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投稿No.8195
投稿者 てん (56歳 男)
掲載日 2022年5月06日
投稿No.8100の続き

あまりにも長すぎるとお叱りを受けそうなので、2話構成とさせて下さい。

私は生半可で曖昧な態度だけを避けたいと思った。
しかし・・・回復の度合いが分からない。ならば確認するまでだ。
志保の足を開き、M字にした。ちょっと太めなM字だが、私の目には魅力的に映った。
躊躇うことなく指を挿れた。その指に絡みつく膣・・・私の動きを遮るように志保が抱きついてくる。

「ソファー汚しちゃうから・・・ソファー汚しちゃうから・・・」
「大丈夫だよ。タオル敷いてある」

志保は一気に絶頂へと向かい、何度も潮を吹いた・・・快楽の余韻から醒めると・・・

「だらしなくて・・・ごめんなさい・・・」
「俺の方がごめんなさいだよ・・・」
「・・・?」
「ごめん・・・まだちょっと・・・」
「てんさん・・・焦らなくていいよ・・・焦らなくていいからね・・・あたし全部するから大丈夫だよ」

そう言うと、志保はフェラチオを始めた。
いつもの志保のフェラじゃない。左右の睾丸を交互に吸い込みコロコロと転がす・・・陰茎に唇を這わせ、ハーモニカを吹くようにブチュブチュと触れる・・・裏スジを下から上にピチャピチャと舐める・・・亀頭にズボズボと刺激を加える・・・カリだけを執拗にガシガシと咥える・・・ここまでされると若干の回復が見られ、志保にも伝わった。一気に丸飲みフェラに移行・・・唇と舌と歯が交互に快感を与え、志保は更に深く咥えて喉の奥に当たりそうになるまで飲み込んだ。いや・・・当たっていたと思う。
深く入る度に何度も何度も咽る志保・・・ここまでされると、馬鹿な愚息も回復したようだ。

「おかわり・・・?」

返事をする前に同じような1サイクルで志保の尺度を超えたフェラ・・・丸飲みすると、志保は私の両手を自分の頭に当てた。掴んで前後に動かせと促してきた。
少しばかり動かしてみると、感じた事ない興奮と志保の身体への心配が交互する。
志保の口内から抜くことを選択・・・

「硬くなってきてたよ・・・あんまり気持ちよくなかった・・・?」
「いや・・・気持ちよかったよ・・・」
「あたし大丈夫だから続けてもいいよ・・・」
「もう時間ないかも・・・」

この一言の意味を志保は理解してくれた。射精寸前の私を対面座位で志保が迎え入れる・・・

「てんさん・・・先に謝っとくね・・・ごめんなさい・・・」
「どうかした・・・?凄く気持ちいいよ・・・」
「多分・・・あたしが先にイッちゃうから・・・」
「大丈夫だよ・・・俺も限界だから・・・」

志保の動きと締まりを味わう・・・その間、志保はずっと私と視線を合わせていた。
昨夜と今朝と昼間の乱れ方とは違っているが、志保は感じてくれている。
声は出さないが、濡れと溢れはその時と同じだった。
どうしても志保の喘ぎ声が聞きたい。言葉にしようとした瞬間、志保は私の耳元へ唇を近付けて小声で囁く・・・

「てんさん・・・いい・・・硬くていい・・・」

志保の大きなヒップが上下に揺れる。グチュグチュと絞められる。

「てんさん・・・中に・・・中にちょうだい・・・」

もうどうする事も出来なかった。
志保の膣内へ雀の涙程度の精子を射精・・・私に少し遅れて志保はオーガズム・・・そのまましばらく抱き合う。

「一緒にイケなくてごめん・・・俺が先だった」
「いっぱい出たね・・・あたしもいっぱいイッちゃった・・・」

私への志保の気遣いか・・・嬉しかった。

簡単にシャワーで流して寝る準備を始めた。
私の隣に横たわる志保が・・・

「てんさん、来週って夜勤じゃん・・・最終日の夜勤明け土曜の朝なんだけど、お休みになるじゃん。何か予定とかってある・・・?」
「予定かぁ・・・あるよ」
「何・・・?」
「俺の大好きな女が生SEXしたいしたいって言うもんだからさ、その女と生SEXする予定があるよ・・・」
「言ってない・・・^^あっ!他所の女でしょ^^!」
「そんな女いるわけねぇじゃんか・・・何しろ面倒くさい」
「出た!面倒くさい病^^面倒くさくなかったら他所の女でもしちゃうんだ・・・^^?」
「そういう事に時間とか労力とか使いたくないわ・・・それに勃たねぇし・・・」
「そっか・・・^^」

次週の土曜日は志保に付き合う事になった。
お互い暗黙の了解というか、それとなく土曜まで夫婦の営みを控える・・・

迎えた土曜の朝・・・仕事を終えてスマホを見ると、志保から今日の予定が送られてきていた。
指定された待ち合わせ場所へ急いだ。
指定されたコンビニに着くと、志保はもう着いていた。
いつもはジーンズなのだが、今日はロングスカートだ。

「お帰りなさい^^」
「ごめん。待たせちゃって」

腹も減っていたし、志保も朝を食べてないというのでコンビニで買おうと言ったら、行きたい所があると言う。
志保のナビで言われた通りに向かう・・・着いた所は、初めて志保と待ち合わせしたファミレスだった。
だが・・・どうやら最近閉店した様子・・・やはりコロナの影響が大きいのだろう。
残念そうな志保に・・・

「近くのマ○クにでも行こうか・・・」
「うん・・・」

店内で食べず、エアコンをフル回転させて車内で食べた。

「ハンバーガーだとお腹いっぱいにならないね・・・」
「大丈夫。2個食べたから」
「残念だな・・・まさか潰れちゃうとは思ってなかった・・・」
「仕方ないよ」
「てんさんと初めて待ち合わせした場所だもん・・・」
「ごめん。今日はハンドクリーム持ってきてないよ」
「・・・^^」
「寒くなってきたのに志保ちゃん薄着でさ・・・確かミニスカートだったんだよな・・・」
「よく覚えてるね・・・^^」
「当然でしょ・・・志保ちゃんだって忘れないでしょ・・・?」
「当然だよ・・・^^」

志保の腿に触れてみた。

「・・・^^?」
「このスカートで隠れてる志保ちゃんの足に興味があるんだ・・・」
「ぶっとい足だと思ってんでしょ^^?」
「志保ちゃんの白くてムチムチな足が好きなんだよ。見るだけで勃っちゃうもんな・・・」
「もう変態なんだから・・・^^;」
「極めて正常なんだが・・・」
「そっか^^」

暫し、談笑・・・

「なぁ・・・志保ちゃん・・・もう少し欲張っても良いと思うよ」
「欲張る?何を?」
「まぁ・・・色々だよ・・・昔から控えめなんだし・・・」
「昔からずっと思ってるんだけど、てんさんは目が悪いんだと思う・・・^^」
「そっか・・・」
「てんさん、もう少し雑でもいいよ・・・」
「雑?何が?」
「扱い方・・・」
「扱い方?何の?」
「あたしの・・・ずっとずっと大事に大事にされてるから・・・少しぐらい雑でもいいよ・・・」
「雑に扱うと傷むの早くなるから・・・末永く末永く付き合うんだし・・・」
「そっか・・・」
「まぁ・・・志保ちゃんの方が若いんだから傷むなんてまだまだ先の事だよ・・・」
「永く永く付き合って・・・ずっとずっと夫婦でいられるね・・・^^」
「もう夫婦とか亭主とか女房とか通り越しちゃってるかもな・・・」
「通り越しちゃったら・・・何になっちゃうの・・・?」
「俺も分からねぇわ・・・続けてれば分かるんじゃねぇかな・・・」
「案外・・・セフレだったりして・・・^^;?」
「雑過ぎでしょ・・・」
「そっか・・・^^;」

