ともうまくやってさ、かおちゃんともうまくやってとかできないんだ・・・昔からずっとそうで・・・あんまり器用じゃなくて・・・どっちかにしないと無理なんだ・・・」
「珍しいね・・・あたしの知ってる男は自分勝手で自分さえ良ければ、それでいいって感じで女のことなんて考えてない奴ばっかだった・・・てんちゃんは浮気や不倫の経験が無いんだね・・・てんちゃんみたいな人は初めてだから戸惑っちゃう・・・」
「簡単じゃなくてごめんな・・・面倒くせぇだろ・・・?」
「面倒くさいとかじゃなくて簡単じゃない方があたし燃え上がっちゃうかもよ・・・」
「そん時は全力で消火しますよ・・・」
「消されちゃうの・・・?」
「かおちゃんに生き地獄は見せられないからな・・・」
かおりの表情が穏やかになり、今日一番の瞳術が炸裂する・・・鼓膜の奥がキーンと鳴った。
「てんちゃん、来週の金曜さ、中番だけど半休取れる・・・?」
「ごめん。来週の金曜は遅番が休みで残れるだけ残ってくれって言われてて・・・」
「じゃあ、次の週の金曜は・・・?早番だけど午後半休取れそう・・・?」
「大丈夫」
「今日みたいにダベってさ、ごはん行って飲み行こうよ」
「会社帰りだと車だから飲むなら泊まるけど・・・かおちゃんは・・・?代行で帰るかい・・・?」
「あたしも泊まる・・・」
「大丈夫なのかい?」
「てんちゃんに合わせる・・・」
この女の術中にハマった。自らハマりに行ったようなものだ。もう引き返せないだろうな・・・同じ部屋に泊まるかどうか分からないから様子見しよう。
「もう眠いでしょ・・・?」
「そうだな・・・」
「眠い頭をフル回転させて言い訳考えなきゃね・・・」
「夜勤明けの休みの時は、女房を外へ連れ出したり、外で待ち合わせしたりしてな・・・」
「まるで恋人同士みたいじゃん・・・」
「今日みたいにごはん行ってべったりくっついて歩いて・・・そのまま・・・」
「ホテル・・・?」
「そういう事ばっかしてたんだよ・・・」
「邪魔してごめんね・・・今日だって行けたじゃん・・・」
「俺等も色々あってな・・・そういう気持ちが無くなった訳じゃないんだけど・・・俺が悪いのは分かってんだ・・・」
「距離を置いてみてもいいかもよ・・・」
素直にかおりの提案を受け入れてしまう・・・
「何かてんちゃんにうまくかわされたっていうか・・・逃げられちゃった・・・」
「かわしてもいねぇし、逃げてもねぇよ・・・そもそもそんな器用じゃねぇし・・・」
「そっか・・・よかった・・・今日帰って奥さんとしちゃダメだよ・・・今朝と雰囲気違うから・・・」
「弱いから無理・・・そもそも眠いし・・・」
「弱い・・・^^;?」
「激弱なんだよ・・・」
「それじゃあたしを満足させられないよ・・・^^;」
「修行して出直してくるよ・・・」
「何の修行・・・^^?」
「滝行とか・・・」
「冷たくて縮こまっちゃうでしょ・・・^^」
笑みを携え減らず口をたたくかおり・・・
「かおちゃん、名残惜しいけど帰るわ・・・久しぶりに楽しかったよ。体調悪かったのも忘れるくらい」
「あたしも楽しかったよ^^色んな話で盛り上がってさ、帰るのが嫌になっちゃった^^再来週の金曜日楽しみにしてる^^」
帰り間際にKさんに注意しろとダメ押しされた。
さて・・・自宅に帰る訳だが、言い訳を考えられるほど頭が回る訳が無い。恐らく志保は追及してくる。
何と答えようかと考える事もなく自宅着・・・鬼の様な形相の志保・・・
「どこ行ってた!心配したんだよ!」
「かおちゃんに飯に誘われて・・・」
「かおちゃん?かおちゃんって誰!」
「セクシーかおりだよ・・・この前ちょっと話した・・・」
「・・・・・・・・・」
志保はキレた表情で沈黙・・・
「死にそうなくらい眠いから寝る・・・」
「お風呂ぐらい入ってよ!汚いんだから!」
汚いか・・・さぞかし薄汚く見えたのだろう。
「確かにデスクワークみたいにキレイな仕事じゃないわな・・・安月給の汚い現場仕事でごめん」
何と罵られても耐えようと決めた。
そそくさと風呂を済ませ、寝ようとしたが眠れない。これだけ眠いのに身体が素直に反応しない。
ただ動かず、じっとしていた。
「パチンコでしょ・・・?そうだよね・・・?でも、連絡ぐらいくれてもいいんじゃない・・・?こっちは心配してんだよ」
「そんな余裕がウチにある訳ねぇだろ。そんな金があるなら志保に生活費を多く渡してる」
「ごはんは・・・?食べられたの・・・?」
「家で食えないのに外で食える訳が無い・・・」
結果的に嘘をついてしまう・・・ウイスキーを寝酒に酔いにまかせて死んだように寝た。
翌日起きるとお昼近く・・・当然だが目覚めが悪い。
用意されていた食事を口にしたが、二口か三口で箸を置いた。
寝室へ籠もると志保が来た。
何か話し掛けようと近付いてきたので胸に触った。
「やめてよ!」
その手を払い除けられ、汚い物でも見るような視線・・・自分の女房から蔑まれる・・・きついな・・・もう元には戻れないと悟った。
明けて翌週・・・中番の勤務が始まる。
皆が寝静まった深夜遅くに帰宅する毎日・・・食事が用意されているが、食べる気にならない。こんな状態が2週間以上続いている。まともに食べたのはかおりとダベった時だけだ。
金曜の昼過ぎ・・・やたらと重い身体を何とか起こすと、志保が病院へ行こうと言い出した。
断ると、今度は休めと言う。今日は休む事は出来ない。事情を話し、残業になると言って出勤・・・深夜12時を過ぎた辺り終業時刻5分前にかおりが来た。
残業前に食べろとブラックコーヒーとメロンパンの差し入れを頂いた。
奴隷解放のチャイムと同時にKさんからライン・・・
「コーヒーどうですか?いつものコンビニで待ってます」
残業で行けないと断った。
休憩所でメロンパンを何十年振りかで口にした。半分食べて残りは帰りの車で食べた。
深夜3時近くに自宅へ戻った。
いつもなら起きていないのに志保は起きて待っていた。
「おかえりなさい・・・^^残業お疲れさま。寒かったでしょ・・・お風呂熱めにしといたよ。あたしもまだだから一緒に入ろ・・・^^」
いきなりの態度急変・・・志保の方から歩み寄りを見せてきた。
「先に入るといい・・・俺は後で入るから・・・」
「じゃあ何か食べられそう・・・?てんさんの好きなのいっぱい作ってあるの・・・」
食卓には私の好物ばかりが並んでいた。しかも温かく出来立てっぽい。
これ以上は断ると何が起こるか分からない。
メロンパンのおかげでそんなに食べずに済む。
並んでいる物に少し箸をつけた。
不味いとは思わないが、全部を平らげる食欲も無い。
「ごめん・・・もう食べられない・・・」
「大丈夫・・・^^慣れるまで少しずつ少しずつ・・・ゆっくりゆっくりすれば元通りに戻るから大丈夫・・・」
立ち上がった私に志保は一緒に風呂に入ろうと言う。
「俺が入るとお湯が汚くなる・・・俺は最後でいい・・・」
その言葉を聞いた志保はハッとした表情をした。自分が言った事を思い出したようだ。
その表情が一気に崩れ始め、最後は涙目になりながらどうしていいか分からないという表情・・・これ以上は志保のメンタルが壊れるかもしれない。一緒に入る事を承諾した。
志保は安堵の表情を見せ、まるで湯女のような振る舞いを見せた。
延々と私の身体を流し、頃合いを見計らって股間を弄る・・・それでも萎えたままの愚息に愛撫を続けた。
やはりというか当然というか愚息が全く反応しない。
焦る志保が咥え込む寸前に・・・
「俺はそういうの望んでもいないし頼んでもいない・・・」
「ごめんなさい・・・」
身体を拭いて寝室へ戻った。時刻は朝の4時半ちょっと前ぐらいだった。
寝ようとして布団に潜り込むと志保がぴったりと寄り添う。
「てんさん・・・」
「・・・」
「何でしてくれないの・・・?」
「志保がしばらく休みって言ったよね。それにこの前やめろって言われたから」
「・・・」
「それを守ってるだけ。それにもう無理かも。そういう気分になれない」
「・・・」
ずっと無言だった志保が・・・
「若い女に義理立て・・・?送別会の日からてんさんずっとおかしいよ・・・」
義理立てなどしていないが、確かにそういう事実もあった。反論の余地も無い。
「それにセクシーかおりなんて作り話だよね・・・」
作り話じゃない。それも事実だ。その女と逢って泊まる約束までしている。
「何で何も言わないの!てんさんが何もしてないの知ってるよ!」
キレ気味で苛立ちを隠そうとしない志保・・・
「何か言っても何も変わんない・・・」
話し終えた瞬間、何かが飛んで来て私の目に激痛が走る。
志保の右手が鼻から目にかけて直撃していた。
この女は本気でキレると殴るのか・・・痛みは引かず涙が止まらなくなった。
目を押さえて堪える・・・志保を裏切った罪は重い。それ相応の罰や報いは受けなければならない。何も言わず何も言い返さずひたすら痛みに耐えた。
意識が途絶えたり、痛みで覚醒したりして眠ったような気がしない。
壁掛け時計を見るが、ぼんやりとしか見えず、スマホを見ると土曜の昼を過ぎていた。
顔を洗うと目がズキズキ痛む。鏡を見ると目がウサギのように赤い。白目が赤目になっていた。冷やすとかすれば良かったのだろうが、もうどうでも良かった。
起き出した私を見た志保が血相を変えて病院へ行こうと言われたが、丁重にお断りした。
それでも食い下がる志保に・・・
「休むようになると迷惑がかかるから」
何も食わず、ウイスキーをガブ飲み・・・2日間の休みはあっと言う間に過ぎて行った。
日曜の夜、金曜は外で飲むから泊まると伝えた。やめて欲しい行かないで欲しいと言われたが、どうしても外せない約束だと言った。
それなら迎えに行く言う志保の提案を受け入れず、代行を使えと言う言葉も聞き入れず、考えたい事があるとだけ伝えた。
ひとつ嘘をつくと隠そうとしてまた嘘をついてしまう。更に嘘を嘘で塗り硬め、真実がどこにあるのかさえ分からなくなった。
せめて病院だけでも行って欲しいと諭吉を差し出されたが、生活費に回せとだけ言った。それにこれは罪に対しての罰だとも言った。
夫婦になって初めての殺伐とした1週間はギスギスと過ぎて行った。
早番の月曜日のお昼・・・かおりからラインが来た。
どこで休憩してるのかと尋ねられる。
場所を教えると、かおりがやって来た。
驚いた顔でその目はどうしたのか訊かれた。
まさか殴られたとは言えない。壁にぶつけたと言った。
かおりはソーシャルディスタンスなどお構いなしに隣に座ってなんやかんやと世話を焼く。
何だか周りの視線が痛い。
またスマホが震え、ラインのメッセージ・・・Kさんからだ。
『コ○ンくんは何を探ってるんですか?』
驚いて周りに目をやると、少し離れた席にKさんの姿・・・
『何か分かったら教えて下さいね。今週はコーヒー行けそうですか?』
あまり気が乗らないので適当な言葉であしらった。
休憩時間も残り少なくなった頃、かおりがメモを置いて職場へ戻った。
金曜は私の車で行ってかおりは会社の駐車場に自分の車を置いていくとメモに書かれていた。
何事も無く時間が過ぎて金曜のお昼・・・私は車でかおりを待った。
少し遅れてかおりが合流・・・
「ごめんね遅くなって。Kの元彼に捕まっちゃてさ」
「捕まった?」
「何で半休なんだとかどこ行くんだとかさ、もう煩くって。だからガキはダメなんだよ。てんちゃんみたいに大人の対応が出来ないし、何かキレ気味に話してきて気分悪っ!」
「休みを取るのは自由だからな・・・」
「Kも元彼もどっちもどっちって感じだよね。こっちの気持ちをシカトして一方的に押し付けてくるから」
確かにKさんは、ある時を境に私に対してそういう感じになった。
Kさんの元彼はかおりの態度が変わったのが面白くないのだろう。
憶測の域を出ないが、かおりとは親密な関係になっていたと思われる。
今日の私のように半休取ってかおりと遊んでいたのだろう。
「その元彼って何歳くらいなんだい?」
「Kより2~3歳くらい年下らしいよ」
30歳にもなった男が20歳以上も離れた子持ちの人妻に入れ上げてんのか・・・本当に何でもありなんだな。
車を出してこの前のショッピングモールで昼飯・・・食べ終えて車の中で少しダベる。
「てんちゃん、コロナでお店閉まるの早いじゃん。少し早めに行こうよ^^」
「そうだな・・・先にホテル予約しとこうか・・・ビジネスシングルふたつでいい?」
「白々しい・・・^^;」
「白々しいと言われると何も言えないよ。じゃあどうする?」
「スイートルーム・・・^^」
スマホの画面を見ながら・・・
「明らかにこのホテルにはスイートルームは無いと思うが・・・」
「じゃあダブル・・・^^」
「かおちゃん、大変残念な事に全室埋まってる・・・」
「じゃあツインで我慢しちゃう・・・^^」
「普通のツインとデラックスツインがあるけど、どっちがいい?」
「どう違うのかな・・・^^?部屋が広いとか・・・?」
「多分なベッドが回転すんだよ」
「いつの話なのよ^^っていうか、あたしがギリギリ知ってるくらい^^;多分ね、壁が全部鏡貼りなんだと思う・・・^^;」
「昭和じゃんか・・・」
「だってお互い昭和生まれじゃん^^てんちゃん、あたしが回転しちゃうから大丈夫・・・^^;」
「何が大丈夫なんだよ・・・」
おバカな話をしながらホテルを予約・・・人妻と一夜を共にする事が濃厚になる。こうなる事は分かっていた。
この期に及んで私が勃たないのはNGだろう・・・本当に大丈夫だろうか・・・?やはり不安だ。
志保とは最初から全く問題無かった。元嫁とは途中で萎える事がばかりだった。
かおりとは飯行く前に確かめた方が良いのだろうか・・・?
かおりには申し訳無いが、ダメだったら酒ガブ飲みして寝ちまうしかない。
そんなこんなでビジホにチェックイン・・・自分も着替えてかおりの着替えと化粧直しを待った。
25年以上も志保の身体しか見ていなかったので、後ろを向いたかおりの下着姿がとても新鮮に見える。
出産経験のある女には見えない。とても小柄だが、後ろ姿でのスタイルは抜群に良い。ウエストの細さと足首の細さが際立つ。
「お待たせ^^」
「かおちゃん、やっぱスタイル良いわ」
「煽てても何も出ないよ^^」
「いやマジで・・・」
「後でがっかりするよ・・・^^」
この言葉の意味が理解出来なかった。
ふたりで出掛けてビジホ近くの居酒屋に入った。
私はビールでかおりはジントニックで乾杯・・・飲みながら食べながら色んな話をした。
かおりの身の上話は、やたらリアルというか、なかなかの人生だったようだ。
若い時から男を取っ替え引っ変えして付き合ったという。現在の旦那は知り合いの彼氏を寝取ったらしい。確かに会社でも何人かの男と噂になっていたのは知っているが、どうやらそれだけじゃないという。未来の旦那になる男は彼女を捨ててかおりの元へ来たが、会社でもかおりと関係を持った男とバチバチと火花を散らしたという。未来の旦那は危険日と知ってか知らずか、たった1回でかおりを孕ませた。いい大人が恥ずかしい事に出来婚になったという。だから入籍だけして式も披露宴も無し・・・かおりはつわりが酷く、何度も出血して早産で未熟児を産んだ。かおり自身も産後の肥立ちが悪く入院が長くなり、退院後も自宅で身体を休ませるしかなかったという。旦那はその頃から転職ばかり繰り返していて収入は少なかった。そんな状態で二人目など考えられないし、その時からもう二人目は作らないと決めたらしい。それでも旦那は生活を改めず、最低限の金だけ渡して遊びに夢中・・・やがて両親が亡くなり、抱えていた住宅ローンで生活が困窮する事も頻繁だったらしい。
「大変だったんだな・・・」
「てんちゃんちは?奥さんパートとかで働いてる?」
「身籠るまでパートで働いてたけど、妊娠してるのが分かった時からずっと専業主婦だよ」
「マジ!?その頃って平常勤務だったよね。よく生活出来たね」
「ウチはローンとかが無かったからな・・・」
「それでも厳しいよね?」
「厳しいっちゃ厳しいけど、まあ何とかなるもんだよ」
かおりは2杯目のジントニック、私はハイボール・・・
「かおちゃん、ジンが好きなんだな」
「居酒屋のは甘くてイマイチだけど、ちゃんとしたバーとかで飲めばサッパリしてて美味しいよ^^次に行こうよ」
かおりの知ってるバーに移動・・・かおりはジントニック、私のはかおりに任せた。甘くないジントニックらしい。
本日2度目の乾杯・・・目からウロコだった。ジンってのはこんなに美味いのか・・・ソーダの爽快感とライムのフレッシュで爽やかな香りと氷の透明感・・・完璧な1杯だと思った。
「てんちゃん、どう?美味しい?」
「かおちゃんのチョイス完璧だよ。俺の好みだわ」
「良かった^^」
あっと言う間にふたりのグラスは空になる。
「てんちゃん、おすすめのウイスキーってある^^?」
「かおちゃんの好みは?どんな感じがいい?フルーティーかスモーキーかベーシックか・・・原産国によっても違いがあって色々あるよ」
「てんちゃんにおまかせ^^」
ふたりハイボールで3度目の乾杯・・・かおりが笑顔で美味しいと言ってくれた。
ここで意外な話題がかおりから出た。
「てんちゃんは今で言う『妊活』とかってしてた方・・・?」
「女房は体温測ってたみたいだけど、俺は協力してたかどうか・・・ただ闇雲みたいなものだから下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる的な感じだった・・・」
「この日って決めてた訳んじゃないんだ・・・」
「あんまり裕福じゃないし、生活もギリギリだったから遊びに行かないで寝る前にいつもしてたよ・・・」
「いつもって毎日って事・・・?」
「女房が生理の時は控えたけど・・・娘が生まれてからは、そうもいかなかったけどな・・・そういう妊活とかは考えてなかった・・・そもそも婚活までなら分かるけど、妊活ってのはちょっとな・・・何か違う感じがするから・・・」
「そうだよね。だって男と生エッチして中に出されてますって公言してる訳じゃん。とりわけ危険日には思いっ切りやってますみたいにさ、平気で妊活中ですとか言う気が知れないよ。普通ならそういうのって黙ってるでしょ。あたしとかてんちゃんなら・・・」
「俺やかおちゃんは考え方がもう古いのかもな・・・今は時代が変わったんだろう・・・妊活とは思わないけど、寝る前にお互い自然にそういう雰囲気になったから・・・それが安全日でも危険日でも関係なかったんだ・・・今も言ったけど、危険日っていうのは女房からしたら危険じゃなくて待ち焦がれた日でさ、もしかしたらの日じゃんか・・・努力が実れば嬉しい日になる訳だから・・・」
「てんちゃん夫婦みたいに欲しくてもなかなか出来ない夫婦もいれば、ウチみたいに簡単に出来ちゃう夫婦もいてさ、何だか不公平だよね・・・」
「こればっかりはどうしようもないよ。これで良かったと思ってる。かおちゃんは・・・?」
「娘はちゃんと育ってくれたけど、結婚相手はね・・・選ぶのミスったんだ・・・」
「なるようにしかならねぇんだから気にしねぇ事が一番だよ」
「やっぱりてんちゃん優しいね・・・」
「誰にでも優しいのは反則なんだろ・・・?」
「反則だけど・・・やっぱり嬉しいよ・・・このままだと何だか奥さんに恨まれそう・・・」
「かおちゃんの助言もあったし、俺も思う事があったから少し距離を置いたんだ。そしたらこの有り様だよ」
人差し指で赤さが抜けきっていない目を指した。
「壁にぶつけたんじゃないの?もしかして殴られた?マジ!?」
「相当、腹に据えかねたみたいで・・・」
「ごめん・・・」
「かおちゃんが謝る事じゃないよ。治ってきてるから大丈夫」
「良かった・・・」
安堵の表情のかおり・・・時間はまだ早いが、もうじき閉店時間らしい。
会計してビジホに戻った。
部屋に入るとすぐ後ろから抱きつかれた。
酔いのせいもあるだろうが、かおりの身体は温かい。
まともに会話してから3週間程度・・・私は本来の目的が何だったのか分からなくなっていた。
「軽い女だって思ってるでしょ・・・?」
「軽いとは思ってないけど、かおちゃんとこうなるって思わなかったから俺が戸惑うわ・・・どうしていいか分かんねぇし・・・俺は重てぇだろ・・・?」
「うん・・・すごく重いね・・・それだけ真剣だって分かるよ・・・今まで軽い奴ばっかりだったから余計にそう思う・・・」
「面倒くさくなったらシカトでいいからな・・・」
「そんな事しないから」
かおりの手のひらが私の胸に当てられた。背筋がゾクゾクする。
女房と呼ばれた女以外の女性に初めて興奮し、勃起していた。
どうやら志保でしか勃たないのは間違いだったようだ。酔いが覚めている。
「かおちゃん・・・」
「てんちゃん・・・」
初めて人妻とKissした・・・心臓の鼓動が速くなる。
重ねた唇を離したら・・・
「てんちゃん・・・ドキドキすごい・・・^^;」
「かおちゃんもだよ・・・」
「何だか緊張しちゃうね・・・^^;」
「かおちゃん、人妻なんだよな・・・」
「離婚寸前だけどね・・・^^;あっ・・・『かおり』でいいよ・・・^^」
「いきなりは・・・」
「奥さん名前で呼んでるんでしょ^^?」
「いや・・・名前だけど、ちゃん付けだよ」
「マジ!?じゃあ、奥さんと同じがいい・・・^^」
離婚寸前なのか・・・?私との関係がかおりの背中を押す事にはならないだろうか・・・?そんな心配を他所にかおりは私の服を脱がせ、畳んだりハンガーに掛けたりしていた。
バスタオルを渡され・・・
「先にいいよ^^それとも一緒がいい・・・^^;?」
「酒は抜けた・・・?」
「うん。大丈夫・・・^^あっ・・・てんちゃんまだ早いよ・・・^^;」
「あんなにされたら仕方ねぇじゃんか・・・こうなっちまう・・・」
ニヤニヤするかおりの服を脱がせた。
間近で見るかおりの身体・・・肌は白くないが、黒くもない。純粋な黄色人種だと思った。
かおりは頻りに下腹部の辺りを気にしている。手で隠すような感じだ。
「どうかした・・・?」
「てんちゃん・・・ごめんね・・・こんな傷物で・・・」
下腹部に縦に細長い傷痕・・・
「よく分からねぇけど、もしかして帝王切開・・・?」
「うん・・・」
「そっか・・・気にする必要なんてないよ」
「何で・・・?」
「何て言っていいか分からねぇけど、母性だと思うから・・・俺の女房も何本も深く入った妊娠線を気にしてたんだけど、俺が原因作った訳だし、いつもこうやって俺が手を当ててな・・・」
「ヤバい・・・てんちゃん、優しすぎ・・・こんなの旦那だってしてくれたことないのに・・・」
かおりの傷痕に手を当てた。かおりの下腹部が熱くなっていた。
「化粧落とすね・・・」
化けの皮が剥がれるのか・・・?かおりのメイク落としを待つ・・・素っぴんのかおりを初めて見た。
「何だか恥ずかしい・・・^^;ババアでビックリしたでしょ・・・^^;?」
「かおちゃんは素っぴんで勝負できるタイプだわ・・・」
「お世辞ばっかり・・・^^;」
かおりの裸体を初めて見た。身体のラインは崩れていない。小柄ながら大きなバスト・大きな乳首に大きめな乳輪に適度な色素沈着・・・くびれたウエストに少し大きいヒップ・・・足首の細さが際立つ。出産経験が無いと言っても全然おかしくない。50歳を過ぎてもこの体型を保てるのか・・・補正下着だと噂されるのも当然だろう。
この身体に何人もの男が狂わされ、虜になった。私も今まさになろうとしている。かおりの旦那が羨ましいとさえ感じた。
かおりはせっせと世話を焼く。
私の身体を洗い流し、髪を洗い流した。
「てんちゃん、ここも洗うよ・・・^^;」
「至れり尽くせりで・・・お願いします」
「もう・・・だからてんちゃん早いって・・・^^;」
「仕方ねぇじゃんか・・・」
さっきから勃ちっぱなしだ・・・こんなになったのはいつ以来だろう・・・
「かおちゃん、代わるよ」
かおりの身体を洗った。
「髪はどうする・・・?洗うなら乾かすのやるよ」
「マジ?」
「いつもやってるから」
かおりの髪を洗い流した。ショートカットなので手間はかからない。
タオルドライして最後に下腹部に手を当ていると・・・かおりの唇が重なった。
舌を絡め合う・・・かなりの濃厚さに唾液が糸を引く。時間を忘れるほどだった。
「てんちゃん・・・窒息しちゃう・・・^^;」
「ごめん・・・」
かおりの髪を乾かしていると、髪の生え際に白い部分が目立った。
茶髪でも誤魔化しきれないか・・・若作りと言っては失礼だが、年齢から来る衰えには勝てないようだ。
「どう?ちゃんと乾いてる?」
「うん。てんちゃん乾かすの上手いね^^こんなお姫様扱い初めて^^;」
「姫ではないよね・・・?」
「ひど~い^^」
さて・・・どうしようか・・・私の経験値の低さが露呈するが、志保と元嫁しか知らないのだ。かおりの抱き方が分からない。
恥を忍んでかおりに訊いてみようか・・・そんな事を考えていると・・・
「てんちゃん・・・まだ迷ってる・・・?」
「迷ってはいないけど・・・正直、元嫁と女房しか知らんから・・・かおちゃんを満足させられるかどうか・・・」
「自信無さそうじゃん・・・あたしが言ったの本気にしてた・・・?普通でいい・・・普通でいいよ・・・」
「普通・・・?」
「奥さんとしてるのと同じでいいよ・・・出来たらそれ以上が嬉しいけど・・・」
バスタオル越しにかおりの下腹部にそっと手を当てた。
段々と熱くなってゆく。
「てんちゃん・・・感じる・・・すごくいい・・・」
バスタオルを取り去ると露わになるになるかおりの身体・・・志保は逆立ちしても勝てないだろう。
その身体にむしゃぶりつく・・・かおりは甘い吐息で応えてきた。
段々と下へ向かうと、傷痕に辿り着く。唇でその傷痕を愛撫・・・小さな声でかおりが・・・
「てんちゃん・・・感じちゃうから・・・感じちゃうからだめ・・・」
更に下へ向かうと、かおりの秘部へ辿り着く。
南天の実のように赤く肥大したクリ・・・舌先でクリを転がす・・・
「転がしちゃだめ・・・転がしちゃだめ・・・だめだって・・・」
膣から一気に愛液が溢れ出す・・・その愛液はとても粘着質・・・糸を引いている。
更に肥大したクリを吸っていると・・・
「取れちゃう!取れちゃうから!だめだって!」
あのかおりが焦っている。数多くの男と浮名を流し、経験値激高の瞳術女が真顔で焦っていた。
それでも続けていると、更に小さな声になり・・・
「イク・・・イク・・・イク・・・」
かおりの愛液がシーツにとても大きな染みを作っていた・・・目は虚ろで視点が定まらないようだ。
それにしても志保とは全く違うオーガズムの迎え方だ。
志保はふたりっきりになると、絶叫しながらオーガズムを迎えるが、かおりは全く違う。甘い吐息と共に小声で囁くようにして感情を表現する。
濡れ方も志保とは全く違う。志保は感情が高ぶると、さらさらした水のような液を一気に吹き出す。一般的に潮吹きと言われている反応を伴ってオーガズムに達する。
かおりは糸を引く粘着性の高い蜜のような液をダラダラと垂らして溢れさせながら達していた。
同じ女でもこんなにも違うのか・・・志保とは全く違う反応に興奮した私の唇はかおりの蜜液に塗れていた・・・
赤く肥大したクリで何度かオーガズム達し、息遣いの荒くなったかおりが・・・
「てんちゃん・・・だめって言ったじゃん・・・」
「こんな感じでしかできないけど・・・これでいい・・・?」
「うん・・・すごくよかった・・・」
再度、かおりの下腹部に左手を当てた。
更に熱くなっている。
「それ・・・すごく良くて・・・てんちゃんの手が・・・」
「ゆっくりするよ・・・」
借りてきた猫のように大人しいかおりがコクリと頷いた・・・指を膣へ滑り込ませる。瞬時に指が蜜液塗れになった。
ゆっくりゆっくり掻き回す。優しく優しく腟内を刺激・・・下腹部に置いた左手で傷痕を撫でながら内側と外側からかおりの女の部分を愛撫する。
鼻に抜けるような甘い吐息が微かに聞こえてきて・・・
「てんちゃん・・・熱い・・・身体が熱い・・・イク・・・イク・・・イク・・・」
蜜液が指に絡みつく。ねっとりとした感触に包まれる。
少しだけ両手の圧を高めると・・・
「押しちゃだめ・・・そこ押しちゃだめ・・・だめだって・・・あっ・・・あっ・・・イク・・・イク・・・」
小柄な身体が反り返って膣内から夥しい量の蜜液が溢れ出す。
その蜜は糸を引きながらシーツに垂れていた。
顔を赤らめたかおりが・・・