本当に雑談だったと思う。
こんな他愛も無い話でも続けていれば話題も無くなる。

「それじゃそろそろ行こうか・・・」
「どこ行くの・・・^^;?」
「この流れだと・・・『ホ』のつく所しか思い当たらないんだが・・・」
「まだ昼間だから星は出てないよ・・・^^」
「それじゃ『プ』のつく所にしますか・・・」
「プ・・・?」
「プラネタリウムの『プ』なんだが・・・」
「そうくるんだ・・・^^」
「真っ暗だからしててもバレなそうだし・・・」
「バレるでしょ^^!」
「ごめん・・・雑過ぎだな・・・それじゃ愛を語り合うお宿に行きますか・・・」
「・・・^^」

志保の目が今朝から見ていて一番細くなった。
脇目も振らず、一目散に愛の宿へ向かう・・・目的地到着・・・土曜の午前中なので泊まり客が多いのだろう。多くの部屋は塞がっていた。
選択肢が少なくても構わない。真夏の暑さから逃れ、身体の火照りを志保の身体で冷ましたい。
選んだ部屋に入り、一緒にシャワーを浴びて垢を流す・・・志保が身体を拭いている姿を見て背後から挿れてしまう・・・

「あっ・・・てんさん、まだダメ・・・」

もう遅い・・・前戯も無く激しく突いてしまう・・・大きな鏡には恍惚の表情をした志保がいた。
細かった目は虚ろになり、唇は半開きで今にも涎が垂れそうだ。
下はもう滴っている・・・感じているのに志保は何故かずっと声を出さない。我慢しているように見える。
動きを止めると、志保の虚ろな目が鏡越しに私の目と合った。
何かを訴えかけている・・・志保は振り返ると、私の手を引いてベッドに・・・求められるままに正常位で挿入・・・そのまま両足を抱え上げて屈曲位・・・志保の身体が丸まり、最深部へ導かれた。
志保の一番感じる部分は何も変わらない。変わらないで欲しいとさえ思う。
求められるままに突き続ける・・・夥しい愛液が溢れ、膣が急激に絞まる・・・脳天から爪先まで響くような志保の絶叫に近い喘ぎ声・・・私が聞きたかったのはこの声だ。
更に激しく突いて溢れ出る志保の声を脳内へ記憶・・・無防備なまでに開かれた志保の膣内に射精へと向かう・・・射精寸前に志保の膣がきつく締まり、私は射精して志保自身もオーガズムに達していた・・・

お互い満足したのだが、その先が欲しくなっていた。
火照った身体を冷ますつもりが逆に火を点けてしまう・・・後で志保から訊いたのだが、志保も同じように思っていたそうだ。
丸まった志保の身体を離すと、志保はどんどん下に下がって行き、そのまま愚息を咥え込んだ。
いつものお清めフェラなのだが、いつもの丁寧なフェラではなく、唇を愛液と精子塗れにしてズボズボと激しくしゃぶっている・・・私を勃たせようとしていた。
志保自身が咽て涙を流すほど奥まで咥え込んでいる・・・嗚咽と涙に塗れた喉の奥まで飲み込むハードフェラ・・・聞き慣れない淫靡な音に混じって志保の声がした。あまりにも苦しそう・・・志保は離そうとしなかったが、限界と判断して抜いた・・・

「あなた・・・このまま・・・このまま出して・・・あたし大丈夫だから・・・大丈夫だから・・・」
「俺は志保の中じゃないとダメなんだ・・・」
「あたし・・・もう孕めないよ・・・つまんないでしょ・・・孕めない女に中出ししても・・・」
「俺達は・・・もうそういうの通り越したんだ・・・それに俺は志保を孕ませた・・・それは事実なんだから」
「ごめんなさい・・・」
「なぁ・・・志保・・・」
「・・・?」
「SEXもフェラチオも気持ちよかったよ・・・無理しない程度でまたしてくれる・・・?」
「うん・・・またする・・・」

私は悪足掻きの時間稼ぎを始めた。ピロートークに持ち込んだ。

「志保ちゃん、あんまり無理しちゃダメだよ・・・俺はずっと志保ちゃんの気持ちに甘えっぱなしなんだし・・・」
「あたしの気持ち・・・?」
「子供ひとりしかって志保ちゃんは気にしてたみたいだけど、もし子供が何人かいたら必ず避妊を考えなくちゃならないし、実際に避妊しなきゃならないじゃんか・・・」
「そうだね・・・」
「子供が何人かいたら俺の稼ぎじゃ満足な生活費だって渡せてないと思うし、志保ちゃんに働いてもらうようになってたと思うんだ・・・幸か不幸か分からないけど、子供ひとりだから自由気ままに暮らしてきてさ・・・志保ちゃんは次が出来ないのを申し訳ないとか、もどかしいとか思ってたじゃんか・・・でもさ、俺は気楽で良かったんだ・・・こういう言い方は申し訳ないんだが、娘ひとりでよかったんじゃねぇかな・・・」
「やっとてんさんの本音が聞けた気がする・・・」
「甘えっぱなしで申し訳ない・・・」
「1回くらい中に出さないでって言ってみたかったな・・・あたしがそう言ったらてんさん避妊してくれた・・・?」
「100%自信が無いよ・・・」
「そっか・・・よかった・・・^^」
「雑でごめん・・・」
「普通は釣った魚に餌やんないって言うけど、てんさんは餌いっぱいあげちゃうタイプ・・・^^だからあたし太っちゃうんだよ・・・^^」

きっと志保の戯言なんだろうな・・・夫婦の形は様々だと思う。
子供のいない夫婦・子だくさんの夫婦・欲しいけど出来ない夫婦・いらないから作らない夫婦・いらないけど出来てしまう夫婦・・・私達夫婦は・・・このどれにも属さない。
自由気ままに夫婦の営みを続け、日々暮らしてきた。
裕福な暮らしとは言えないが、偶に泡銭で贅沢したり、時間と体調が許せばお互いが満足し合うまでお互いの身体を求めた。他の男や他の女には目もくれずだ。
これで良かったのかと自問自答したりしたが、答えは出ない。
答えが出るのは、まだまだ先の話だろう。
夫婦は通り越したと書いたが、だからといって何も変わらない。変える気は私も志保も無いと思う。
そう思わせてくれる男女が身近にいる事が最も幸せだし、気楽だと思っている。
これから変わらない事を願いたい。

志保がトイレに立ったので・・・

「志保ちゃん、先にシャワーを浴びてる・・・」

ジャバジャバとシャワーを浴びて愚息を泡だらけにしてガシガシと洗った。
不意に後ろから抱きつかれる・・・

「ひとりでしちゃダメだよ・・・」
「洗ってたんだよ・・・」

志保のふくよかな身体が密着し、愚息を握った右手が猛烈に動いた。

「あたし・・・いるよ・・・」

その言葉の裏側に隠された意味が何となく分かった。

「てんさん・・・あたし・・・やりたい・・・」
「・・・?」
「あたし・・・てんさんと生SEXやりたい・・・てんさんは・・・?あたしとやりたい・・・?」
「うん。したいよ」
「したいじゃなくて・・・やりたい・・・?」
「えっ・・・そういうの嫌いだったよな・・・?」

右手の動きが加速する・・・

「硬くなってきたよ・・・凄く硬くなってきたよ・・・」

志保は私の前に回り込み、頭からシャワーをかぶって濡れた髪を振り乱し、渾身のフェラチオ・・・ただただ直線的にスロートする。焦らすような事はせず、手加減無しのフェラチオだった。
不覚にも志保の口内へ射精してしまう・・・私の両手は志保の頭を掴んでいた・・・