「だめって言ったじゃん・・・」
「かおちゃんってお淑やかなんだな・・・」
「奥さんに殴られて目が悪くなったんじゃないの・・・^^;?」
減らず口をたたくかおりが・・・
「てんちゃん・・・フェラチオされるの好き・・・?」
「嫌いな男は少ないと思うよ」
「少ない方・・・?」
「多い方」
「してもいい・・・?」
「もう我慢できねぇよ」
かおりのフェラチオ・・・ねっとりしゃぶる感じでゆっくりと焦らされる。
時折、放たれる瞳術・・・その瞳術を喰らう度に硬さが増す。
かおりの指が私の指にしっかり絡みつく。
手を使わず、一気に飲み込まれた。
これはヤバい・・・本当にヤバい・・・この女の本気フェラは尋常じゃない。
咥え込むとかしゃぶるとか舐めると吸うとかじゃない。この女は喰っている。何年ぶりかでガチガチになった男を貪り喰っているんだ。しかもあの瞳術まで発動している。
最早、志保と比較になどならない。淫と艶と淑が同居する五十路人妻の本気フェラ・・・かおりの吐き出す唾液と適度に含まれる口内エア―と聞こえてくるエロ音が脳を溶かし、亀頭を溶かした。
もう我慢の限界だった。
それを悟ったかのようにかおりは動きを止めた。
「てんちゃん・・・イキそうなら出しちゃっていいよ・・・」
「かおちゃんにそんな無粋な真似はしたくねぇよ・・・」
かおりの溢れた膣を感じようとした時、ここから先に進んで良いのかとういう躊躇いと戸惑いに襲われた。
当然、避妊具など無い。避妊具の有無でどうこうなるものでも無いが、他人妻を抱くという背徳感と志保に対する罪悪感が交差する。
ここまできてかおりに恥をかかせる訳にはいかないが、かおりを抱けば志保に対する感情を失う。
25年以上連れ添った妻を裏切るのか・・・それとも親しくなって3週間程度の人妻だから全部無かった事にしてもらうか・・・大袈裟だが人生最大の節目の二択になる。
どうやら小難しい顔になっていたらしい。
かおりから声をかけられた。
「てんちゃん・・・どうかした・・・?」
「この先に・・・進んで良いのか・・・?」
「怖気付いた・・・?」
確かに怖気付いたのだ。
「そうじゃなくて・・・」
私の態度を見たかおりが・・・
「奥さんと同じかそれ以上って約束したじゃん・・・だからいいよ・・・」
腹を括って覚悟を決めた。かおりを全力で抱く。
「かおちゃん・・・抱くよ・・・」
「うん・・・いっぱい抱いてね・・・」
正常位でかおりの膣の感触を感じ取った。
瞬時に大量の蜜液が絡みついて包まれる。
その感触は元嫁ほどガバガバじゃない。志保のようにギュッと締まる訳でもない。
その中間よりちょっと下か・・・常軌を逸するフェラで射精寸前にまで追い込まれていたが、これなら何とかなりそうだ。
特にかおりは小柄で軽い。扱いやすさなら一番だろう。
それでも天は二物を与えないのか・・・かおりに志保の締まりがあったらもうとっくに射精していただろう。
志保の器は改めて名器なんだと思った。
「かおちゃん・・・締まりがいい・・・すごくいいよ・・・」
「そんなの旦那にだって言われた事ない・・・はぁ・・・はぁ・・・あっ・・・あっ・・・」
吐き出す甘い吐息と蜜液が比例して増してくる。
左手をかおりの下腹部へ当てた。
「いい・・・いい・・すごくいい・・・てんちゃん・・・それすごくいい・・・先にイッちゃうけどいい・・・?イク・・・イク・・・イク・・・」
下腹部と腟内がとても熱くなり、夥しい量の蜜液が溢れさせてかおりはオーガズムを迎えた。
頬を紅潮させて恥ずかしそうに私を見て・・・
「またイカされちゃった・・・てんちゃん・・・あたしこんなの初めて・・・」
よく話半分というが、かおりの話はどうなんだろう・・・正直、かおりは底無しの淫乱だと思っていた。
まだよく分かってないから話20%くらいで思っておこう。
私を見つめたかおりが・・・
「てんちゃん・・・あたしバック好きなんだ・・・後ろから挿れて・・・後ろからいっぱいして・・・」
かおりの懇願・・・後背位が好きだと言う。
今でこそ志保は後背位でさせてくれて好きだと言ってくれるが、最初は犯されてるみたいで嫌だと言ってNGだった。確か結婚後に解禁されて今に至る。
かおりは好きだと言ってもう後ろを向いて受け入れる準備が整っている。ここの差は非常に大きいと思った。
四つん這いになったかおりの姿に驚愕する。
頭を横にしてベッドに付けてヒップ位置を高くしてを思いっ切り突き出していた。
膣からは蜜液が糸を引きながらシーツに垂れ続けている。
あたふたする前に挿れた。
正常位より深く挿入できた感じがお互い感じ取れて激しい後背位・・・出し入れする度、かおりの蜜液が垂れ落ち、かおりの指がシーツをグシャっと掴む・・・快楽に支配されたかおりの表情が歪み・・・
「てんちゃん・・・あたしまたイッちゃう・・・イク・・・イク・・・イク・・・」
好きだと言う後背位でオーガズムを迎えたかおりの両足を抱えて屈曲位に・・・小柄な身体が丸まって最高の体位だ。
ベッドがギシギシと軋み、かおりの身体がめり込むほど突きまくった。
最早、亀頭の感覚は無くなるほどのかおりの蜜液に塗れ、かおりの温かい両手が私の首に回った。
お互いに見つめ合ってオーガズムに向かう。
再度、背筋がザワザワする。
「てんちゃん・・・きて・・・きて・・・あたしもう我慢できない・・・イク・・・イク・・・イク・・・」
何日・・・?いや確実に3週間は空いている。恐らく1ヶ月以上だ・・・志保と最後にしたのを覚えていない。
それぐらい空いていた初老の男がかおりの紅色に染まる膣内へ全精子をぶちまけた。
志保では得られない快感と人妻を抱いた背徳感と私自身の罪悪感が絡み合う複雑なSEX・・・女房と同じかそれ以上にして欲しいと言われていたが、かおりに中出ししても良いとは言われていない。
「かおちゃん・・・ごめん・・・中に・・・」
「奥さんと同じかそれ以上って言ったの守ってくれたじゃん・・・あたしも旦那とする以上にしたかったんだ・・・旦那にした事ないのするね・・・あたしもするの初めてなんだ・・・」
そう言うと、かおりはお清めのフェラを始めた。
長い舌が這い回って蜜液を絡め取る・・・艶っぽい唇が蜜液を擦り取る・・・志保のお清めは最高だ感じていたが、かおりは性技に長けている。
お清めから勃たすことなど容易い事のかもしれない。
話半分が本当に分からなくなった。
「かおちゃん・・・ヤベェ・・・気持ち良すぎる・・・」
「勃っちゃう・・・^^;?」
「すぐは無理だよ・・・」
「てんちゃん・・・あたし満足しちゃった・・・^^;」
「お粗末さま・・・」
しばらくふたりで天井を眺めた・・・かおりが呟く・・・
「てんちゃん・・・」
「・・・?」
「浮気・・・しちゃったね・・・」
「うん・・・」
「奥さんに悪いって思ってんでしょ・・・?」
「うん・・・かおちゃんは・・・?」
「あたしは悪いなんて思わないよ・・・あいつだってやってんだから・・・」
「ご主人・・・?」
「あいつさ、あたしが交替勤務になったから好き放題やってんだよ・・・」
「俺さ・・・女房に申し訳ないとか、罪悪感を感じるとか、もっと色々思うかなって思ってたんだけど、案外そうでもなくてさ・・・」
「距離を置くってそういう事なんだと思うよ・・・離れてみて初めて分かる事もあるじゃん・・・」
「かおちゃんは・・・?」
「正直、あいつ要らない。仕方なく暮らしてるけど、早く離婚したくって・・・稼ぎも悪いのに女と遊ぶなんて100年早いっつ~の。てんちゃんとこうなる前からそう思っててさ・・・コロコロ何回も仕事変えて給料安いとか愚痴ってるなんて有り得ないでしょ。てんちゃんみたいに女房に専業させてみろっての」
もう無茶苦茶ボロカス言ってる。
「あとちょっとで三行半かい・・・隣の芝は青く見えんだぞ・・・」
「実際、青いじゃん・・・それもすっごくキレイな青・・・^^」
「そんないいもんじゃねぇよ・・・」
「結婚して娘育てて専業させてスイートルームに泊まって美味しいごはん行って今みたいなエッチ毎晩して浮気もしないで真っ直ぐ家に帰る旦那様が何言ってんのよ^^」
「浮気したじゃんか・・・」
「そっか・・・^^;」
かおりの性格は相当きついと思う。気に食わなければ、徹底的にきつく当たる。
ご主人・Kさん・Kさんの元彼・・・その数は知れない程だと思う。
私もその内に入る事になるだろう。
「てんちゃん、シャワー行こ・・・^^」
とても狭いバスタブに湯を溜めてかおりと風呂・・・入る前に何かをかおりが気にしていた。
「てんちゃん、こんなに出したらあたし妊娠しちゃうでしょ・・・^^;」
「仕方ねぇじゃんか・・・かおちゃん気持ちいいんだから・・・」
「妊娠したらどうする・・・^^;?」
「現実的じゃないよね・・・」
「ひど~い。あたしまだ女だよ^^;」
「そっか・・・」
「そしたらさ、旦那と離婚するからてんちゃんも離婚して一緒に暮らそうよ・・・^^」
「それこそ生き地獄なる・・・生き地獄の1丁目1番地・・・入口だよ」
「てんちゃんがそういうネタ仕込んでくるとは思わなかった・・・^^」
「ネタ・・・?」
「生き地獄じゃなくて・・・イキ天国じゃん・・・^^;」
「ネタじゃねぇし・・・それに今度離婚したらバツ2になるけど・・・」
「あっ・・・!そっか・・・ごめん・・・^^」
バスタブの中でかおりを前に後ろ向きで座らせた。
背中に唇を這わせ、右手は胸を揉み、左手は下腹部にあった。
ビクッと背中が動き、甘い吐息が聞こえる・・・右手を左右の胸を行き来する。
硬くなった大きな乳首・・・下腹部の手を下へ伸ばすと、先程と同じくクリが肥えている。
ソフトに弄ると・・・
「てんちゃん・・・またしたくなっちゃうから・・・したくなっちゃうからだめ・・・」
湯にも溶け出さない蜜液を指先に感じた。
「イキそう・・・イキそう・・・イクイクイク・・・」
カクカクと身体が揺れて何度目かのオーガズム・・・早いと自分で行っていたが、本当のようだ。
「だめって言ったじゃん・・・本当に天国イッちゃうよ・・・交代しよ・・・」
攻守交代・・・かおりの攻めを受ける。
私がした行為をかおりは真似た。
「てんちゃん、ちょっと我慢して」
何事かと思ったら私の背中に情交の痕跡と歯型を残すつもりのようだ・・・強烈に吸われた後で刺すような痛みが背中に走る・・・
「血が滲むくらい噛んじゃった・・・」
「かおちゃんは激情型なんだな・・・」
「怒んないの・・・?」
「後でかおちゃんの乳首とクリかじるから・・・」
「あたし死んじゃう・・・」
そんな最中でもかおりの右手は手コキ・・・左手は乳首弄り・・・勃たない自分が情けなかった。
風呂上がりにハイボールとレモンサワーで今日何度目かの乾杯・・・またも下腹部に手を当てて・・・
「かおちゃん・・・明日の朝・・・しようか・・・」
「あたしも同じ事言おうって思ってた・・・」
お互い全裸でかおりを抱き寄せ眠りに就いた・・・
翌朝・・・目を覚ますとかおりが起きていた。
挨拶もままならない内にいきなり瞳術が炸裂してしゃぶられる・・・半勃ちになると貪り喰う本気フェラに移行する。
存分に貪り喰ったら自ら騎乗位で生挿入・・・対面騎乗位から回転して背面騎乗位・・・また回転して対面騎乗位から対面座位を経由してまた対面騎乗位・・・また回転して背面騎乗位から背面座位・・・一連の流れるような行為は昨日や今日でマスター出来るものじゃない。相当な手練れとお見受けする。
時折、合間に挟んでくるKissでさえ濃厚だった。
シーツはびちゃびちゃに濡れている。
そんなかおりは膣から抜いて69を求めてきた。
赤く肥大したクリが剥き出しになる・・・そのクリを甘噛みしたら全力の本気フェラで応えてくる。もう限界が近い。
悟ったかおりは・・・
「てんちゃん・・・あたしの上どう・・・?好き・・・?」
「好きだよ・・・」
「昨日出来なかったから・・・いっぱいするね・・・」
対面騎乗位でフル勃起の愚息をかおりの膣が飲み込む・・・挿さる角度と腰の動きがエグい・・・しかも猛烈に速い。瞬時に亀頭が溶けそうだ。
激情型のかおりに恐る恐る言ってみた。
「これ旦那といつもやってんだろ?じゃなきゃこんな速くてエグいの出来ねぇよ。やってねぇとか言って本当はやってんだろ?」
「旦那とやってない!あいつとやってない!本当にやってないって!」
あれほどお淑やかに乱れたかおりの声が荒ぶった。
「白状しろよ」
「本当にやってないって!あいつとなんかやりたくない!てんちゃんとしかやってないって!」
かおりの身体が熱くなっている。
左右の乳首をかじり、ウィークポイントの下腹部に手を当てた。囁くような声になる。
「てんちゃん・・・いい・・・?いい・・・?あたしいい・・・すごくいい・・・あたしがイクのKissして教えるから・・・」
それから数十秒・・・かおりの唇が重なり、舌を絡めてきた。
オーガズム寸前の合図・・・以前から同じような事を志保に数え切れない程させたが、それはそれで良かった。満足したのも事実だ。
だが、かおりは遥か上をゆく。これは相手が悪すぎる。経験値の差を埋めるだけでは追い付けない。
かおりのSEXは男を貪り喰って骨無しにする。骨無しにされた男は立ち直れず、かおりを恨んだりするのだろう。
セクシーかおりの異名は伊達じゃないと思った。
かおりのオーガズムとほぼ同時に腟内射精・・・人妻に2度の膣内射精は背徳感から来る快楽で私の身体と脳を蝕んだ。
ホテルをチェックアウト・・・軽く食事してかおりの車を取りに戻る。
かおりが誘ってきた。
「てんちゃん、今日ってまだ大丈夫?少しダベらない?」
「いいよ」
昨日のモールに入った。
トイレを済ませて飲み物を買って戻ると、かおりはもう戻っていた。
「おかえり^^奥さんに電話してたんでしょ^^;?」
「昨日から全然電話もラインもメール無いよ」
ダラダラとダベっていると、かおりが・・・
「でも・・・ぴったりだっだね・・・^^;」
「ぴったり?何が?」
「てんちゃんとあたし・・・^^;そう思わなかった・・・?あたしは思ったよ・・・^^;何かしっくりくるっていうか、とにかくぴったり^^」
「あ~ぁそういう事・・・」
「そういう事・・・^^;」
「Just On Size って事なんだな・・・」
「ジャスト オン サイズ・・・?」
「どんぴしゃってって事」
「そうそう^^どんぴしゃ」
「俺も小さいけど、かおちゃん小柄だからアソコも小さいんだよ。締まり抜群だし・・・」
「そんなの言われた事ないよ・・・^^;」
「俺がそう思ったんだから事実だよ。俺がどんって突くと、かおちゃんがぴしゃってなったじゃんか・・・」
「恥かしいからやめて・・・^^;」
顔を赤らめて恥ずかしそうにするかおり・・・こういう部分は淑なんだよな・・・二面性があるって事なのだろうか・・・?