「ごめん・・・」

口内に放たれた精子を迷う事無く飲み込む志保・・・

「さっき・・・お口に欲しかったのに・・・てんさん出してくれないから・・・」

そう言うと志保は本当のお清めを始める。
やりたいと言った事が嘘のようだ。

「ごめん・・・」
「あたしとやって・・・あたしの中の方がよかった・・・?」
「うん・・・」
「じゃあ・・・次はあたしの中にね・・・^^」

ちょっと寒気がしたのも事実だったが、それでも私は志保を女房にした事は正解だった。

ここで終われたら最高の記念になっていたのだろう。単なる私の惚気話で終われたのだ。
しかし・・・私の浅はかさから不測の事態を招いてしまう。

それから少し経った頃、私は会社のある女性と業務上の接点が生じた。
ある女性とは、ここに何度か書いた『Kさん』だ。
ある日の早番を終え、車に向かって歩いていた。
車に乗り込もうとしたら声を掛けられる。
振り返ると、私の隣に停めてある車の窓からKさんが顔を出した。
彼女は車から降りてきて・・・

「お疲れさまです^^」
「お疲れさま。あれっ?シフト変わった?」
「ちょっと前に変わったんです。てんさんと同じシフトになりました」

何やらきな臭い感じがした。
触らぬ神に祟りなしというから適当にあしらってやり過ごそうとしたが、仕事の事で相談したいと言う。
周りには定時で仕事を終えた連中がわんさかいる。
人目もあるからと言って取り敢えず駐車場から脱出して少し離れたコンビニの駐車場で話を聞いた。
何の事は無い。単純に給料が安いと言っている。
交替勤務なのだからそれなりの手当が出ている筈だ。
どうやら基本給が上がらないと言っている。

「昇級試験は受けた?」
「受けて受かりました・・・でも上げてもらえなくて・・・」
「理由は?」
「上の仕事をしてないって言われました・・・」
「上の仕事ねぇ・・・」

自慢じゃないが、私はずっと上がっていないし、試験すら受けさせてもらえてない。

「業務上の改善案とか改善要望とか上に出した?」
「出してないです・・・あたし・・・そういうの分からないから・・・」

確かに大卒の文系女子に装置などの改善などは難しいだろう。
そもそも彼女は生産現場で働くのではなく、確か事務方の間接部門での採用だった筈だ。

「周りと同じ事してたら上がらないと思うよ」
「どうすれば・・・」
「2~3日待ってくれ。ちょっと考える」

お茶を濁して帰った。
ここで放置してしまえば、その後の展開は違っていたと思う。

翌日、私はKさんの職場へ行った。
少しばかり見てある案を思い付いたので、空き時間にPCで書類を作成して何日後かに彼女へ渡した。

「これを元に改善案を作って上に出しなさい。装置のビフォーアフターの写真を撮って目に見えるようにして。それから費用対効果を試算でいいから算出して」
「あたし装置なんて改造できません・・・それに費用対効果なんて分からないです・・・」
「装置の面倒は俺が見る。それにできない分からないじゃ昇級しないぞ。費用対効果は概算で出してメールで送るから」
「何から何まですみません・・・」

装置だけ面倒見れば私の出番はここまでの筈だった。
実際に現場で彼女の改善案を形にした。
我ながら出来栄えも悪くない。それなりの効果もあった。
彼女がペコペコと頭を下げる・・・これでいい・・・

それから少し経った頃、血相を変えた彼女が私の前に現れた。
職場を代表してお偉方の前で改善結果をプレゼンする事になったと・・・そうか・・・昇級は殆ど決定的になったか・・・

「協力者としててんさんの名前を出しても良いですか・・・?」
「俺は評判が悪いからKさんのマイナスになる。やめた方がいい」
「あたし何も出来なかったし、殆どてんさんがやったんですよ」

致し方なく承諾する。
それでも落ち着かない彼女に予想される質問に対しての返答の内容まで箇条書きで渡した。
正直、もう関わりたくなかった。
まぁ、プレゼンは昇級決定だから基本給も上がるしボーナスも上がる。そこそこの年収アップになるだろう。彼女の望みは叶う筈だ。
私の大きな二度目のお節介も終わった。

2021年の3月下旬・・・早番終わりの駐車場で彼女に会った。
どうやら待っていたようだ。

「お疲れさまです^^」
「お疲れさま・・・」
「てんさん、あたし等級が上がったんです^^」
「良かったね・・・おめでとう・・・」
「てんさんのおかげです^^ありがとうございました」

しきりに感謝の言葉をつらつら並べる・・・普通なら嫌味にしか聞こえないだろう。
きっと悪気は無い。彼女は純粋なんだと私は自分自身に言い聞かせた。
当時の私は4年と8ヶ月で定年・・・先はもう無い。彼女には先がある。その差だと思う事にした。

「てんさんにちょっとだけ近付けた・・・^^」

要らぬお節介をしておきながら私の腐った心がポキンと折れた・・・

「近付く?近付くどころか追い越されてるよ」
「うそですよね・・・?」

偶然にも給与明細を持っていたので・・・

「俺はこんなもんだよ・・・」

明細を見せた。
またも血相を変える彼女がいた・・・

「言ったじゃんか・・・俺は評判悪いって・・・」
「・・・」
「上がったんだからもっともっと頑張りなよ・・・そうすれば評価も良くなるし、先だってあるんだから・・・俺なんて評価悪いし、先なんか無ぇんだから・・・」
「すみません・・・知らなくて・・・」

申し訳ないと思うならそのユサユサ揺れてるでけぇ乳を揉ませろと喉まで出掛かった。
過去に彼女が被害に遭ったセクハラ野郎と同じになってしまう・・・彼女を性の対象として見ていた自分に腹が立った。

「お疲れさま・・・」

今にも泣き出しそうな彼女をその場に放置して帰った。
帰る車内で猛烈な自己嫌悪・・・帰った私の表情から志保は察したらしい。

「てんさん・・・会社で何かあった・・・?」
「うん・・・まぁ・・・色々・・・」
「てんさん優しい人なのに・・・余程、腹に据えかねたんだね・・・」
「要らぬお節介したら・・・小娘が昇級して給料ぶち抜かれたよ・・・」
「お節介するぐらいだから下心があったんじゃない^^?」
「そうなのかもな・・・」
「いつもは否定するのに・・・^^でも・・・てんさんはそういうの気にしないって思ってた。給料の事でゴチャゴチャ言わないし、案外そういう欲があるんだね^^」
「少しでも多く志保ちゃんに生活費渡したいしなぁ・・・」

何とか誤魔化せたが、小娘がKさんだと志保が知れば志保の心がポキンとへし折れる・・・それだけは絶対に避けなければ・・・隠し事のようになってしまうが、私達夫婦が壊れないならそれがベストの選択だと言い聞かせた。

2021年8月・・・志保がTVのオリンピック中継を観ながらこんな事を言った。

「てんさん、去年行って良かったね^^今年だったらコロナ酷くて行けなかった。ホテルに泊まれてもご飯食べたりお酒飲んだりできなかったね・・・」
「そうだな・・・」

私達夫婦は表面上、穏やかに暮らしていた。
ただ・・・違う事がひとつだけあった。
志保を抱く機会がめっきり減っていた。
いや、機会は減っていない。そういう時間は少なからずあった。控えてる訳でも遠慮してる訳でもなかった。
いつもなら何も言わなくてもそういう雰囲気になり、自然に身体を重ねていたが、その頃は志保から誘われ求められて交わっていた。
交えた後に間が空いてしまった事を詫びると・・・

「そんなの気にしなくて大丈夫・・・お互いもう歳なんだから・・・^^」

恐らく、志保は満足していない。
歯痒さと情けなさばかりだった。

2021年10月・・・ある方が定年退職を迎えた。
私が駆け出しの新人時代からお世話になった方だ。
コロナも落ち着いていたので送別会が行われる事になった。
私は今まで会社絡みの酒の席には一度も出席した事が無い。いつも欠席と返事をしていた。
しかし・・・今回ばかりは無視できない。本当に世話になった方だから挨拶ぐらいせねば・・・出席と返答して志保に伝えた。

「珍しいね^^てんさんが会社の飲み会なんて初めてじゃない^^?」
「帰りなんだけど迎え頼んでもいいか・・・?」
「いいよ^^いっぱい羽根伸ばして息抜きしてきて^^終わったら電話してね」

快く許可をくれた。

送別会当日・・・毎度欠席の私が会場に入ると、驚いたような顔する奴等が多数・・・ヒソヒソ話す奴もいた。どうやら私は場違いらしい。
本日の主賓の隣に正座して通り一遍の挨拶・・・お世話になりましたと頭を下げて立ち上がった。
乾杯だけしたら気配を消して帰ろう・・・幹事に会費と記念品代を渡して空いてる席を探す・・・誰かが私の名前を呼んでいる。

「てんさん・・・お疲れさまです・・・^^」

Kさんがそこにいた。
主賓と接点があったのだろう。
席が彼女の隣しか空いていない。

「隣いい・・・?」
「どうぞ^^」

色々と話をされたが、殆ど頭に入らない。この場から消え失せる事しか考えてなかったからだ。
宴も酣だから消えたところで分かるまい。ちょうど隣の彼女もトイレに行っている。
そろそろ消えようと、そそくさと身支度して瞬間移動・・・ちゃっちゃと帰ろう。

「てんさん、どこ行くんですか?」

トイレから戻った彼女に見つかってしまった。

「いや場違いだから帰ろうと思って」
「てんさん、さっき送別会が終わったら話聞いてくれるって言いました・・・」

そんな話になってたのか・・・?殆ど聞いてないし、適当に相槌打ってたのが災いになっていた。
彼女も身支度して瞬間移動してきた。どうやら私は逃げられないらしい・・・

「ここじゃダメなのかい?」
「ここだと・・・ちょっと・・・」

何だか歯切れが悪い。それなら場所を変えるしかないが、私は殆ど外では飲まないから行きつけの店も無いし、この辺りで知っている店も無い。そう伝えると、彼女の知っている店へ行こうと言われた。
彼女の道案内で歩き始めた。
10分ほど歩いただろうか・・・バーのような店へ案内された。
薄暗い店内にカウンターが何席かとテーブル席があった。
テーブルに座って酒を頼んで乾杯・・・彼女とふたりっきりで酒を飲むとは思ってもいなかった。

「で・・・話って・・・?」
「・・・」
「仕事の事?それともプライベート?」
「何ていうか・・・両方っていうか・・・」
「ハッキリ言ってくれた方がアドバイスしやすいよ」
「あの・・・結婚の・・・話があって・・・」

正直に驚いた。申し訳ないが、そういうのから一番縁が遠いと思っていた。

「良かったね。おめでとう^^」
「あの・・・そうじゃなくて・・・まだちょっと迷ってて・・・」
「迷う?何で?」

彼女は慎重に言葉を選び、恥ずかしそうにポツリポツリと話し始めた。
つまり要約するとこうだ。
彼女は社内恋愛で付き合っている彼氏がいる。その彼氏のシフトに合わせる為に無理言って自分のシフトを変えてもらい、彼氏のアパートに通うようになったらしい。
そんな彼氏から必ず身体を強く求められるようになった。
最初は断っていたが、彼氏の強引さに負けて何度か身体を許したと・・・その彼氏は毎回避妊しなかったらしい。
どうしても強引に求められる身体の関係が好きになれないし、するなら避妊して欲しいと彼氏に言ったそうだ。自分の気持ちを無視しないで欲しいと・・・それなら結婚しようと言われた。
結婚という言葉に心が揺れたが、思い返すと嫌な事が多いと・・・結婚に対しての返事を少し待って欲しいと伝えると、彼氏の態度が急に変わり、素っ気なくなり休みも会ってくれなくなって週末は実家に帰っているらしい。
最近はラインしても既読スルーして返信も来ない。電話しても出ないことが多く、出ても適当にあしらわれて切られる。会社で顔を合わせても話す事も少ない。会社では話し掛けるなとも言われたという。
この頃から土曜の急な休日出勤が増えたと・・・日曜は疲れてるという理由で会ってくれない。
その彼氏の態度から感じ取った事がある。休日出勤や実家に帰るのは彼氏の嘘ではないかと・・・何か他の理由があるんじゃないか・・・?避けられてるんじゃないか・・・?他に女がいるんじゃないか・・・?と思ったそうだ。

ここまでの話を聞いて私が思った事を彼女に伝えた。

「彼氏の職場はどこ?」
「〇〇○(生産ライン)です」
「そう・・・俺が知ってる範囲で話すよ。俺とKさんと彼氏は同じシフトって事になるよな。先ず・・・ここ2~3ヶ月、生産ラインの休出は発生していない。彼氏が休出だって言った日って分かる?」

彼女はスマホのカレンダーを見てこことここだと日付を指差して答えた。

「その二日間は俺が早番で休出してた。俺以外の一般社員の休出者はいない。いたのは管理職だけだ。シフト時間を変更しての休出は会社が認めてない。俺が休出してたのはライン停止してないと出来ない仕事だったから。当然、ラインは稼働してないよ」
「・・・」

やっぱりという表情で彼女は無言になった。彼氏に騙されていたとようやく気付いたようだ。
彼女の目から涙が溢れた。
職場は違えど、同じ会社で同じシフトで働いているのだから誤魔化すなど無理な話だ。
憶測の域を出ないが、その彼氏は彼女と結婚する気持ちは無いと思った。

「どう捉えるかはKさんが判断して・・・厳しい事を言うようだけど、Kさんもそういう関係になるって分かって彼氏のアパートに行ったんでしょ・・・?別れて他の男と付き合ったとしてもこれから先も付いて回る事なんだよ。一生独身なら別だけど・・・」

彼女は席を立ち、トイレに向かって歩いて行った。
その後ろ姿は今にも消え入りそうだった。

その彼女が戻って来ない。女子トイレなので迂闊に足を踏み入れられない。
店員に確認を頼もうかと思った時、彼女が戻って来た。

「大丈夫かい?」
「結婚・・・断っちゃいました・・・」

瞳に涙をいっぱい溜めて彼女はそう言って彼氏とのラインのやり取りを私に見せた。
結婚という文字に反応した彼氏は直ぐに連絡してきたようだ。
そのやり取りは赤裸々で生々しい。

「最後は既読スルーしてブロックして・・・電話も着信拒否です・・・」

彼女が目の前で彼氏に電話する。
スピーカーにして流れてくるのは例のガイダンス・・・

「これで良かったのかい・・・?」
「無理です・・・こんな男とは・・・」

そう言って彼女は泣いていた。
話を聞くだけ筈が、彼女の失恋の現場に立ち会ってしまった。
優しく声を掛ける事も出来ない。ましてや慰めるなどという無責任な事も出来ない。
酒に付き合うしかないのだ。

「飲むか・・・」
「はい・・・」

ほろ苦いウイスキーか・・・スッキリ爽やかなウイスキーか・・・甘く華やかなウイスキーか・・・チョイスに悩んだが、甘く華やかなだと言われているシングルモルトをロックで発注・・・

「ロックなんて大丈夫かな・・・」
「飲みやすいと思うよ・・・」
「あっ・・・甘くて美味しい・・・^^」

彼女は笑いながら泣いていた・・・彼女の心が壊れる瞬間を見たような気がした。
彼女の飲むペースが早い。

「少しゆっくり飲んだ方がいいよ」
「大丈夫です^^てんさんウイスキー通なんですね」
「通なんかじゃないよ。好きで女房と一緒に飲んでるだけ」
「奥様に一途なんですよね^^愛されてる奥様が羨ましいです。きっと幸せなんでしょうね」