「てんちゃん弱いって言ってたじゃん・・・あれウソでしょ・・・^^?」
「修行してきたんだ・・・」
「滝行・・・^^?」
「まあそんなとこ・・・修行して身体清めてかおちゃん抱いたけど、俺はこんなもんだよ・・・それに強かったらかおちゃん失神させてるわ・・・」
「失神寸前だったけど・・・^^;」
「また修行して出直して来るわ・・・」
「もう修行しなくていいから^^;」
こんなやり取りの中でかおりが・・・
「浮気させちゃってこんな事言うのもおかしいけど、奥さんとあたし・・・どっちが良かった・・・?」
「かおちゃんの圧勝・・・」
「そんなの分かんないじゃん・・・あたしと2回しかしてないのに・・・」
「かおちゃんっていう人妻を抱く背徳感が堪らなかった・・・それが我慢出来なかったから2回も中出ししちゃって・・・」
「背徳感なんて言葉は生きてる間にそうそう使わないよね・・・そういう言葉がさらっと出るのがてんちゃんなんだね・・・人妻を抱く背徳感かぁ・・・あたしそういう背徳感なんて感じてないかも・・・」
「今朝かおちゃんとしたじゃん・・・」
「うん・・・すごくよかった・・・」
「俺が旦那とやってんだろって言ったじゃん・・・かおちゃんマジで否定したじゃんか・・・」
「だって本当にやってないよ。あんなのてんちゃんと初めてしたんだ。恥ずかしかったけど本当だよ」
「かおちゃんがムキになって否定した時な・・・顔が真っ赤になってかおちゃんのがもっと濡れたんだ・・・その時に少なからず背徳感を感じたんだよ。旦那以外の男に抱かれてる・旦那とすらした事ないのを俺としてる・旦那以外の男に中出しされる・そんな思いが少しあったんじゃない・・・?だから言葉で責めたんだよ」
「だからすごくよかったんだ・・・てんちゃんってすごいね・・・そこまで考えてたんだ・・・」
「かおちゃんの嫌いな計算だよ」
「計算じゃないよ。てんちゃんの優しさ・・・奥さんメロメロになってるのがよく分かる」
「物は言い様だな・・・あっ!かおちゃん、体調悪くなったりしたら言ってくれよ」
「体調?」
「つわり酷かったって言ってたから」
「やだ・・・あたしがいくつだと思ってんの・・・^^;?大丈夫だよ」
「まだ女なんだろ・・・可能性は0%じゃないんだし、そういうの年齢に関係無いと思うけど違う・・・?」
「関係あるけど、宝くじ高額当てるより難しいよ・・・^^;だから言ったじゃん。優しいの反則だって・・・^^」
「そういうの普通じゃんか・・・ちなみに紙のように薄い所をピンポイントで俺って引いちゃうんだ・・・」
「ヤバッ!本当に当たっちゃてらどうする・・・^^;?」
「バツ2確定だよ。それよりかおちゃんの身体が心配だ」
かおりが身体を寄せてきた。
ウエストに手を回し、下腹部に手を置いた。
「てんちゃん・・・だめだよ・・・身体が熱くなっちゃう・・・したくなるからだめだよ・・・」
「次にお取り置きしとこうか・・・」
「W不倫の背徳感さ・・・ふたりで感じちゃう・・・?」
「惚れた・・・?」
「うん。ヤバいくらい惚れた・・・」
「生き地獄の始まりかもよ・・・」
「てんちゃんと逢ってイキ天国の始まりだよ・・・^^;」
どうやら生き地獄の意味が伝わらなかったようだ。
前に少しばかり話したが、追々、私が実体験した元嫁の不貞行為の顛末を話そう。
「そろそろ帰る・・・?」
「そうだな・・・」
「てんちゃん・・・今日さ、奥さんがして欲しいって言うと思うんだ・・・てんちゃん優しいからしてあげちゃうじゃん・・・出来たらでいいんだけど、奥さんとしないで欲しいんだ・・・どうしようもなかったら仕方ないけど・・・」
「何でだい?」
「あたしがてんちゃんの女房ならそう言うから・・・態度っていうか雰囲気っていうかそういうので気が付くし、そういうのって女房は敏感だからさ・・・」
「それならした方がいいんじゃねぇの?」
「これ経験者談ね・・・旦那のエッチが変わるんだ・・・それで分かっちゃうんだよ」
「そういうもんなのか?」
「義務的っていうか事務的っていうか、さっきてんちゃんさ、あたしの方が良いって言ったじゃん。浮気相手の方が良いならそっちの方が良い訳だから旦那や女房とはしなくて良いからさ、したとしても感情が無くなってるし、どうでもいいって思うじゃん。だからそうなるんだ。あたしが気づいて旦那が面倒くさそうになってからもうずっとレスって事」
「義理とかって無いのか?」
「その義理でするエッチで分かるんだ。そうなったらもう遅いからあたしからレスを選んだの」
「それで旦那は・・・?」
「あたしも顔合わせたくないし、稼ぎたいから交替勤務希望して旦那と時間をずらして生活してる。そうなったらここぞとばかりによろしくやってる訳。バカだよねぇ。ラインなんてすぐバレるし、女からの着信履歴も消してないし。もうザルだよ。少し前まで女が複数いたのも知ってんの」
「すごい経験者談だな」
「でしょ?いつもと同じなら気が付くの遅くなるけど、てんちゃんみたいな優しい人は特に注意だよ。すぐバレる。奥さんかあたしどっちかじゃないとって言ってたじゃん」
「お言葉肝に銘じます」
「奥さんに何喰わぬ顔してとは言わないけど・・・」
「大丈夫。かおちゃんには迷惑かけねぇから」
「大丈夫。あたしも信用してるから^^」
それから少しばかりかおりからバレない為の知恵を授けてもらった。
連絡方法は某社の○メールを使い、スマホからお互いの情報を削除して会社の人間っぽく同性偽名で登録し直す。ラインも重要な事は送らない・着信履歴はすぐ消す・どうしても保存が必要ならクラウドを使う事・何を仕込まれるか分からないからスマホのアプリは必ずチェックする事・完全な匂い消しを施し、痕跡は極力残さない事とした。
しかし・・・この女はどこまで浅いのか・・・?どこまで深いのか・・・?本当に分からない。
一夜を共にして分かった事は、性格がかなりきつい事・物凄い観察力と洞察力がある事・信用すると言ったが用心深い事・ベッドの中では従順である事・優しさに飢えている事・ここまでぐらいだろうか・・・収穫と言えば収穫だが、かおりの本質は分からず終い・・・惚れたと言ったのはその場の雰囲気作りだと思う。
次回があるのかどうか分からないが、あればもっと深く突っ込んでみようと思った。
別れ間際、かおりから・・・
「てんちゃん、すごく楽しかった。あたしとW不倫する背徳感が堪んないんでしょ?また行こ^^」
「うん。背筋がゾクゾクするくらい」
「それって怖いんじゃん^^」
「やっぱ、かおちゃん分かんねぇわ・・・」
「当然でしょ。2回くらいじゃ分かんないよ^^てんちゃん、見つめられるの弱いでしょ^^?」
「その笑顔に騙されそうじゃんか・・・」
「騙したりしないよ^^あっ!とっても大事な事言い忘れてた」
「何だい?」
「Kの事」
「Kさんがどうかした?」
「会社でてんちゃんとKが出来てるって噂になってるよ。心当たりある?」
「同じシフトだし、仕事で接点があるくらいで特に無いけど、送別会の後でちょっと話したくらい。ただKさんの車は俺の車の隣に停まってる事が多いかな」
「Kが車の中でてんちゃん待ってるって言われてるよ」
「それネタ元って分かるかい?」
「Kの元彼だよ。俺と別れたらすぐにオッサンと付き合ってるとかキレて息巻いてたから。注意した方が良いよ。奥さんKの事知ってんでしょ?噂が奥さんの耳に入るとは思えないけど、Kは後腐れになるから要注意ね」
「教えてくれてありがとう」
「てんちゃんはあたしだけなんだからね^^それじゃあバイバイ^^」
本来の目的をやっと思い出した。
目的達成とは思えないが、かおりを2度抱いた事実は消えない。しかも中出し・・・志保以外の女との生中出しSEXの代償はあまりにも大きい。
志保以外の女には勃たないと言っていたのは完全な嘘になった。他所の女など面倒くさいと言ったのも嘘になった。
相手の女が独身であっても許される事ではないが、かおりは旦那との不仲を強調していても人妻である事に変わりはない。
お互い示し合わせて外泊し、かおりは旦那に外泊の理由を何と言ったが知らないが、私は志保に考えたい事があると嘘をつき、背徳感を楽しんでいたのだ。
泊まった夜のお互いを曝け出した激しいSEXも翌朝のかおりの貪欲な騎乗位も本気フェラもお清めも蜜液も全てが忘れられない。
かおりの事を考えると背徳感を感じ、志保の事を考えると罪悪感を感じる。
色んな思いが交錯して色んな意味で苛まれる。
起きた事実には抗えない。罪を認めて償うか、罪など無かったと平然と暮らすか・・・どちらにせよ、私は正常でいられない気がする。そんな心の葛藤があった。
気付けば自宅に着いていた。
つづく
あまりにも長すぎるとお叱りを受けそうなので、2話構成とさせて下さい。
私は生半可で曖昧な態度だけを避けたいと思った。
しかし・・・回復の度合いが分からない。ならば確認するまでだ。
志保の足を開き、M字にした。ちょっと太めなM字だが、私の目には魅力的に映った。
躊躇うことなく指を挿れた。その指に絡みつく膣・・・私の動きを遮るように志保が抱きついてくる。
「ソファー汚しちゃうから・・・ソファー汚しちゃうから・・・」
「大丈夫だよ。タオル敷いてある」
志保は一気に絶頂へと向かい、何度も潮を吹いた・・・快楽の余韻から醒めると・・・
「だらしなくて・・・ごめんなさい・・・」
「俺の方がごめんなさいだよ・・・」
「・・・?」
「ごめん・・・まだちょっと・・・」
「てんさん・・・焦らなくていいよ・・・焦らなくていいからね・・・あたし全部するから大丈夫だよ」
そう言うと、志保はフェラチオを始めた。
いつもの志保のフェラじゃない。左右の睾丸を交互に吸い込みコロコロと転がす・・・陰茎に唇を這わせ、ハーモニカを吹くようにブチュブチュと触れる・・・裏スジを下から上にピチャピチャと舐める・・・亀頭にズボズボと刺激を加える・・・カリだけを執拗にガシガシと咥える・・・ここまでされると若干の回復が見られ、志保にも伝わった。一気に丸飲みフェラに移行・・・唇と舌と歯が交互に快感を与え、志保は更に深く咥えて喉の奥に当たりそうになるまで飲み込んだ。いや・・・当たっていたと思う。
深く入る度に何度も何度も咽る志保・・・ここまでされると、馬鹿な愚息も回復したようだ。
「おかわり・・・?」
返事をする前に同じような1サイクルで志保の尺度を超えたフェラ・・・丸飲みすると、志保は私の両手を自分の頭に当てた。掴んで前後に動かせと促してきた。
少しばかり動かしてみると、感じた事ない興奮と志保の身体への心配が交互する。
志保の口内から抜くことを選択・・・
「硬くなってきてたよ・・・あんまり気持ちよくなかった・・・?」
「いや・・・気持ちよかったよ・・・」
「あたし大丈夫だから続けてもいいよ・・・」
「もう時間ないかも・・・」
この一言の意味を志保は理解してくれた。射精寸前の私を対面座位で志保が迎え入れる・・・
「てんさん・・・先に謝っとくね・・・ごめんなさい・・・」
「どうかした・・・?凄く気持ちいいよ・・・」
「多分・・・あたしが先にイッちゃうから・・・」
「大丈夫だよ・・・俺も限界だから・・・」
志保の動きと締まりを味わう・・・その間、志保はずっと私と視線を合わせていた。
昨夜と今朝と昼間の乱れ方とは違っているが、志保は感じてくれている。
声は出さないが、濡れと溢れはその時と同じだった。
どうしても志保の喘ぎ声が聞きたい。言葉にしようとした瞬間、志保は私の耳元へ唇を近付けて小声で囁く・・・
「てんさん・・・いい・・・硬くていい・・・」
志保の大きなヒップが上下に揺れる。グチュグチュと絞められる。
「てんさん・・・中に・・・中にちょうだい・・・」
もうどうする事も出来なかった。
志保の膣内へ雀の涙程度の精子を射精・・・私に少し遅れて志保はオーガズム・・・そのまましばらく抱き合う。
「一緒にイケなくてごめん・・・俺が先だった」
「いっぱい出たね・・・あたしもいっぱいイッちゃった・・・」
私への志保の気遣いか・・・嬉しかった。
簡単にシャワーで流して寝る準備を始めた。
私の隣に横たわる志保が・・・
「てんさん、来週って夜勤じゃん・・・最終日の夜勤明け土曜の朝なんだけど、お休みになるじゃん。何か予定とかってある・・・?」
「予定かぁ・・・あるよ」
「何・・・?」
「俺の大好きな女が生SEXしたいしたいって言うもんだからさ、その女と生SEXする予定があるよ・・・」
「言ってない・・・^^あっ!他所の女でしょ^^!」
「そんな女いるわけねぇじゃんか・・・何しろ面倒くさい」
「出た!面倒くさい病^^面倒くさくなかったら他所の女でもしちゃうんだ・・・^^?」
「そういう事に時間とか労力とか使いたくないわ・・・それに勃たねぇし・・・」
「そっか・・・^^」
次週の土曜日は志保に付き合う事になった。
お互い暗黙の了解というか、それとなく土曜まで夫婦の営みを控える・・・
迎えた土曜の朝・・・仕事を終えてスマホを見ると、志保から今日の予定が送られてきていた。
指定された待ち合わせ場所へ急いだ。
指定されたコンビニに着くと、志保はもう着いていた。
いつもはジーンズなのだが、今日はロングスカートだ。
「お帰りなさい^^」
「ごめん。待たせちゃって」
腹も減っていたし、志保も朝を食べてないというのでコンビニで買おうと言ったら、行きたい所があると言う。
志保のナビで言われた通りに向かう・・・着いた所は、初めて志保と待ち合わせしたファミレスだった。
だが・・・どうやら最近閉店した様子・・・やはりコロナの影響が大きいのだろう。
残念そうな志保に・・・
「近くのマ○クにでも行こうか・・・」
「うん・・・」
店内で食べず、エアコンをフル回転させて車内で食べた。
「ハンバーガーだとお腹いっぱいにならないね・・・」
「大丈夫。2個食べたから」
「残念だな・・・まさか潰れちゃうとは思ってなかった・・・」
「仕方ないよ」
「てんさんと初めて待ち合わせした場所だもん・・・」
「ごめん。今日はハンドクリーム持ってきてないよ」
「・・・^^」
「寒くなってきたのに志保ちゃん薄着でさ・・・確かミニスカートだったんだよな・・・」
「よく覚えてるね・・・^^」
「当然でしょ・・・志保ちゃんだって忘れないでしょ・・・?」
「当然だよ・・・^^」
志保の腿に触れてみた。
「・・・^^?」
「このスカートで隠れてる志保ちゃんの足に興味があるんだ・・・」
「ぶっとい足だと思ってんでしょ^^?」
「志保ちゃんの白くてムチムチな足が好きなんだよ。見るだけで勃っちゃうもんな・・・」
「もう変態なんだから・・・^^;」
「極めて正常なんだが・・・」
「そっか^^」
暫し、談笑・・・
「なぁ・・・志保ちゃん・・・もう少し欲張っても良いと思うよ」
「欲張る?何を?」
「まぁ・・・色々だよ・・・昔から控えめなんだし・・・」
「昔からずっと思ってるんだけど、てんさんは目が悪いんだと思う・・・^^」
「そっか・・・」
「てんさん、もう少し雑でもいいよ・・・」
「雑?何が?」
「扱い方・・・」
「扱い方?何の?」
「あたしの・・・ずっとずっと大事に大事にされてるから・・・少しぐらい雑でもいいよ・・・」
「雑に扱うと傷むの早くなるから・・・末永く末永く付き合うんだし・・・」
「そっか・・・」
「まぁ・・・志保ちゃんの方が若いんだから傷むなんてまだまだ先の事だよ・・・」
「永く永く付き合って・・・ずっとずっと夫婦でいられるね・・・^^」
「もう夫婦とか亭主とか女房とか通り越しちゃってるかもな・・・」