酒が進むにつれ、饒舌になる彼女・・・普段からは想像もつかない。

「幸せかどうかなんて開けて見ても分かんないよ」
「絶対幸せですよ~^^」
「俺の女房はKさんと同じでそういうの苦手で嫌いなんだよ」
「えっ・・・?それじゃどうしたんですか・・・?」
「どう?どうもしないよ」
「それじゃてんさんが困るじゃないですか・・・^^」
「困った事は無いよ」
「てんさんも嫌いなんですか・・・^^?」
「嫌いじゃないよ。普通かな・・・人並みだと思うけど・・・」
「あたしも・・・人並みで良かったんだけどな・・・」

彼女の壊れた心の叫びを聞いたと同時に彼女の異変に気付いた。かなり酔ってる・・・身体がゆらゆら揺れていた。
そろそろ引き上げよう。会計してタクシーを拾おうとしたら・・・

「あたし・・・車なんです・・・」
「何だと・・・!」

車で来てたのかよ。これは相当マズイ。会社の飲み会に車で行くのは御法度と会社のルールで決まっている。
飲まないならまだしも、飲んでしまっている。理由はどうあれ、飲ませてしまった。
私が処分されるのは問題無い。どうせ元々評判が悪い。
だが、彼女は違う。この事がバレると厳しく処分されるだろう。
せっかく上がったのに降級も有り得る。本当にマズイのだ。

「車は置いてタクシーで帰りなさい」
「明日・・・使う予定あって・・・」

絶対に車では帰せない。致し方ないが、代行を使うしかないようだ。
駐車してるコインパーキングにフラフラする彼女を支えながら歩いた。
とにかく代行業者に預けるまで目を離せない。
コインパーキング到着・・・バカでかいワンボックスカーが彼女の車だ。
後部座席に彼女を放り込み、隣に座って代行業者を探そうとスマホで調べていた。
マジで面倒くさい事に関わっちまったよ・・・そう思っている私の腕に彼女が纏わり付いて身体を預けてきた。

「何してんだ・・・」
「すみません・・・」

離そうとしないどころか強く抱きついてきた。
いくら酔ってるとはいえ、物事の善し悪しや分別を忘れているとは思えない。

「やめなよ・・・そもそもこういう事が嫌いなんじゃなかった・・・?」
「・・・」
 
何も言わず強く抱きついて離れない。

「俺もさ・・・一応さ・・・男だからさ・・・」
「・・・」

何か言うとより強く纏わり付いてくる。

「女房を裏切らないって決めてるんだ」
「・・・」
「嫌いな事を好きでもない男とさ・・・やっちまうほどそんな簡単で軽い女なのかい・・・?」
「・・・」

言葉で責め立てるような事を言ってしまう・・・私自身も呆れるような口汚い言葉を彼女に投げつけた。

「黙ってないで何とか言ったら・・・?」

下を向き、顔を埋めていた彼女がやっと口を開いた。

「黙ってれば・・・黙ってれば分からないですよね・・・」

どうやらこの女やれるらしい・・・自暴自棄になった女の傷口を舐めるSEXは彼女の身体と心を蝕む。
お互い酔ってたから勢いでやっちまったなんて通用しねぇんだ。今まで彼女を甘やかしてしまったのだから私自身の自業自得と思った。
酔っていてどうせここから動けない。タクシー拾ってラブホなんて恥ずかしくて出来るか・・・この場で少しばかり彼女に嫌な思いをしてもらって今もこれからも離れてくれたらそれでいい。
彼女には後味の悪さだけが残る。恐らく後悔もする。私は志保に頭を擦り付けて土下座しても許しを請う。保身の為ならと本気でそう思った。
この事が後になって私にとって大きなダメージになる事になっていたようだ。

彼女の顔を上げて唇を奪う・・・酒の匂いと彼女の甘い香りが入り交じる。
推察でしかないが、彼女は経験値が少ないように感じた。
歯がカチカチと当たり、舌を絡ませる事もせず、ただただ受け身で私にされるがまま・・・身体が小刻みにカタカタと震えている。
お構いなしに舌をぶち込む・・・執拗に舌を絡ませると、彼女の甘い唾液と香りが私の鼻孔をくすぐる。
上着のボタンを外し、胸に手を乗せると余計に身体を硬くして震えていた。
シャツの下から手を入れてブラを外す。弾け出る様な感じで露わになる。
でっ・・・でけぇ・・・胸が大きいのは外見から分かっていたが、これは予想以上の大きさだ。
志保もかなり大きい方だと思うがそれをを遥かに上回る。
手に伝わる重量感が志保の比ではない。
感触というか質感は柔らかいマシュマロのようだ。
巨乳を通り越したマシュマロ爆乳・・・付き合っていた彼氏や彼女にセクハラした管理職の気持ちが何となく分かる気がした。
手からはみ出し、持て余してしまう爆乳の魔力や魅力に取り憑かれたのだろう・・・無理矢理触りたくもなるだろうし、強引に独り占めしたくなるだろう。
お世辞にも美人とは言えないが、私もストライクゾーン・・・ちょいブスのポチャ巨乳・・・いや、爆乳だ。
その爆乳に鳥肌が立っていた。
寒さではない。恐らく恐怖心からだろう。
抵抗する素振りを見せず、身体を硬くして震えて鳥肌が立つ・・・彼女に触れている手を引いた。
瞬時に上着で隠す彼女・・・

「すみません・・・」
「どうするつもりだったんだい・・・?」
「・・・」
「嫌いなんだから無理しない方がいいよ」
「・・・」
「自棄になるのも分かるけど、何かちょっと違うと思うよ」
「すみません・・・」
「これに懲りてもうやめなよ。代行呼ぶから帰りなさい」」
「すみません・・・」

到着した業者にナビで彼女の自宅までお願いした。
料金を尋ねると5~6000円だという。
諭吉1名を握らせてこれでとお願いした。
やっと解放された。
志保に連絡して迎えに来てもらう。

「おかえりなさい^^思ったより早かったね。もっと遅くなるって思ってたんだ。あっ!女の匂いがする~^^」

ビクっとする・・・鋭いという表現が正しいのか分からないが、チクッと刺された気がした。

「若い女とイチャイチャしてきたんでしょ^^?」
「・・・」
「バレてんだからね^^」

家に着くと、風呂場へ連行・・・頭からお湯をぶっかけられて全身をゴシゴシ洗われた。
志保の身体を抱きつくと、無表情で手コキされる・・・数分で志保の手の中にだらしなくダラダラと垂れ流すように射精・・・何だかよく分からない風呂上がりに寝室で志保から・・・

「あたしいるのに若い女とイチャイチャしてきたんだからしばらくお休みね^^」

しばらくとは・・・どれくらいなんだろう・・・?事実上のレス宣言なのかストイック生活だけなのか・・・正直、体力も衰えを感じていたし、さほど影響は無い。
志保から求められないとできなくなったが、昔のような夜の夫婦生活も必要無いから様子見しよう。

翌日・・・日曜日の午後・・・タバコを買いに行こうとしたら・・・

「てんさん、買い物頼んでもいい^^?」

メモを渡されて近所のスーパーで買い物して帰りにコンビニでタバコとコーヒーを買って車に戻ると、スマホがバイブ・・・志保かと思ったら画面に表示されてるのはKさん・・・

「はい。巨乳大好きなてんです」
「てってんさん?」
「おっきいおっぱい大好きなてんですが」
「やだ・・・おかしい・・・(笑)Kです・・・」
「どうかした?」
「昨日迷惑かけてすみませんでした・・・」
「気にしなくていいよ」

詫びの言葉を並べる彼女に言った。

「分かってると思うけど、送別会ふたりで抜け出して消えたんだから有る事無い事な色々言われると思う。大丈夫か?」
「大丈夫です。てんさんは・・・?」
「俺は図太いから・・・」