「通り越しちゃったら・・・何になっちゃうの・・・?」
「俺も分からねぇわ・・・続けてれば分かるんじゃねぇかな・・・」
「案外・・・セフレだったりして・・・^^;?」
「雑過ぎでしょ・・・」
「そっか・・・^^;」
本当に雑談だったと思う。
こんな他愛も無い話でも続けていれば話題も無くなる。
「それじゃそろそろ行こうか・・・」
「どこ行くの・・・^^;?」
「この流れだと・・・『ホ』のつく所しか思い当たらないんだが・・・」
「まだ昼間だから星は出てないよ・・・^^」
「それじゃ『プ』のつく所にしますか・・・」
「プ・・・?」
「プラネタリウムの『プ』なんだが・・・」
「そうくるんだ・・・^^」
「真っ暗だからしててもバレなそうだし・・・」
「バレるでしょ^^!」
「ごめん・・・雑過ぎだな・・・それじゃ愛を語り合うお宿に行きますか・・・」
「・・・^^」
志保の目が今朝から見ていて一番細くなった。
脇目も振らず、一目散に愛の宿へ向かう・・・目的地到着・・・土曜の午前中なので泊まり客が多いのだろう。多くの部屋は塞がっていた。
選択肢が少なくても構わない。真夏の暑さから逃れ、身体の火照りを志保の身体で冷ましたい。
選んだ部屋に入り、一緒にシャワーを浴びて垢を流す・・・志保が身体を拭いている姿を見て背後から挿れてしまう・・・
「あっ・・・てんさん、まだダメ・・・」
もう遅い・・・前戯も無く激しく突いてしまう・・・大きな鏡には恍惚の表情をした志保がいた。
細かった目は虚ろになり、唇は半開きで今にも涎が垂れそうだ。
下はもう滴っている・・・感じているのに志保は何故かずっと声を出さない。我慢しているように見える。
動きを止めると、志保の虚ろな目が鏡越しに私の目と合った。
何かを訴えかけている・・・志保は振り返ると、私の手を引いてベッドに・・・求められるままに正常位で挿入・・・そのまま両足を抱え上げて屈曲位・・・志保の身体が丸まり、最深部へ導かれた。
志保の一番感じる部分は何も変わらない。変わらないで欲しいとさえ思う。
求められるままに突き続ける・・・夥しい愛液が溢れ、膣が急激に絞まる・・・脳天から爪先まで響くような志保の絶叫に近い喘ぎ声・・・私が聞きたかったのはこの声だ。
更に激しく突いて溢れ出る志保の声を脳内へ記憶・・・無防備なまでに開かれた志保の膣内に射精へと向かう・・・射精寸前に志保の膣がきつく締まり、私は射精して志保自身もオーガズムに達していた・・・
お互い満足したのだが、その先が欲しくなっていた。
火照った身体を冷ますつもりが逆に火を点けてしまう・・・後で志保から訊いたのだが、志保も同じように思っていたそうだ。
丸まった志保の身体を離すと、志保はどんどん下に下がって行き、そのまま愚息を咥え込んだ。
いつものお清めフェラなのだが、いつもの丁寧なフェラではなく、唇を愛液と精子塗れにしてズボズボと激しくしゃぶっている・・・私を勃たせようとしていた。
志保自身が咽て涙を流すほど奥まで咥え込んでいる・・・嗚咽と涙に塗れた喉の奥まで飲み込むハードフェラ・・・聞き慣れない淫靡な音に混じって志保の声がした。あまりにも苦しそう・・・志保は離そうとしなかったが、限界と判断して抜いた・・・
「あなた・・・このまま・・・このまま出して・・・あたし大丈夫だから・・・大丈夫だから・・・」
「俺は志保の中じゃないとダメなんだ・・・」
「あたし・・・もう孕めないよ・・・つまんないでしょ・・・孕めない女に中出ししても・・・」
「俺達は・・・もうそういうの通り越したんだ・・・それに俺は志保を孕ませた・・・それは事実なんだから」
「ごめんなさい・・・」
「なぁ・・・志保・・・」
「・・・?」
「SEXもフェラチオも気持ちよかったよ・・・無理しない程度でまたしてくれる・・・?」
「うん・・・またする・・・」
私は悪足掻きの時間稼ぎを始めた。ピロートークに持ち込んだ。
「志保ちゃん、あんまり無理しちゃダメだよ・・・俺はずっと志保ちゃんの気持ちに甘えっぱなしなんだし・・・」
「あたしの気持ち・・・?」
「子供ひとりしかって志保ちゃんは気にしてたみたいだけど、もし子供が何人かいたら必ず避妊を考えなくちゃならないし、実際に避妊しなきゃならないじゃんか・・・」
「そうだね・・・」
「子供が何人かいたら俺の稼ぎじゃ満足な生活費だって渡せてないと思うし、志保ちゃんに働いてもらうようになってたと思うんだ・・・幸か不幸か分からないけど、子供ひとりだから自由気ままに暮らしてきてさ・・・志保ちゃんは次が出来ないのを申し訳ないとか、もどかしいとか思ってたじゃんか・・・でもさ、俺は気楽で良かったんだ・・・こういう言い方は申し訳ないんだが、娘ひとりでよかったんじゃねぇかな・・・」
「やっとてんさんの本音が聞けた気がする・・・」
「甘えっぱなしで申し訳ない・・・」
「1回くらい中に出さないでって言ってみたかったな・・・あたしがそう言ったらてんさん避妊してくれた・・・?」
「100%自信が無いよ・・・」
「そっか・・・よかった・・・^^」
「雑でごめん・・・」
「普通は釣った魚に餌やんないって言うけど、てんさんは餌いっぱいあげちゃうタイプ・・・^^だからあたし太っちゃうんだよ・・・^^」
きっと志保の戯言なんだろうな・・・夫婦の形は様々だと思う。
子供のいない夫婦・子だくさんの夫婦・欲しいけど出来ない夫婦・いらないから作らない夫婦・いらないけど出来てしまう夫婦・・・私達夫婦は・・・このどれにも属さない。
自由気ままに夫婦の営みを続け、日々暮らしてきた。
裕福な暮らしとは言えないが、偶に泡銭で贅沢したり、時間と体調が許せばお互いが満足し合うまでお互いの身体を求めた。他の男や他の女には目もくれずだ。
これで良かったのかと自問自答したりしたが、答えは出ない。
答えが出るのは、まだまだ先の話だろう。
夫婦は通り越したと書いたが、だからといって何も変わらない。変える気は私も志保も無いと思う。
そう思わせてくれる男女が身近にいる事が最も幸せだし、気楽だと思っている。
これから変わらない事を願いたい。
志保がトイレに立ったので・・・
「志保ちゃん、先にシャワーを浴びてる・・・」
ジャバジャバとシャワーを浴びて愚息を泡だらけにしてガシガシと洗った。
不意に後ろから抱きつかれる・・・
「ひとりでしちゃダメだよ・・・」
「洗ってたんだよ・・・」
志保のふくよかな身体が密着し、愚息を握った右手が猛烈に動いた。
「あたし・・・いるよ・・・」
その言葉の裏側に隠された意味が何となく分かった。
「てんさん・・・あたし・・・やりたい・・・」
「・・・?」
「あたし・・・てんさんと生SEXやりたい・・・てんさんは・・・?あたしとやりたい・・・?」
「うん。したいよ」
「したいじゃなくて・・・やりたい・・・?」
「えっ・・・そういうの嫌いだったよな・・・?」
右手の動きが加速する・・・
「硬くなってきたよ・・・凄く硬くなってきたよ・・・」
志保は私の前に回り込み、頭からシャワーをかぶって濡れた髪を振り乱し、渾身のフェラチオ・・・ただただ直線的にスロートする。焦らすような事はせず、手加減無しのフェラチオだった。
不覚にも志保の口内へ射精してしまう・・・私の両手は志保の頭を掴んでいた・・・
「ごめん・・・」
口内に放たれた精子を迷う事無く飲み込む志保・・・
「さっき・・・お口に欲しかったのに・・・てんさん出してくれないから・・・」
そう言うと志保は本当のお清めを始める。
やりたいと言った事が嘘のようだ。
「ごめん・・・」
「あたしとやって・・・あたしの中の方がよかった・・・?」
「うん・・・」
「じゃあ・・・次はあたしの中にね・・・^^」
ちょっと寒気がしたのも事実だったが、それでも私は志保を女房にした事は正解だった。
ここで終われたら最高の記念になっていたのだろう。単なる私の惚気話で終われたのだ。
しかし・・・私の浅はかさから不測の事態を招いてしまう。
それから少し経った頃、私は会社のある女性と業務上の接点が生じた。
ある女性とは、ここに何度か書いた『Kさん』だ。
ある日の早番を終え、車に向かって歩いていた。
車に乗り込もうとしたら声を掛けられる。
振り返ると、私の隣に停めてある車の窓からKさんが顔を出した。
彼女は車から降りてきて・・・
「お疲れさまです^^」
「お疲れさま。あれっ?シフト変わった?」
「ちょっと前に変わったんです。てんさんと同じシフトになりました」
何やらきな臭い感じがした。
触らぬ神に祟りなしというから適当にあしらってやり過ごそうとしたが、仕事の事で相談したいと言う。
周りには定時で仕事を終えた連中がわんさかいる。
人目もあるからと言って取り敢えず駐車場から脱出して少し離れたコンビニの駐車場で話を聞いた。
何の事は無い。単純に給料が安いと言っている。
交替勤務なのだからそれなりの手当が出ている筈だ。
どうやら基本給が上がらないと言っている。
「昇級試験は受けた?」
「受けて受かりました・・・でも上げてもらえなくて・・・」
「理由は?」
「上の仕事をしてないって言われました・・・」
「上の仕事ねぇ・・・」
自慢じゃないが、私はずっと上がっていないし、試験すら受けさせてもらえてない。
「業務上の改善案とか改善要望とか上に出した?」
「出してないです・・・あたし・・・そういうの分からないから・・・」
確かに大卒の文系女子に装置などの改善などは難しいだろう。
そもそも彼女は生産現場で働くのではなく、確か事務方の間接部門での採用だった筈だ。
「周りと同じ事してたら上がらないと思うよ」
「どうすれば・・・」
「2~3日待ってくれ。ちょっと考える」
お茶を濁して帰った。
ここで放置してしまえば、その後の展開は違っていたと思う。
翌日、私はKさんの職場へ行った。
少しばかり見てある案を思い付いたので、空き時間にPCで書類を作成して何日後かに彼女へ渡した。
「これを元に改善案を作って上に出しなさい。装置のビフォーアフターの写真を撮って目に見えるようにして。それから費用対効果を試算でいいから算出して」
「あたし装置なんて改造できません・・・それに費用対効果なんて分からないです・・・」
「装置の面倒は俺が見る。それにできない分からないじゃ昇級しないぞ。費用対効果は概算で出してメールで送るから」
「何から何まですみません・・・」
装置だけ面倒見れば私の出番はここまでの筈だった。
実際に現場で彼女の改善案を形にした。
我ながら出来栄えも悪くない。それなりの効果もあった。
彼女がペコペコと頭を下げる・・・これでいい・・・
それから少し経った頃、血相を変えた彼女が私の前に現れた。
職場を代表してお偉方の前で改善結果をプレゼンする事になったと・・・そうか・・・昇級は殆ど決定的になったか・・・
「協力者としててんさんの名前を出しても良いですか・・・?」
「俺は評判が悪いからKさんのマイナスになる。やめた方がいい」
「あたし何も出来なかったし、殆どてんさんがやったんですよ」
致し方なく承諾する。
それでも落ち着かない彼女に予想される質問に対しての返答の内容まで箇条書きで渡した。
正直、もう関わりたくなかった。
まぁ、プレゼンは昇級決定だから基本給も上がるしボーナスも上がる。そこそこの年収アップになるだろう。彼女の望みは叶う筈だ。
私の大きな二度目のお節介も終わった。
2021年の3月下旬・・・早番終わりの駐車場で彼女に会った。
どうやら待っていたようだ。
「お疲れさまです^^」
「お疲れさま・・・」
「てんさん、あたし等級が上がったんです^^」
「良かったね・・・おめでとう・・・」
「てんさんのおかげです^^ありがとうございました」
しきりに感謝の言葉をつらつら並べる・・・普通なら嫌味にしか聞こえないだろう。
きっと悪気は無い。彼女は純粋なんだと私は自分自身に言い聞かせた。
当時の私は4年と8ヶ月で定年・・・先はもう無い。彼女には先がある。その差だと思う事にした。
「てんさんにちょっとだけ近付けた・・・^^」
要らぬお節介をしておきながら私の腐った心がポキンと折れた・・・
「近付く?近付くどころか追い越されてるよ」
「うそですよね・・・?」
偶然にも給与明細を持っていたので・・・
「俺はこんなもんだよ・・・」
明細を見せた。
またも血相を変える彼女がいた・・・
「言ったじゃんか・・・俺は評判悪いって・・・」
「・・・」
「上がったんだからもっともっと頑張りなよ・・・そうすれば評価も良くなるし、先だってあるんだから・・・俺なんて評価悪いし、先なんか無ぇんだから・・・」
「すみません・・・知らなくて・・・」
申し訳ないと思うならそのユサユサ揺れてるでけぇ乳を揉ませろと喉まで出掛かった。
過去に彼女が被害に遭ったセクハラ野郎と同じになってしまう・・・彼女を性の対象として見ていた自分に腹が立った。
「お疲れさま・・・」
今にも泣き出しそうな彼女をその場に放置して帰った。
帰る車内で猛烈な自己嫌悪・・・帰った私の表情から志保は察したらしい。
「てんさん・・・会社で何かあった・・・?」
「うん・・・まぁ・・・色々・・・」
「てんさん優しい人なのに・・・余程、腹に据えかねたんだね・・・」
「要らぬお節介したら・・・小娘が昇級して給料ぶち抜かれたよ・・・」
「お節介するぐらいだから下心があったんじゃない^^?」
「そうなのかもな・・・」
「いつもは否定するのに・・・^^でも・・・てんさんはそういうの気にしないって思ってた。給料の事でゴチャゴチャ言わないし、案外そういう欲があるんだね^^」
「少しでも多く志保ちゃんに生活費渡したいしなぁ・・・」
何とか誤魔化せたが、小娘がKさんだと志保が知れば志保の心がポキンとへし折れる・・・それだけは絶対に避けなければ・・・隠し事のようになってしまうが、私達夫婦が壊れないならそれがベストの選択だと言い聞かせた。
2021年8月・・・志保がTVのオリンピック中継を観ながらこんな事を言った。
「てんさん、去年行って良かったね^^今年だったらコロナ酷くて行けなかった。ホテルに泊まれてもご飯食べたりお酒飲んだりできなかったね・・・」
「そうだな・・・」
私達夫婦は表面上、穏やかに暮らしていた。
ただ・・・違う事がひとつだけあった。
志保を抱く機会がめっきり減っていた。
いや、機会は減っていない。そういう時間は少なからずあった。控えてる訳でも遠慮してる訳でもなかった。
いつもなら何も言わなくてもそういう雰囲気になり、自然に身体を重ねていたが、その頃は志保から誘われ求められて交わっていた。
交えた後に間が空いてしまった事を詫びると・・・
「そんなの気にしなくて大丈夫・・・お互いもう歳なんだから・・・^^」
恐らく、志保は満足していない。
歯痒さと情けなさばかりだった。
2021年10月・・・ある方が定年退職を迎えた。
私が駆け出しの新人時代からお世話になった方だ。
コロナも落ち着いていたので送別会が行われる事になった。
私は今まで会社絡みの酒の席には一度も出席した事が無い。いつも欠席と返事をしていた。
しかし・・・今回ばかりは無視できない。本当に世話になった方だから挨拶ぐらいせねば・・・出席と返答して志保に伝えた。
「珍しいね^^てんさんが会社の飲み会なんて初めてじゃない^^?」
「帰りなんだけど迎え頼んでもいいか・・・?」
「いいよ^^いっぱい羽根伸ばして息抜きしてきて^^終わったら電話してね」
快く許可をくれた。