ちょっと話して電話を切った。
その時に感じた事がある。以前に志保が自分と彼女は似ている言った事があった。
何となく意味が分かったような気がした。
自宅に帰ると・・・

「遅かったね^^若い女と電話してた^^?」

鋭いというか的確に言い当てられる・・・監視カメラでもあるのか・・・?例えようのない怖さを感じた。

翌日・・・月曜日は遅番・・・火曜日の朝、仕事を終えて帰ろうと車に向かうと、隣にKさんの車がある。
彼女が車から降りてきた。

「お疲れさまです^^」
「お疲れさま・・・」
「土曜日すみませんでした」

可愛らしい封筒を差し出してきた。

「何だい?」
「代行の・・・」
「しまいなさい」
「でも・・・」

しまおうとしない彼女にこう言った。

「それじゃ・・・それで何か食わせてよ。俺もその方が気楽だから」
「はい^^」

やっとしまったと思ったら笑顔で色々話してくる。
その笑顔が瞬時に無くなった。

「どうかした?」
「凄い顔でこっちに来ます・・・」

別れたばかりの彼氏か・・・青ざめる彼女に・・・

「俺たちの声が聞こえるくらいまで来たら俺に遊び連れてけって言って。その後はアドリブな」

きょとんとした彼女が満面の笑みになり・・・

「てんさん、今度遊び連れてって下さい^^」
「いいね^^どこがいい?」
「ネズミィーランド^^」
「いいね^^ちょっと遠いから泊まりで行っちゃおかぁ^^?」
「行きます^^行きます^^絶対行きます^^!」

私たちの横を通り過ぎる男から怒りの炎が見えた・・・

「てんさん、この前のコンビニで・・・^^」

コンビニ到着・・・もう彼女は二人分のコーヒーを買っていた。

「どうぞ^^」

彼女の車に誘われて乗り込む。

「清々してスッキリしました・・・^^見ました?あの顔^^」
「彼氏もまさかこんなオッサンに横取りされるとは思ってなかっただろう」
「もう彼氏じゃないです^^てんさんはオッサンじゃないですよ^^」
「お世辞はいいから・・・」

やたらと嬉しそうにぺちゃくちゃ喋る彼女・・・

「さっき泊まりで行こうって言われた時・・・ちょっと本気にしました・・・^^」
「若い女の子と泊まりで遊びに行けるほど根性座ってないよ」
「あたしもう若くないですよ^^てんさんに助けてもらったのは地震の後です」

そうか・・・もう10年以上も経つのか・・・セクハラされてたのは確か入社して1年くらいだったから彼女は33歳くらいになっている。

「別れて本当に良かったのか・・・?適齢期だったのに・・・」
「あんな男は絶対無理です^^だから良かったんですよ」
「ならいいよ・・・」

そろそろ話題も尽きそうだから帰ろうとしたら・・・

「てんさん『Hさん』知ってますか・・・?」
「Hさん?どんな人?」
「年齢不詳っぽい感じで・・・小柄でやたらと色っぽくて・・・送別会にいたんですけど・・・」
「あ~ぁ分かった『セクシーかおり』かぁ・・・」
「セクシーかおり?」
「昔な・・・陰でそう呼ばれてたんだ。確か・・・俺の女房と同い年くらいっだったな」
「てんさんが色々言われるって言ったじゃないですか・・・ふたりで抜け出したのHさんに見られてたみたいで・・・」
「何か言われた?」
「はい・・・どこ行ったんだとか・・・そのおっぱいで誘惑したのかとか・・・そんなんだから彼氏にフラれるんだとか・・・」
「酷いな・・・行き先とか訊くならともかく、彼氏とか胸がどうこうって関係無いよな・・・」
「胸・・・コンプレックスなんです・・・」

私は・・・申し訳無い事を電話で言ってしまっている。素直に詫びを入れた。

「デリカシーのない事言ってごめん・・・」
「謝らないで下さい。大丈夫です。冗談だって分かってますから^^」

確かに冗談を言ったつもりだったが、巨乳好き爆乳好きなのは変わらない。
私の言葉で彼女は少なからず傷付いた。
彼女のコンプレックスである胸に興奮したのも事実だ。
冗談だと流してくれる彼女に感謝した。

あれ・・・?何か違和感を感じる・・・何だ?何か違う・・・その違和感の理由が分かった。

「あのさ・・・彼氏にフラれるんだって言われたんだよな・・・?」
「はい・・・その事が気になってて・・・てんさんに相談しようと思ったんです」

「Kさんの方から断ったんだから違うよな・・・それに経緯とか事情を知ってるのは3人だけだ。当事者の2人と俺って事になる。誰かがセクシーかおりに話さなければ絶対知り得ない事だ。俺は誰にも話してないよ」
「あたしも話してません。いきなり言われて・・・だから気になって・・・」
「だとすると・・・彼氏とセクシーかおりは繋がってるって事か・・・」
「それしか考えられなくて・・・」
「有り得ない話じゃないな・・・」
「前に一緒にいるの見た事があって・・・やたらとベタベタして親しそうにしてたんです・・・元彼って年上が好きだし・・・」
「いくら何でも年上すぎるでしょ。セクシーかおりも昔の事で懲りたと思ってたんだが、全く懲りてないわ」
「昔の事?」
「そういう女だって事だよ・・・想像つくでしょ?」
「何となく・・・^^」

恐らく50歳を過ぎたであろう熟女だ・・・毎日が安全日でも何ら不思議ではあるまい。
私も大概だが、この会社の人間達は何でもありだな・・・熟女が若い男を喰いまくる・・・オッサンが爆乳を揉みまくる・・・本当に何でもありなんだな・・・

「てんさん、推理小説みたいで何だか楽しかったです^^またコーヒー誘ってもいいですか・・・?」

何だかヤバイ雰囲気だ。
三十路の女と五十路も半ばを過ぎた男はコーヒーや酒じゃ済まなくなりそうだ。
ボーダーラインを超えた不様な成れの果ては生き地獄でしかない。
一歩足を踏み入れたら真っ逆さまに奈落の底へ堕ちてゆくかドス黒い底なし沼にズブズブと飲み込まれる。
そうならないのが最良なのだが、このままだと私は自分から最悪を引きにいくだろう・・・

「俺が誘うかもよ・・・お茶とか酒とか・・・」
「あたしがご飯ごちそうするって約束しましたよ^^」
「あっ・・・そうだったね・・・」
「待っててもいいですか?」
「いつになるか分かんねぇけど・・・」
「あたし気長なんです・・・^^」

きっぱり絶つ事ができなかった。優柔不断さに我ながら呆れる。
彼女と別れ、スマホを見るとコンビニに着いてから2時間が経っていた。慌てて帰る。
自宅到着・・・

「おかえりなさい。お疲れさま。遅かったね。初日から残業だった?」
「いや・・・ちょっとバタついて・・・」
「若い女と喋ってたんでしょ^^?」

スパイがいるのか・・・?興信所に依頼した・・・?スマホにGPS仕込まれた・・・?空から衛星で行動を監視されてる・・・?どれも現実的じゃないが、あまりにも的中するので背筋が凍った。

「てんさん、顔を見れば何があったかくらい分かるよ^^夫婦なんだから。遊んでくるのは構わないよ。ちゃんと帰ってきてくれればいいから」

目は笑っていたが、目の奥は笑っていない。
彼女もヤベェが私の女はもっとヤベェ・・・あまりの恐ろしさにヘナヘナと座り込んで動けなかった。

その日ぐらいから私の体調がおかしくなり始めた。
食欲が激減し、酒も飲まなくなった。夜も満足に眠れない。タバコを何本吸っても落ち着かない。何をしても変わらない。
鏡の前で顔をバチバチ叩き、顔を見ると死相が出でいるように見えた。
その姿を傍らで見ている志保が・・・

「てんさん、どっか悪いんじゃないの?ご飯も全然食べないし、お酒も全然飲まないし・・・夜も眠れてないよね・・・?顔色も悪いよ」
「気にすんな・・・」
「気にするよ」
「話しかけないでくれ・・・頼むから・・・」

もう言葉を発する事すら面倒くさくなっていた。
仕事にも支障をきたし始め、前半の4時間は何とかやり過ごすが、後半の4時間はフラフラとして満足な仕事ができなくなった。
頭が回らないから糖分だけでも補給しようと、コーラをガブ飲み・・・気持ち悪くなってトイレで吐く・・・その繰り返しが何日か続いた。
鏡で顔を見ると死相どころか、死人のように血の気がないヤベェ男がいた。

確かその週の木曜日・・・金曜の明け方だったと思う。
ある生産ラインで装置トラブルが発生・・・呼ばれて行ってみると、かなりの重症だった。私のような雑魚がどうこう出来るレベルじゃない。
平常勤務のゴッドハンドが来るまで1時間半ぐらいか・・・こういうのは、その道のプロにお任せしよう。
事情をライン責任者に伝え、ライン停止して神を待つ事にした。
それまでの間、責任者から頼まれた事があったので、それをチマチマと始めた。

30分ほど経っただろうか・・・後ろから馴れ馴れしく私を呼ぶ声がした。

「てんちゃん」

誰かと思ったらセクシーかおり・・・

「かおちゃん、しばらく・・・」
「しばらくじゃないでしょ。この前、会ったじゃん」
「いつだっけ・・・?」
「送別会」
「そうだっけ・・・?」
「Kとばっかり話してたじゃん。ふたりでいなくなったよね。どこ行ったの?」
「相談したい事があったみたいでその話を聞いてた」
「そうやってさ、てんちゃんが甘やかすから調子乗ってつけ上がるんだよ。あの女には注意しなきゃダメだよ。全部計算なんだから」

何だかやたらと手厳しいな・・・

「本人かなり悩んでたみたいだよ」
「そうやってさ、しおらしい女のふりしてれば、てんちゃんが助けてくれたり慰めてくれるって思ってんだよ」
「そうかな・・・」
「そうだよ。あんな女のどこがいいのよ?乳がでかいだけでしょ。男の前だとさ、これ見よがしにデカ乳突き出してさ、誘ってんだよ。分かんないの?」

罵詈雑言とまでは言わないが、かなりご立腹のご様子だ。

「突き出さなくてもあんだけ大きかったらそう見えてもしょうがねぇだろ・・・」
「てんちゃんは免疫無いからねぇ~^^」
「免疫?何の?」
「女・・・^^」
「そう言われればそうかもな・・・でも、俺はバツイチだよ・・・」
「あっそっか・・・^^ごめ~ん^^」

そんな他愛の無い話をしていると・・・

「Kさ、男に逃げられたらしいよ^^」
「逃げられた?」
「彼氏に愛想尽かされてフラれたらしいよ。それもつい最近ね^^^^計算ばっかしてるから逃げられるんだよ^^ほらっ!あそこにいるじゃん」

指差した先に男がいた。

「誰?」
「Kの元カレ」

どこでも誰でもそうなのかもしれないが、他人の不幸は蜜の味か・・・セクシーかおりのいやらしい笑みが物語っていた。

「Kもあの歳でフラれてどうすんだろうね^^行ければ良いけどさぁ、まぁ行き遅れ確定じゃん^^このまま誰にも相手にされなくなってきっとあのまま独身だよ。あんなの嫁にもらう男がいると思う^^?てんちゃん、今だったら誘えば尻尾振ってデカ乳揺らしてホイホイ付いてくるよ。ネズミィーランドにでも誘ってみれば^^^^?」

これはチクリときやがった・・・セクシーかおりとKさんの元カレは同じ職場・・・ネズミィーランドの話も元カレの前で聞こえるように話した。
やはり・・・ふたりは繋がっている。100%間違いない。
元彼からかおりに話が筒抜けになっているようだ。面白くなってきやがった。

「かおちゃん、昔から変わってないな・・・あっ良い意味な」
「お世辞ばっかり^^煽てても何も出ないよ^^でも意外だな。てんちゃんがお世辞言うなんてね」
「お世辞じゃなくてさ・・・かおちゃん昔からずっと艶っぽくてセクシーじゃんか・・・若いし・・・美熟女って感じが漂っててさ・・・熟は余計か・・・ごめん」
「ありがと・・・^^てんちゃんもまだまだじゃん^^」
「もうダメだよ・・・」
「何がダメ・・・^^;?」
「色々だよ・・・」
「てんちゃん・・・今度さ、ふたりで飲み行かない・・・?Kと行ったんだからあたしとも行けるよね・・・?」

かおりのやたら温かい手がペタペタと私に触れてくる・・・甘い香水の香りと誘う瞳がやたらと艶っぽい。
この生温かく柔らかい手と持ち合わせた甘いフェロモンが男を簡単に手玉に取って全力で惑わせる・・・勘違いした男は数多といる。
私にこんな誘いを掛けてどうするのか・・・?少し考えて出した結論は、ちょっと大袈裟だが、恐らくハニートラップ・・・Kさんの元彼から請け負ったのだろう。
私が引っ掛かるのを楽しみにしてるのかよ・・・それをネタに陰で私とKさんを笑うんだろう。

「おっぱいでも飲ましてくれんの・・・?」
「てんちゃん、セクハラァ~^^」
「ごめんごめん・・・」
「右?左?どっちがいい・・・^^;?」

ダメだ・・・この女には太刀打ちできない。10年早いと言われたようだった。
ちゃっちゃと切り上げて逃亡・・・奴隷解放のチャイムを待った。
業務を引き継ぎ、家路を急ごうと車へ向かう。
またも後ろから馴れ馴れしく私を呼ぶ声・・・

「てんちゃ~ん^^」
「かおちゃん、どうかした?」
「何で先に帰っちゃうのよ!飲み行こうって言ったじゃん^^」
「今日かよ?こんな朝っぱらに飲めるとこなんてあるかよ」
「じゃあさ、いつがいい^^?」
「かおちゃんの予定もあるし・・・」
「てんちゃんの予定ずっと空けといてよ^^あたしも空けとくから。ケータイとライン交換しようよ」

強引にケータイ番号とラインを交換させられた。
手を振りながら帰っていくかおりを横目に帰ろうとしたらラインの着信音・・・かおりだと思ったらKさんだった。

『いつものコンビニでコーヒー飲みませんか?待ってます』

一方的なメッセージに辺りを見渡すがKさんの姿も車も無い。
とりあえずコンビニに向かった。
彼女はもうコーヒーを買っていた。

「どうぞ^^」

また彼女の車に誘われた。

「来てくれないって思ってました・・・」
「何で・・・?」
「Hさん(セクシーかおり)と楽しそうに話してたから・・・」
「見てたんだ・・・楽しそうに見えたのかい?」
「はい・・・」
「ちょっと探ってたんだ・・・」
「探ってた・・・?」
「どうやら俺たちが思ってた事は間違い無さそうだ。元彼くんとかおりは100%繋がってる。元彼くんからかおりに情報が筒抜けだよ。かおりが俺とKさんの事を何とか聞き出そうとして最後は色仕掛けできた。恐らく元彼からの差し金だと思う。ネズミィーランドの事も訊かれたよ」
「マジですか・・・!?」
「それ以外の事も訊かれたし、Kさんを貶めるような感じもしたよ。恐らく元彼は面白くねぇんじゃないか・・・ちょっとお灸をすえるつもりだったんだが、ちょっとばかりやりすぎたかねぇ・・・かおり使ってやり返すつもりだったんじゃねぇかな・・・」
「信じられない・・・もう関係ないのに・・・」
「フラれたのを認めたくないみたいだな・・・話を聞く限り、Kさんに愛想尽かして元彼の方から別れを切り出して捨てたって事になってる。少なくともかおりの前ではそういう事になってるみたいだ。多分だけど、元彼はKさんに未練タラタラなんだと思うよ。よりを戻したいんじゃねぇかな・・・」
「気持ち悪い・・・本当に信じられない・・・ムカつく・・・」
「まあ、そういう事・・・そこまで分かればいいか・・・?これ以上はKさんが傷付くから・・・」
「すみません・・・」
「恐らく元彼は・・・かおりの艶っぽさとかあのセクシーな感じに惑わされたんだと思う。かおりも悪いと思うが、元彼も我慢できなかったんじゃねぇかな・・・そんな状態の男を惑わすくらいかおりには朝飯前だよ。そこで済めばいいが・・・」
「それって・・・かおりさん結婚してますよね。不倫じゃないですか」
「そういう人達がこの会社には少なからずいるって事だよ。俺達もそう思われてもおかしくない。かおりに言われたんだよ。お前が言うのかって思ったけどな」
「すみません・・・」
「俺はいいよ。気にしてないから」