送別会当日・・・毎度欠席の私が会場に入ると、驚いたような顔する奴等が多数・・・ヒソヒソ話す奴もいた。どうやら私は場違いらしい。
本日の主賓の隣に正座して通り一遍の挨拶・・・お世話になりましたと頭を下げて立ち上がった。
乾杯だけしたら気配を消して帰ろう・・・幹事に会費と記念品代を渡して空いてる席を探す・・・誰かが私の名前を呼んでいる。
「てんさん・・・お疲れさまです・・・^^」
Kさんがそこにいた。
主賓と接点があったのだろう。
席が彼女の隣しか空いていない。
「隣いい・・・?」
「どうぞ^^」
色々と話をされたが、殆ど頭に入らない。この場から消え失せる事しか考えてなかったからだ。
宴も酣だから消えたところで分かるまい。ちょうど隣の彼女もトイレに行っている。
そろそろ消えようと、そそくさと身支度して瞬間移動・・・ちゃっちゃと帰ろう。
「てんさん、どこ行くんですか?」
トイレから戻った彼女に見つかってしまった。
「いや場違いだから帰ろうと思って」
「てんさん、さっき送別会が終わったら話聞いてくれるって言いました・・・」
そんな話になってたのか・・・?殆ど聞いてないし、適当に相槌打ってたのが災いになっていた。
彼女も身支度して瞬間移動してきた。どうやら私は逃げられないらしい・・・
「ここじゃダメなのかい?」
「ここだと・・・ちょっと・・・」
何だか歯切れが悪い。それなら場所を変えるしかないが、私は殆ど外では飲まないから行きつけの店も無いし、この辺りで知っている店も無い。そう伝えると、彼女の知っている店へ行こうと言われた。
彼女の道案内で歩き始めた。
10分ほど歩いただろうか・・・バーのような店へ案内された。
薄暗い店内にカウンターが何席かとテーブル席があった。
テーブルに座って酒を頼んで乾杯・・・彼女とふたりっきりで酒を飲むとは思ってもいなかった。
「で・・・話って・・・?」
「・・・」
「仕事の事?それともプライベート?」
「何ていうか・・・両方っていうか・・・」
「ハッキリ言ってくれた方がアドバイスしやすいよ」
「あの・・・結婚の・・・話があって・・・」
正直に驚いた。申し訳ないが、そういうのから一番縁が遠いと思っていた。
「良かったね。おめでとう^^」
「あの・・・そうじゃなくて・・・まだちょっと迷ってて・・・」
「迷う?何で?」
彼女は慎重に言葉を選び、恥ずかしそうにポツリポツリと話し始めた。
つまり要約するとこうだ。
彼女は社内恋愛で付き合っている彼氏がいる。その彼氏のシフトに合わせる為に無理言って自分のシフトを変えてもらい、彼氏のアパートに通うようになったらしい。
そんな彼氏から必ず身体を強く求められるようになった。
最初は断っていたが、彼氏の強引さに負けて何度か身体を許したと・・・その彼氏は毎回避妊しなかったらしい。
どうしても強引に求められる身体の関係が好きになれないし、するなら避妊して欲しいと彼氏に言ったそうだ。自分の気持ちを無視しないで欲しいと・・・それなら結婚しようと言われた。
結婚という言葉に心が揺れたが、思い返すと嫌な事が多いと・・・結婚に対しての返事を少し待って欲しいと伝えると、彼氏の態度が急に変わり、素っ気なくなり休みも会ってくれなくなって週末は実家に帰っているらしい。
最近はラインしても既読スルーして返信も来ない。電話しても出ないことが多く、出ても適当にあしらわれて切られる。会社で顔を合わせても話す事も少ない。会社では話し掛けるなとも言われたという。
この頃から土曜の急な休日出勤が増えたと・・・日曜は疲れてるという理由で会ってくれない。
その彼氏の態度から感じ取った事がある。休日出勤や実家に帰るのは彼氏の嘘ではないかと・・・何か他の理由があるんじゃないか・・・?避けられてるんじゃないか・・・?他に女がいるんじゃないか・・・?と思ったそうだ。
ここまでの話を聞いて私が思った事を彼女に伝えた。
「彼氏の職場はどこ?」
「〇〇○(生産ライン)です」
「そう・・・俺が知ってる範囲で話すよ。俺とKさんと彼氏は同じシフトって事になるよな。先ず・・・ここ2~3ヶ月、生産ラインの休出は発生していない。彼氏が休出だって言った日って分かる?」
彼女はスマホのカレンダーを見てこことここだと日付を指差して答えた。
「その二日間は俺が早番で休出してた。俺以外の一般社員の休出者はいない。いたのは管理職だけだ。シフト時間を変更しての休出は会社が認めてない。俺が休出してたのはライン停止してないと出来ない仕事だったから。当然、ラインは稼働してないよ」
「・・・」
やっぱりという表情で彼女は無言になった。彼氏に騙されていたとようやく気付いたようだ。
彼女の目から涙が溢れた。
職場は違えど、同じ会社で同じシフトで働いているのだから誤魔化すなど無理な話だ。
憶測の域を出ないが、その彼氏は彼女と結婚する気持ちは無いと思った。
「どう捉えるかはKさんが判断して・・・厳しい事を言うようだけど、Kさんもそういう関係になるって分かって彼氏のアパートに行ったんでしょ・・・?別れて他の男と付き合ったとしてもこれから先も付いて回る事なんだよ。一生独身なら別だけど・・・」
彼女は席を立ち、トイレに向かって歩いて行った。
その後ろ姿は今にも消え入りそうだった。
その彼女が戻って来ない。女子トイレなので迂闊に足を踏み入れられない。
店員に確認を頼もうかと思った時、彼女が戻って来た。
「大丈夫かい?」
「結婚・・・断っちゃいました・・・」
瞳に涙をいっぱい溜めて彼女はそう言って彼氏とのラインのやり取りを私に見せた。
結婚という文字に反応した彼氏は直ぐに連絡してきたようだ。
そのやり取りは赤裸々で生々しい。
「最後は既読スルーしてブロックして・・・電話も着信拒否です・・・」
彼女が目の前で彼氏に電話する。
スピーカーにして流れてくるのは例のガイダンス・・・
「これで良かったのかい・・・?」
「無理です・・・こんな男とは・・・」
そう言って彼女は泣いていた。
話を聞くだけ筈が、彼女の失恋の現場に立ち会ってしまった。
優しく声を掛ける事も出来ない。ましてや慰めるなどという無責任な事も出来ない。
酒に付き合うしかないのだ。
「飲むか・・・」
「はい・・・」
ほろ苦いウイスキーか・・・スッキリ爽やかなウイスキーか・・・甘く華やかなウイスキーか・・・チョイスに悩んだが、甘く華やかなだと言われているシングルモルトをロックで発注・・・
「ロックなんて大丈夫かな・・・」
「飲みやすいと思うよ・・・」
「あっ・・・甘くて美味しい・・・^^」
彼女は笑いながら泣いていた・・・彼女の心が壊れる瞬間を見たような気がした。
彼女の飲むペースが早い。
「少しゆっくり飲んだ方がいいよ」
「大丈夫です^^てんさんウイスキー通なんですね」
「通なんかじゃないよ。好きで女房と一緒に飲んでるだけ」
「奥様に一途なんですよね^^愛されてる奥様が羨ましいです。きっと幸せなんでしょうね」
酒が進むにつれ、饒舌になる彼女・・・普段からは想像もつかない。
「幸せかどうかなんて開けて見ても分かんないよ」
「絶対幸せですよ~^^」
「俺の女房はKさんと同じでそういうの苦手で嫌いなんだよ」
「えっ・・・?それじゃどうしたんですか・・・?」
「どう?どうもしないよ」
「それじゃてんさんが困るじゃないですか・・・^^」
「困った事は無いよ」
「てんさんも嫌いなんですか・・・^^?」
「嫌いじゃないよ。普通かな・・・人並みだと思うけど・・・」
「あたしも・・・人並みで良かったんだけどな・・・」
彼女の壊れた心の叫びを聞いたと同時に彼女の異変に気付いた。かなり酔ってる・・・身体がゆらゆら揺れていた。
そろそろ引き上げよう。会計してタクシーを拾おうとしたら・・・
「あたし・・・車なんです・・・」
「何だと・・・!」
車で来てたのかよ。これは相当マズイ。会社の飲み会に車で行くのは御法度と会社のルールで決まっている。
飲まないならまだしも、飲んでしまっている。理由はどうあれ、飲ませてしまった。
私が処分されるのは問題無い。どうせ元々評判が悪い。
だが、彼女は違う。この事がバレると厳しく処分されるだろう。
せっかく上がったのに降級も有り得る。本当にマズイのだ。
「車は置いてタクシーで帰りなさい」
「明日・・・使う予定あって・・・」
絶対に車では帰せない。致し方ないが、代行を使うしかないようだ。
駐車してるコインパーキングにフラフラする彼女を支えながら歩いた。
とにかく代行業者に預けるまで目を離せない。
コインパーキング到着・・・バカでかいワンボックスカーが彼女の車だ。
後部座席に彼女を放り込み、隣に座って代行業者を探そうとスマホで調べていた。
マジで面倒くさい事に関わっちまったよ・・・そう思っている私の腕に彼女が纏わり付いて身体を預けてきた。
「何してんだ・・・」
「すみません・・・」
離そうとしないどころか強く抱きついてきた。
いくら酔ってるとはいえ、物事の善し悪しや分別を忘れているとは思えない。
「やめなよ・・・そもそもこういう事が嫌いなんじゃなかった・・・?」
「・・・」
 
何も言わず強く抱きついて離れない。
「俺もさ・・・一応さ・・・男だからさ・・・」
「・・・」
何か言うとより強く纏わり付いてくる。
「女房を裏切らないって決めてるんだ」
「・・・」
「嫌いな事を好きでもない男とさ・・・やっちまうほどそんな簡単で軽い女なのかい・・・?」
「・・・」
言葉で責め立てるような事を言ってしまう・・・私自身も呆れるような口汚い言葉を彼女に投げつけた。
「黙ってないで何とか言ったら・・・?」
下を向き、顔を埋めていた彼女がやっと口を開いた。
「黙ってれば・・・黙ってれば分からないですよね・・・」
どうやらこの女やれるらしい・・・自暴自棄になった女の傷口を舐めるSEXは彼女の身体と心を蝕む。
お互い酔ってたから勢いでやっちまったなんて通用しねぇんだ。今まで彼女を甘やかしてしまったのだから私自身の自業自得と思った。
酔っていてどうせここから動けない。タクシー拾ってラブホなんて恥ずかしくて出来るか・・・この場で少しばかり彼女に嫌な思いをしてもらって今もこれからも離れてくれたらそれでいい。
彼女には後味の悪さだけが残る。恐らく後悔もする。私は志保に頭を擦り付けて土下座しても許しを請う。保身の為ならと本気でそう思った。
この事が後になって私にとって大きなダメージになる事になっていたようだ。
彼女の顔を上げて唇を奪う・・・酒の匂いと彼女の甘い香りが入り交じる。
推察でしかないが、彼女は経験値が少ないように感じた。
歯がカチカチと当たり、舌を絡ませる事もせず、ただただ受け身で私にされるがまま・・・身体が小刻みにカタカタと震えている。
お構いなしに舌をぶち込む・・・執拗に舌を絡ませると、彼女の甘い唾液と香りが私の鼻孔をくすぐる。
上着のボタンを外し、胸に手を乗せると余計に身体を硬くして震えていた。
シャツの下から手を入れてブラを外す。弾け出る様な感じで露わになる。
でっ・・・でけぇ・・・胸が大きいのは外見から分かっていたが、これは予想以上の大きさだ。
志保もかなり大きい方だと思うがそれをを遥かに上回る。
手に伝わる重量感が志保の比ではない。
感触というか質感は柔らかいマシュマロのようだ。
巨乳を通り越したマシュマロ爆乳・・・付き合っていた彼氏や彼女にセクハラした管理職の気持ちが何となく分かる気がした。
手からはみ出し、持て余してしまう爆乳の魔力や魅力に取り憑かれたのだろう・・・無理矢理触りたくもなるだろうし、強引に独り占めしたくなるだろう。
お世辞にも美人とは言えないが、私もストライクゾーン・・・ちょいブスのポチャ巨乳・・・いや、爆乳だ。
その爆乳に鳥肌が立っていた。
寒さではない。恐らく恐怖心からだろう。
抵抗する素振りを見せず、身体を硬くして震えて鳥肌が立つ・・・彼女に触れている手を引いた。
瞬時に上着で隠す彼女・・・
「すみません・・・」
「どうするつもりだったんだい・・・?」
「・・・」
「嫌いなんだから無理しない方がいいよ」
「・・・」
「自棄になるのも分かるけど、何かちょっと違うと思うよ」
「すみません・・・」
「これに懲りてもうやめなよ。代行呼ぶから帰りなさい」」
「すみません・・・」
到着した業者にナビで彼女の自宅までお願いした。
料金を尋ねると5~6000円だという。
諭吉1名を握らせてこれでとお願いした。
やっと解放された。
志保に連絡して迎えに来てもらう。
「おかえりなさい^^思ったより早かったね。もっと遅くなるって思ってたんだ。あっ!女の匂いがする~^^」
ビクっとする・・・鋭いという表現が正しいのか分からないが、チクッと刺された気がした。
「若い女とイチャイチャしてきたんでしょ^^?」
「・・・」
「バレてんだからね^^」
家に着くと、風呂場へ連行・・・頭からお湯をぶっかけられて全身をゴシゴシ洗われた。
志保の身体を抱きつくと、無表情で手コキされる・・・数分で志保の手の中にだらしなくダラダラと垂れ流すように射精・・・何だかよく分からない風呂上がりに寝室で志保から・・・
「あたしいるのに若い女とイチャイチャしてきたんだからしばらくお休みね^^」
しばらくとは・・・どれくらいなんだろう・・・?事実上のレス宣言なのかストイック生活だけなのか・・・正直、体力も衰えを感じていたし、さほど影響は無い。
志保から求められないとできなくなったが、昔のような夜の夫婦生活も必要無いから様子見しよう。
翌日・・・日曜日の午後・・・タバコを買いに行こうとしたら・・・
「てんさん、買い物頼んでもいい^^?」
メモを渡されて近所のスーパーで買い物して帰りにコンビニでタバコとコーヒーを買って車に戻ると、スマホがバイブ・・・志保かと思ったら画面に表示されてるのはKさん・・・
「はい。巨乳大好きなてんです」
「てってんさん?」
「おっきいおっぱい大好きなてんですが」
「やだ・・・おかしい・・・(笑)Kです・・・」
「どうかした?」
「昨日迷惑かけてすみませんでした・・・」
「気にしなくていいよ」
詫びの言葉を並べる彼女に言った。
「分かってると思うけど、送別会ふたりで抜け出して消えたんだから有る事無い事な色々言われると思う。大丈夫か?」
「大丈夫です。てんさんは・・・?」
「俺は図太いから・・・」
ちょっと話して電話を切った。
その時に感じた事がある。以前に志保が自分と彼女は似ている言った事があった。
何となく意味が分かったような気がした。
自宅に帰ると・・・
「遅かったね^^若い女と電話してた^^?」
鋭いというか的確に言い当てられる・・・監視カメラでもあるのか・・・?例えようのない怖さを感じた。
翌日・・・月曜日は遅番・・・火曜日の朝、仕事を終えて帰ろうと車に向かうと、隣にKさんの車がある。
彼女が車から降りてきた。
「お疲れさまです^^」
「お疲れさま・・・」
「土曜日すみませんでした」
可愛らしい封筒を差し出してきた。
「何だい?」
「代行の・・・」
「しまいなさい」
「でも・・・」
しまおうとしない彼女にこう言った。
「それじゃ・・・それで何か食わせてよ。俺もその方が気楽だから」
「はい^^」
やっとしまったと思ったら笑顔で色々話してくる。
その笑顔が瞬時に無くなった。
「どうかした?」
「凄い顔でこっちに来ます・・・」
別れたばかりの彼氏か・・・青ざめる彼女に・・・
「俺たちの声が聞こえるくらいまで来たら俺に遊び連れてけって言って。その後はアドリブな」
きょとんとした彼女が満面の笑みになり・・・
「てんさん、今度遊び連れてって下さい^^」
「いいね^^どこがいい?」
「ネズミィーランド^^」
「いいね^^ちょっと遠いから泊まりで行っちゃおかぁ^^?」
「行きます^^行きます^^絶対行きます^^!」
私たちの横を通り過ぎる男から怒りの炎が見えた・・・
「てんさん、この前のコンビニで・・・^^」
コンビニ到着・・・もう彼女は二人分のコーヒーを買っていた。
「どうぞ^^」
彼女の車に誘われて乗り込む。
「清々してスッキリしました・・・^^見ました?あの顔^^」
「彼氏もまさかこんなオッサンに横取りされるとは思ってなかっただろう」
「もう彼氏じゃないです^^てんさんはオッサンじゃないですよ^^」
「お世辞はいいから・・・」
やたらと嬉しそうにぺちゃくちゃ喋る彼女・・・
「さっき泊まりで行こうって言われた時・・・ちょっと本気にしました・・・^^」
「若い女の子と泊まりで遊びに行けるほど根性座ってないよ」
「あたしもう若くないですよ^^てんさんに助けてもらったのは地震の後です」
そうか・・・もう10年以上も経つのか・・・セクハラされてたのは確か入社して1年くらいだったから彼女は33歳くらいになっている。
「別れて本当に良かったのか・・・?適齢期だったのに・・・」
「あんな男は絶対無理です^^だから良かったんですよ」
「ならいいよ・・・」
そろそろ話題も尽きそうだから帰ろうとしたら・・・
「てんさん『Hさん』知ってますか・・・?」
「Hさん?どんな人?」
「年齢不詳っぽい感じで・・・小柄でやたらと色っぽくて・・・送別会にいたんですけど・・・」
「あ~ぁ分かった『セクシーかおり』かぁ・・・」
「セクシーかおり?」
「昔な・・・陰でそう呼ばれてたんだ。確か・・・俺の女房と同い年くらいっだったな」
「てんさんが色々言われるって言ったじゃないですか・・・ふたりで抜け出したのHさんに見られてたみたいで・・・」
「何か言われた?」
「はい・・・どこ行ったんだとか・・・そのおっぱいで誘惑したのかとか・・・そんなんだから彼氏にフラれるんだとか・・・」
「酷いな・・・行き先とか訊くならともかく、彼氏とか胸がどうこうって関係無いよな・・・」
「胸・・・コンプレックスなんです・・・」
私は・・・申し訳無い事を電話で言ってしまっている。素直に詫びを入れた。
「デリカシーのない事言ってごめん・・・」
「謝らないで下さい。大丈夫です。冗談だって分かってますから^^」
確かに冗談を言ったつもりだったが、巨乳好き爆乳好きなのは変わらない。
私の言葉で彼女は少なからず傷付いた。
彼女のコンプレックスである胸に興奮したのも事実だ。
冗談だと流してくれる彼女に感謝した。
あれ・・・?何か違和感を感じる・・・何だ?何か違う・・・その違和感の理由が分かった。
「あのさ・・・彼氏にフラれるんだって言われたんだよな・・・?」
「はい・・・その事が気になってて・・・てんさんに相談しようと思ったんです」
「Kさんの方から断ったんだから違うよな・・・それに経緯とか事情を知ってるのは3人だけだ。当事者の2人と俺って事になる。誰かがセクシーかおりに話さなければ絶対知り得ない事だ。俺は誰にも話してないよ」
「あたしも話してません。いきなり言われて・・・だから気になって・・・」
「だとすると・・・彼氏とセクシーかおりは繋がってるって事か・・・」
「それしか考えられなくて・・・」
「有り得ない話じゃないな・・・」
「前に一緒にいるの見た事があって・・・やたらとベタベタして親しそうにしてたんです・・・元彼って年上が好きだし・・・」
「いくら何でも年上すぎるでしょ。セクシーかおりも昔の事で懲りたと思ってたんだが、全く懲りてないわ」
「昔の事?」
「そういう女だって事だよ・・・想像つくでしょ?」
「何となく・・・^^」
恐らく50歳を過ぎたであろう熟女だ・・・毎日が安全日でも何ら不思議ではあるまい。
私も大概だが、この会社の人間達は何でもありだな・・・熟女が若い男を喰いまくる・・・オッサンが爆乳を揉みまくる・・・本当に何でもありなんだな・・・
「てんさん、推理小説みたいで何だか楽しかったです^^またコーヒー誘ってもいいですか・・・?」
何だかヤバイ雰囲気だ。
三十路の女と五十路も半ばを過ぎた男はコーヒーや酒じゃ済まなくなりそうだ。
ボーダーラインを超えた不様な成れの果ては生き地獄でしかない。
一歩足を踏み入れたら真っ逆さまに奈落の底へ堕ちてゆくかドス黒い底なし沼にズブズブと飲み込まれる。
そうならないのが最良なのだが、このままだと私は自分から最悪を引きにいくだろう・・・
「俺が誘うかもよ・・・お茶とか酒とか・・・」
「あたしがご飯ごちそうするって約束しましたよ^^」
「あっ・・・そうだったね・・・」
「待っててもいいですか?」
「いつになるか分かんねぇけど・・・」
「あたし気長なんです・・・^^」
きっぱり絶つ事ができなかった。優柔不断さに我ながら呆れる。
彼女と別れ、スマホを見るとコンビニに着いてから2時間が経っていた。慌てて帰る。
自宅到着・・・
「おかえりなさい。お疲れさま。遅かったね。初日から残業だった?」
「いや・・・ちょっとバタついて・・・」
「若い女と喋ってたんでしょ^^?」
スパイがいるのか・・・?興信所に依頼した・・・?スマホにGPS仕込まれた・・・?空から衛星で行動を監視されてる・・・?どれも現実的じゃないが、あまりにも的中するので背筋が凍った。
「てんさん、顔を見れば何があったかくらい分かるよ^^夫婦なんだから。遊んでくるのは構わないよ。ちゃんと帰ってきてくれればいいから」
目は笑っていたが、目の奥は笑っていない。
彼女もヤベェが私の女はもっとヤベェ・・・あまりの恐ろしさにヘナヘナと座り込んで動けなかった。
その日ぐらいから私の体調がおかしくなり始めた。
食欲が激減し、酒も飲まなくなった。夜も満足に眠れない。タバコを何本吸っても落ち着かない。何をしても変わらない。
鏡の前で顔をバチバチ叩き、顔を見ると死相が出でいるように見えた。
その姿を傍らで見ている志保が・・・
「てんさん、どっか悪いんじゃないの?ご飯も全然食べないし、お酒も全然飲まないし・・・夜も眠れてないよね・・・?顔色も悪いよ」
「気にすんな・・・」
「気にするよ」
「話しかけないでくれ・・・頼むから・・・」
もう言葉を発する事すら面倒くさくなっていた。
仕事にも支障をきたし始め、前半の4時間は何とかやり過ごすが、後半の4時間はフラフラとして満足な仕事ができなくなった。
頭が回らないから糖分だけでも補給しようと、コーラをガブ飲み・・・気持ち悪くなってトイレで吐く・・・その繰り返しが何日か続いた。
鏡で顔を見ると死相どころか、死人のように血の気がないヤベェ男がいた。
確かその週の木曜日・・・金曜の明け方だったと思う。
ある生産ラインで装置トラブルが発生・・・呼ばれて行ってみると、かなりの重症だった。私のような雑魚がどうこう出来るレベルじゃない。
平常勤務のゴッドハンドが来るまで1時間半ぐらいか・・・こういうのは、その道のプロにお任せしよう。
事情をライン責任者に伝え、ライン停止して神を待つ事にした。
それまでの間、責任者から頼まれた事があったので、それをチマチマと始めた。
30分ほど経っただろうか・・・後ろから馴れ馴れしく私を呼ぶ声がした。
「てんちゃん」
誰かと思ったらセクシーかおり・・・
「かおちゃん、しばらく・・・」
「しばらくじゃないでしょ。この前、会ったじゃん」
「いつだっけ・・・?」
「送別会」
「そうだっけ・・・?」
「Kとばっかり話してたじゃん。ふたりでいなくなったよね。どこ行ったの?」
「相談したい事があったみたいでその話を聞いてた」
「そうやってさ、てんちゃんが甘やかすから調子乗ってつけ上がるんだよ。あの女には注意しなきゃダメだよ。全部計算なんだから」
何だかやたらと手厳しいな・・・
「本人かなり悩んでたみたいだよ」
「そうやってさ、しおらしい女のふりしてれば、てんちゃんが助けてくれたり慰めてくれるって思ってんだよ」
「そうかな・・・」
「そうだよ。あんな女のどこがいいのよ?乳がでかいだけでしょ。男の前だとさ、これ見よがしにデカ乳突き出してさ、誘ってんだよ。分かんないの?」
罵詈雑言とまでは言わないが、かなりご立腹のご様子だ。
「突き出さなくてもあんだけ大きかったらそう見えてもしょうがねぇだろ・・・」
「てんちゃんは免疫無いからねぇ~^^」
「免疫?何の?」
「女・・・^^」
「そう言われればそうかもな・・・でも、俺はバツイチだよ・・・」
「あっそっか・・・^^ごめ~ん^^」
そんな他愛の無い話をしていると・・・
「Kさ、男に逃げられたらしいよ^^」
「逃げられた?」
「彼氏に愛想尽かされてフラれたらしいよ。それもつい最近ね^^^^計算ばっかしてるから逃げられるんだよ^^ほらっ!あそこにいるじゃん」
指差した先に男がいた。
「誰?」
「Kの元カレ」
どこでも誰でもそうなのかもしれないが、他人の不幸は蜜の味か・・・セクシーかおりのいやらしい笑みが物語っていた。
「Kもあの歳でフラれてどうすんだろうね^^行ければ良いけどさぁ、まぁ行き遅れ確定じゃん^^このまま誰にも相手にされなくなってきっとあのまま独身だよ。あんなの嫁にもらう男がいると思う^^?てんちゃん、今だったら誘えば尻尾振ってデカ乳揺らしてホイホイ付いてくるよ。ネズミィーランドにでも誘ってみれば^^^^?」
これはチクリときやがった・・・セクシーかおりとKさんの元カレは同じ職場・・・ネズミィーランドの話も元カレの前で聞こえるように話した。
やはり・・・ふたりは繋がっている。100%間違いない。
元彼からかおりに話が筒抜けになっているようだ。面白くなってきやがった。
「かおちゃん、昔から変わってないな・・・あっ良い意味な」
「お世辞ばっかり^^煽てても何も出ないよ^^でも意外だな。てんちゃんがお世辞言うなんてね」
「お世辞じゃなくてさ・・・かおちゃん昔からずっと艶っぽくてセクシーじゃんか・・・若いし・・・美熟女って感じが漂っててさ・・・熟は余計か・・・ごめん」
「ありがと・・・^^てんちゃんもまだまだじゃん^^」
「もうダメだよ・・・」
「何がダメ・・・^^;?」
「色々だよ・・・」
「てんちゃん・・・今度さ、ふたりで飲み行かない・・・?Kと行ったんだからあたしとも行けるよね・・・?」
かおりのやたら温かい手がペタペタと私に触れてくる・・・甘い香水の香りと誘う瞳がやたらと艶っぽい。
この生温かく柔らかい手と持ち合わせた甘いフェロモンが男を簡単に手玉に取って全力で惑わせる・・・勘違いした男は数多といる。
私にこんな誘いを掛けてどうするのか・・・?少し考えて出した結論は、ちょっと大袈裟だが、恐らくハニートラップ・・・Kさんの元彼から請け負ったのだろう。
私が引っ掛かるのを楽しみにしてるのかよ・・・それをネタに陰で私とKさんを笑うんだろう。
「おっぱいでも飲ましてくれんの・・・?」
「てんちゃん、セクハラァ~^^」
「ごめんごめん・・・」
「右?左?どっちがいい・・・^^;?」
ダメだ・・・この女には太刀打ちできない。10年早いと言われたようだった。
ちゃっちゃと切り上げて逃亡・・・奴隷解放のチャイムを待った。
業務を引き継ぎ、家路を急ごうと車へ向かう。
またも後ろから馴れ馴れしく私を呼ぶ声・・・
「てんちゃ~ん^^」
「かおちゃん、どうかした?」
「何で先に帰っちゃうのよ!飲み行こうって言ったじゃん^^」
「今日かよ?こんな朝っぱらに飲めるとこなんてあるかよ」
「じゃあさ、いつがいい^^?」
「かおちゃんの予定もあるし・・・」
「てんちゃんの予定ずっと空けといてよ^^あたしも空けとくから。ケータイとライン交換しようよ」
強引にケータイ番号とラインを交換させられた。
手を振りながら帰っていくかおりを横目に帰ろうとしたらラインの着信音・・・かおりだと思ったらKさんだった。
『いつものコンビニでコーヒー飲みませんか?待ってます』
一方的なメッセージに辺りを見渡すがKさんの姿も車も無い。
とりあえずコンビニに向かった。
彼女はもうコーヒーを買っていた。
「どうぞ^^」
また彼女の車に誘われた。
「来てくれないって思ってました・・・」
「何で・・・?」
「Hさん(セクシーかおり)と楽しそうに話してたから・・・」
「見てたんだ・・・楽しそうに見えたのかい?」
「はい・・・」
「ちょっと探ってたんだ・・・」
「探ってた・・・?」
「どうやら俺たちが思ってた事は間違い無さそうだ。元彼くんとかおりは100%繋がってる。元彼くんからかおりに情報が筒抜けだよ。かおりが俺とKさんの事を何とか聞き出そうとして最後は色仕掛けできた。恐らく元彼からの差し金だと思う。ネズミィーランドの事も訊かれたよ」
「マジですか・・・!?」
「それ以外の事も訊かれたし、Kさんを貶めるような感じもしたよ。恐らく元彼は面白くねぇんじゃないか・・・ちょっとお灸をすえるつもりだったんだが、ちょっとばかりやりすぎたかねぇ・・・かおり使ってやり返すつもりだったんじゃねぇかな・・・」
「信じられない・・・もう関係ないのに・・・」
「フラれたのを認めたくないみたいだな・・・話を聞く限り、Kさんに愛想尽かして元彼の方から別れを切り出して捨てたって事になってる。少なくともかおりの前ではそういう事になってるみたいだ。多分だけど、元彼はKさんに未練タラタラなんだと思うよ。よりを戻したいんじゃねぇかな・・・」
「気持ち悪い・・・本当に信じられない・・・ムカつく・・・」
「まあ、そういう事・・・そこまで分かればいいか・・・?これ以上はKさんが傷付くから・・・」
「すみません・・・」
「恐らく元彼は・・・かおりの艶っぽさとかあのセクシーな感じに惑わされたんだと思う。かおりも悪いと思うが、元彼も我慢できなかったんじゃねぇかな・・・そんな状態の男を惑わすくらいかおりには朝飯前だよ。そこで済めばいいが・・・」
「それって・・・かおりさん結婚してますよね。不倫じゃないですか」
「そういう人達がこの会社には少なからずいるって事だよ。俺達もそう思われてもおかしくない。かおりに言われたんだよ。お前が言うのかって思ったけどな」
「すみません・・・」
「俺はいいよ。気にしてないから」
「てんさん・・・ひとつだけ言ってもいいですか・・・?」
「いいよ」
「てんさんとかおりさんが話してるの見て・・・嫉妬っていうか・・・妬ましい気持ちがしたんです・・・でもそれが間違いだって分かりました・・・てんさんが簡単にかおりさんに騙されるなんてないです。まさか探ってるなんて思いもしなかった。それなのに・・・あたし・・・」
「おっぱい好きの名探偵コ〇ンとでも呼んでくれよ^^あっごめん・・・」
「やだ・・・(笑)いいですよ。おっきいおっぱい大好きなてんさん・・・^^;」
コーヒーも飲み終わったし、話題も尽きたし、時間も過ぎている。もう帰ろう・・・
「それじゃ・・・また今夜・・・」
「はい・・・今度かおりさんと話してるの見たら・・・」
「嫉妬してくれるのかい・・・?」
「します・・・^^;また誘ってもいいですか・・・?」
「いいよ」
「てんさん、かおりさんは補正下着だって知ってました^^?」
「えっ!マジ?」
「まだまだですね^^コ〇ンくんなら見破ってますよ^^」
「道理でなぁ・・・スタイルがやたら良いと思ってたんだよ。とっても小柄だけど・・・」
「何か嫉妬・・・^^;それじゃ今夜・・・^^」
何だかおかしな方へ話が進んでいた。
ただ体調の悪さがウソのように消えている。
帰りの道中で身体がいきなり重くなる・・・志保の待つ家に帰るのが嬉しかったのが、今では感じられなくなった。
自宅到着・・・
「おかえりなさい・・・夜勤お疲れさま・・・遅かったね・・・夜勤の時は帰り早いのに・・・残業だった・・・?」
「手に負えない装置トラブル・・・貧乏くじ思いっきり引いた・・・日勤のゴッドハンドを待って引き継ぎしてたんだ・・・そしたらセクシーかおりに話し掛けられてな・・・」
「セクシーかおり?」
「昔な・・・そう呼ばれてたんだよ・・・志保ちゃんと同い年くらい」
「そう・・・楽しかった・・・?」
「この顔を見て楽しかったと思うのかい・・・?」
「・・・」
「寝る・・・」
「お願いだからごはん食べて・・・このままだと本当に死んじゃうよ・・・」
「多少喰わんでも死なん・・・食欲ないんだ」
志保の思いやりを踏みにじって寝た。当然だが、簡単に眠りにつく事もなく浅い眠りと覚醒を繰り返し、深夜を迎えた。
重たい身体を引きずって出勤・・・昨日のトラブルの復旧具合を見に行った、流石はゴッドハンド・・・完璧に復旧していた。
すると、またもや現れた色艶女・・・
「てんちゃん^^」
「かおちゃん・・・」
「眠そうじゃん^^奥さんが寝かしてくれなかったんでしょ^^;?」
「今週ずっとこうなんだよ・・・体調悪くてさ・・・」
「じゃあさ、仕事終わったら飲み行く^^?それとも遊び行く^^?」
体調悪いと言ってるのだが、この女はどこ吹く風だっだ。
また生温かい手でペタペタと触られる・・・若干の湿り気すら感じる。乾燥肌とは無縁らしい。
昨日の100倍はエロくて妖艶な眼差し・・・どうやら本気モードで来たか・・・男を惑わす技量に長けた女の本気にも股間は反応しないが、脳が反応してしまう・・・この女に腐った大量の孕み汁を思いっきりぶちまけたいとすら思った。
年齢が年齢だからどうせ孕まないだろう。
補正下着という事は色んな部分が垂れているのか・・・垂れ乳も崩れた身体も私には間に合っているが、その持ち主の女とは悪い関係が続いているのも事実だ。
「てんちゃん、必ず空けといてよ。約束したからね^^」
昼休み・・・昼といっても午前4時だが、糖分補給の為にコーラを飲もうとしたらラインが入る。かおりからだった。
『仕事終わったらごはん行こうよ』
飯かぁ・・・殆ど食べられないが、もっと深く探りを入れるのには罠に嵌るしかなさそうだ。
『ごはんだけかい?』
軽口の返信に素早い反応で返信が来る・・・
『それはてんちゃんの気持ち次第』
とても意味深で思いっきり含みを持たせるやがる・・・ご丁寧にハートマークやらスタンプやらが沢山・・・
『時間と場所だけ連絡して下さい。行きます』
『了解』
土曜の午前8時・・・奴隷解放のチャイムが鳴る。
Kさんに見られると余計な気を遣わせてしまうから少し遅らせて会社を出た。
目的地であるファミレス到着・・・
「てんちゃん、お~そ~い~」
「ごめんごめん」
「Kに捕まった?」
「いや・・・かおちゃんに化粧直しの時間が必要かなって思ってさ・・・」
「ありがと・・・思いっきり化けといたよ・・・^^;」
顔の下半分は大きなマスクで隠れているが、目元がキリッとしたメイク・・・早くも臨戦態勢か・・・とても小柄で小顔のショートカット・・・初めてのタイプの女・・・ここからは狐と狸の化かし合いだが、経験豊富な狐に簡単に先手を取られてしまう。
そっと身体を寄せてきて生温かい手で軽くスキンシップ・・・ソーシャルディスタンスなどあろう筈も無い。
テーブルに付くと、モーニングビュッフェであれやこれやと甲斐甲斐しく狐が世話を焼く。
料理もドリンクも少しでいいと言ってもてんこ盛りで持ってきやがる。
こんなに飲めないし喰える訳なかろう・・・それでも何とか胃袋に押し込めようと狸は努力・・・雑談しながら何とか平らげた。
時折、目が合うと狐とは思えない柔らかい笑顔を見せる。
スマホになど見向きもせず、目の前にいる狸にスキンシップを多用してくる。
私は並以下の男だが、経験豊富な男でもこの状況なら惑わされるだろう。
Kさんも志保もヤベェが、かおりは度を超えたヤバさすら感じた。
コーヒー飲みながらどうしたものかと思案していると・・・
「てんちゃん、タバコ吸ってきてもいい?」
「早く言ってよ。俺も吸いたくて我慢してたんだ」
私の奢りで会計を済ませて外の喫煙所で吸っていると・・・
「てんちゃん、今日ってまだ大丈夫・・・?眠くない?」
「大丈夫。夜勤明けの休みは寝ないようにしてんだ」
「じゃあ、付き合って^^」
かおりの車に付いていくと、中規模ショッピングモールに着いた。
駐車場の隅っこに車を駐めてかおりの出方を見よう。
「てんちゃん、トイレ行ってくるね」
「俺も行くわ。何か飲みたいとかある?」
「あったかいカフェラテ^^」
「了解」
トイレを済ませてちょっと甘い物を買い求め、飲み物買って車に戻る。かおりは戻っていた。
かおりの車に手招きされる。
後部座席に座ると隣に化粧直したバッチリメイクのかおりが座った。
「ここ良いでしょ^^よく友達とかとダベってんだ」
「確かに何でも売ってるし困らないよな」
「一度てんちゃんとゆっくり話してみたかったんだ」
「かおちゃんが飽きるまで付き合うよ」
「嬉しい。ありがと・・・^^ここ2日ぐらいでてんちゃんのイメージが変わったんだ。あっ良い意味ね」
「どう変わった?」
「かなり昔だけど同じ職場だった時があったじゃん。ずっとね無口で笑わなくて仕事しかしてないって思ってた。愛想も無い感じでさぁ・・・でも昨日ちょっと話したらお世辞も言うし、冗談も言うし、下ネタにも笑って付き合ってくれるし・・・^^;然り気なく優しいし、面倒見も良いじゃん・・・Kがメロメロになる訳だよ」
「べた褒めじゃんか・・・」
「べた褒めだよ^^」
「惚れた?」
かおりは親指と人差指で摘むような仕草をして・・・
「ちょっと・・・^^;」
「そんなもんかよ」
じっと見つめられる・・・どうやらかおりは瞳術の使い手らしい。
不意を突かれて妖艶な瞳に瞬時に吸い込まれそうだった。そろそろ狸のターンだ。
「かおちゃんもイメージ変わったよ。尽くすタイプなんだな・・・今日一緒にごはん食べてそう思ったよ。昔はイケイケのイッたまんまだったじゃんか・・・」
「イケイケじゃないよ^^それにまんまって何よぉ^^?」」
「それに美人だし、スタイルだって良いじゃんか・・・とてもお母さんには見えないわ」
「お世辞・・・^^;そんなお世辞どこで覚えてきたのよ^^?」
「かおちゃんより少しばっか長く生きてっから・・・」
「そっかぁ~^^」
「1年半くらい前なんだけど、女房がスタイル気にしてたから補正下着だっけ・・・?買って渡そうとしたら間違えてシリコンブラ買っちゃてさぁ」
補正下着という言葉に無反応か・・・Kさんは断言してたが、どうやら噂でしかないのだろう。
「それ作りでしょ^^?」
「いやいやマジで」
「何をどうしたらそういう間違いすんのよ^^あっ!それてんちゃんの趣味でしょ^^!」
「バレた?」
「バレバレ^^あたしもヌー○ラ持ってるよ。今日は違うけど・・・^^;」
「それ見たかったなぁ」
「残念でした^^;」
第1ラウンドは狐が優勢・・・かおりがトイレに立った。私もトイレに行く。
恐らくかおりはKさんの元彼と何かしら連絡を取る筈だ。
来週がどういう展開になるか楽しみになる。
私もスマホを見ると、志保からラインでメッセージが数件入っていた。
既読を付けないで放置・・・車に戻ると先にかおりは戻っていた。
「てんちゃん、消毒ね」
かおりが携帯していたゲル状のアルコールを生温かい手で隅々まで塗り込まれた。
「タバコ買ってきたよ^^もう少なくなってたよね」
そこまで見てんのかよ・・・
「至れり尽くせりじゃんか・・・」
「でしょ^^?」
ふたりで加熱式タバコを嗜む・・・タバコを咥える艶っぽいセクシーな唇・・・かおりのタバコからメンソールの香りがした。
「てんちゃんさぁ・・・交替勤務だと相方とリズムも合わないし、どうしてもすれ違いになるじゃん・・・そういう時ってどうしてる・・・?やっぱりレス気味とかになっちゃう・・・?」
いきなり来たか・・・
「こればっかりはな・・・金の為だから致し方ないと思うよ。間が空かないようにしようとは思うけど、なかなか上手くいかないよ・・・」
「休みの日とか早番の夜とか・・・?」
「うん。ウチはそんな感じ・・・訊いて良いのか分かんねぇけど、かおちゃんは・・・?」
「ウチはね・・・もうずっと前から無いんだ・・・何年も前からレス・・・」
どんより暗い面持ち・・・かおりの言う事が本当ならば、レス状態は現在進行形・・・だが、その合間にかおりは旦那以外の誰かとそういう関係を持ってるという事になるのか・・・元彼はその中のひとり・・・
「かおちゃんを放置すんのかよ」
「そう・・・放置プレイだよ・・・」
「只事じゃないな・・・」
「でしょ・・・?」
これが作り話で演技ならかおりは女優だ・・・
「夫婦の関係はどう・・・?確か・・・ウチの娘と同い年の娘さんがいたよね?」
「娘はもう就職して独立してね・・・ひとりっ子だから夫婦ふたりで暮らしてる」
「じゃあ水入らずじゃんか・・・時間なんていくらでも作れるよ」
「そうなんだけど・・・外に女がいるみたい・・・ふたり暮らしって言ったけど、旦那は帰って来ない方が多いんだ・・・」
「それって確認した?」
「スマホ見た・・・浮気相手とよろしくやってるみたい・・・」
旦那と女がラインでやり取りしてる内容をスマホで撮影して保存したという。ご丁寧にも見せてくれた。
「これマジみてぇな・・・」
「でしょ・・・?」
これが仕込みで作り話とは思えない。
あのテンションの高さはどこに行ったのか・・・?人それぞれ抱えている事情はあると思うが、あのセクシーかおりの私生活がこんなだとは・・・
「若い時のツケが今頃になって自分に回ってきたんだよ・・・因果応報なのかな・・・てんちゃんも知ってるでしょ・・・?あたしの昔の事・・・だからKには気を付けなよ・・・あの女にてんちゃんの家庭が壊されるからね」
ブスッと釘を刺されたが、かおり自身の体験談を元にしたご助言には痛み入るばかりだ。
しかし・・・このかおりという女は本当に分からない。
場数を踏んで修羅場を何度もくぐり抜けた厚かましい女だと思っていたが、そうでばかりではなさそうだ。
「ごめんね・・・変な話になっちゃて・・・」
「かおちゃんもやっぱりイメージ変わったよ。あっ良い意味な^^」
「あたしも話したんだからてんちゃんも話してよ^^」
「何が訊きたい?」
「奥さんの事とか夫婦の事とか・・・^^;」
「前の嫁?今の嫁?」
「あっ・・・ごめん・・^^;」
「前の嫁な・・・元嫁は結婚してすぐ他の男と浮気しててな・・・俺にバレねぇと思ってたんだろう。ナメられてたんだよ。男は咥え込むは金は使い込むはのやりたい放題・・・しかも俺の家でやってやがったんだ。そこへ俺が踏み込んだんだ。思いっきりやってましたよ」
「マジ!?」
「その上な・・・男が避妊してなかったから元嫁が孕んじまってって・・・」
「マジ!?どっちの子か分かったの?」
「そもそも俺とは2年はレスだったから浮気相手の子供だよ」
「それで・・・?」
「きっちり両方から慰謝料頂いて家リフォームさせてさようならだわ。その後ちょっと元嫁に付き纏われたが、親御さんに引き取ってもらって縁切り」
「壮絶すぎるよ・・・」
「その後で今の女房と知り合ったんだが、女房は色々と複雑な事情を抱えててな・・・一緒に暮らすのが一番だと思ったんだ」
「同棲したんだ・・・^^;」
「正確に言うと同居だな」
「同居・・・?それってエッチ無しって事・・・?」
「まあそういう事になるわな」
「よく我慢できたね」
「そういう我慢にも限界あってさ、女房を抱いたのよ・・・その日から今まで一度も避妊してないんだ・・・」
「マジ!?子供いっぱいできちゃうじゃん。ひとりっ子だったよね?不妊治療とかした?」
「してないよ」
「ごめんね・・・こういう言い方はどうかと思うけど・・・疑わなかった?一度痛い目に遭ってる訳じゃん。疑心暗鬼になったでしょ?」
「それは大丈夫。俺の母親にそっくり」
「あたしは言われたんだ・・・旦那に本当に俺の子か?って・・・今でも疑ってるっぽいし・・・」
「もうどうする事もできないでしょ」
「そうなんだよね・・・」
「去年で結婚して25年になったからコロナだったけど、ふたりで出掛けてきてね・・・」
その時の写真をスマホで見せながら話した。
ホテル・スイートルーム・鉄板焼き・バー等々・・・かおりは物凄く驚いていた。
「いやらしいんだけど、費用っていくらくらいかかった?」
「○○万円くらい」
「奥さんの為にそんなにお金遣えるなんて・・・奥さんが羨ましいな・・・」
「式も粗末だったし、披露宴も無しだったからな」
「それで・・・夜いっぱいしてあげた・・・^^;?」
「いっぱいかどうか分からんが抱いたよ・・・その夜も次の日も朝から・・・」
「何かドキッとする・・・^^;抱いたとか言われると・・・いっぱいしたんだね。燃え上がっちゃたんだ^^;奥さんメロメロになっててんちゃんに惚れ直したんじゃん^^」
「どうかな・・・」
「あたしにも幸せ分けてって奥さんに言っといて^^;」
車内がかなり暖かくなっていた。
お陽さまのせいもあるだろうが、ふたりの熱気というか何か分からないものが起因したのだと思う。かおりが上着を脱いだ。
ニットのタイトなセーター姿・・・胸の丸みというか膨らみや輪郭がやたらエロい。しかも大きい。
これでこそセクシーかおりだ・・・
「かおちゃん、おっぱい大きいんだな・・・」
「今頃気付いた・・・^^;?あっ!セクハラァ~^^;」
「ごめんごめん」
「てんちゃんだから許すけど・・・^^奥さんとどっちが大きい・・・?」
「かおちゃんの触ってないから分かんねぇよ」
「触っていいよ。はい・・・^^:」
いきなり手を掴まれ、グニュっと胸に当てられた。
驚きの展開に強烈にビビるが、五十路妖艶女の柔肌に惑わされて本来の目的を忘れていた。
「かおちゃんの方が大きいよ・・・女房よりワンサイズ上かも・・・Gくらい・・・」
「ドキッ・・・^^;」
「当たっちゃったみたいだね・・・」
「奥さんFなんだ。大きいじゃん^^」
「そのくらいだと・・・」
「奥さんとかあたしとかの方がKより良いでしょ・・・^^;?あんなにデカイと持て余しちゃうでしょ。まるでデッカイ乳が歩いてるみたいじゃん。あれって絶対垂れてるよ。それに大して若くもないしさ」
「手が小さいからかおちゃんも女房も持て余しちまうよ・・・」
「あたしを先に言ってくれるんだ・・・^^;?」
「先・・・?」
「普通は奥さんが先だよ^^名前出すの・・・もしかして惚れちゃった・・・^^;?」
「おっぱい触らせといて正常ではいられないよ・・・」
「もっと触る・・・^^;?」
長い長い第2ラウンド・・・かおりに後半ボコボコにされた。
第3ラウンドに行きたいところですが、2話構成じゃ終わりませんでした。
3話か4話くらいになりそうなので、とりあえずここで2話目を終わりにしたいと思います。
中途半端で本当に申し訳ございません。
 カテゴリー:恋人・夫婦
カテゴリー:恋人・夫婦
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