「てんさん・・・ひとつだけ言ってもいいですか・・・?」
「いいよ」
「てんさんとかおりさんが話してるの見て・・・嫉妬っていうか・・・妬ましい気持ちがしたんです・・・でもそれが間違いだって分かりました・・・てんさんが簡単にかおりさんに騙されるなんてないです。まさか探ってるなんて思いもしなかった。それなのに・・・あたし・・・」
「おっぱい好きの名探偵コ〇ンとでも呼んでくれよ^^あっごめん・・・」
「やだ・・・(笑)いいですよ。おっきいおっぱい大好きなてんさん・・・^^;」

コーヒーも飲み終わったし、話題も尽きたし、時間も過ぎている。もう帰ろう・・・

「それじゃ・・・また今夜・・・」
「はい・・・今度かおりさんと話してるの見たら・・・」
「嫉妬してくれるのかい・・・?」
「します・・・^^;また誘ってもいいですか・・・?」
「いいよ」
「てんさん、かおりさんは補正下着だって知ってました^^?」
「えっ!マジ?」
「まだまだですね^^コ〇ンくんなら見破ってますよ^^」
「道理でなぁ・・・スタイルがやたら良いと思ってたんだよ。とっても小柄だけど・・・」
「何か嫉妬・・・^^;それじゃ今夜・・・^^」

何だかおかしな方へ話が進んでいた。
ただ体調の悪さがウソのように消えている。
帰りの道中で身体がいきなり重くなる・・・志保の待つ家に帰るのが嬉しかったのが、今では感じられなくなった。

自宅到着・・・

「おかえりなさい・・・夜勤お疲れさま・・・遅かったね・・・夜勤の時は帰り早いのに・・・残業だった・・・?」
「手に負えない装置トラブル・・・貧乏くじ思いっきり引いた・・・日勤のゴッドハンドを待って引き継ぎしてたんだ・・・そしたらセクシーかおりに話し掛けられてな・・・」
「セクシーかおり?」
「昔な・・・そう呼ばれてたんだよ・・・志保ちゃんと同い年くらい」
「そう・・・楽しかった・・・?」
「この顔を見て楽しかったと思うのかい・・・?」
「・・・」
「寝る・・・」
「お願いだからごはん食べて・・・このままだと本当に死んじゃうよ・・・」
「多少喰わんでも死なん・・・食欲ないんだ」

志保の思いやりを踏みにじって寝た。当然だが、簡単に眠りにつく事もなく浅い眠りと覚醒を繰り返し、深夜を迎えた。

重たい身体を引きずって出勤・・・昨日のトラブルの復旧具合を見に行った、流石はゴッドハンド・・・完璧に復旧していた。
すると、またもや現れた色艶女・・・

「てんちゃん^^」
「かおちゃん・・・」
「眠そうじゃん^^奥さんが寝かしてくれなかったんでしょ^^;?」
「今週ずっとこうなんだよ・・・体調悪くてさ・・・」
「じゃあさ、仕事終わったら飲み行く^^?それとも遊び行く^^?」

体調悪いと言ってるのだが、この女はどこ吹く風だっだ。
また生温かい手でペタペタと触られる・・・若干の湿り気すら感じる。乾燥肌とは無縁らしい。
昨日の100倍はエロくて妖艶な眼差し・・・どうやら本気モードで来たか・・・男を惑わす技量に長けた女の本気にも股間は反応しないが、脳が反応してしまう・・・この女に腐った大量の孕み汁を思いっきりぶちまけたいとすら思った。
年齢が年齢だからどうせ孕まないだろう。
補正下着という事は色んな部分が垂れているのか・・・垂れ乳も崩れた身体も私には間に合っているが、その持ち主の女とは悪い関係が続いているのも事実だ。

「てんちゃん、必ず空けといてよ。約束したからね^^」

昼休み・・・昼といっても午前4時だが、糖分補給の為にコーラを飲もうとしたらラインが入る。かおりからだった。

『仕事終わったらごはん行こうよ』

飯かぁ・・・殆ど食べられないが、もっと深く探りを入れるのには罠に嵌るしかなさそうだ。

『ごはんだけかい?』

軽口の返信に素早い反応で返信が来る・・・

『それはてんちゃんの気持ち次第』

とても意味深で思いっきり含みを持たせるやがる・・・ご丁寧にハートマークやらスタンプやらが沢山・・・

『時間と場所だけ連絡して下さい。行きます』
『了解』

土曜の午前8時・・・奴隷解放のチャイムが鳴る。
Kさんに見られると余計な気を遣わせてしまうから少し遅らせて会社を出た。
目的地であるファミレス到着・・・

「てんちゃん、お~そ~い~」
「ごめんごめん」
「Kに捕まった?」
「いや・・・かおちゃんに化粧直しの時間が必要かなって思ってさ・・・」
「ありがと・・・思いっきり化けといたよ・・・^^;」

顔の下半分は大きなマスクで隠れているが、目元がキリッとしたメイク・・・早くも臨戦態勢か・・・とても小柄で小顔のショートカット・・・初めてのタイプの女・・・ここからは狐と狸の化かし合いだが、経験豊富な狐に簡単に先手を取られてしまう。
そっと身体を寄せてきて生温かい手で軽くスキンシップ・・・ソーシャルディスタンスなどあろう筈も無い。
テーブルに付くと、モーニングビュッフェであれやこれやと甲斐甲斐しく狐が世話を焼く。
料理もドリンクも少しでいいと言ってもてんこ盛りで持ってきやがる。
こんなに飲めないし喰える訳なかろう・・・それでも何とか胃袋に押し込めようと狸は努力・・・雑談しながら何とか平らげた。
時折、目が合うと狐とは思えない柔らかい笑顔を見せる。
スマホになど見向きもせず、目の前にいる狸にスキンシップを多用してくる。
私は並以下の男だが、経験豊富な男でもこの状況なら惑わされるだろう。
Kさんも志保もヤベェが、かおりは度を超えたヤバさすら感じた。
コーヒー飲みながらどうしたものかと思案していると・・・

「てんちゃん、タバコ吸ってきてもいい?」
「早く言ってよ。俺も吸いたくて我慢してたんだ」

私の奢りで会計を済ませて外の喫煙所で吸っていると・・・

「てんちゃん、今日ってまだ大丈夫・・・?眠くない?」
「大丈夫。夜勤明けの休みは寝ないようにしてんだ」
「じゃあ、付き合って^^」

かおりの車に付いていくと、中規模ショッピングモールに着いた。
駐車場の隅っこに車を駐めてかおりの出方を見よう。

「てんちゃん、トイレ行ってくるね」
「俺も行くわ。何か飲みたいとかある?」
「あったかいカフェラテ^^」
「了解」

トイレを済ませてちょっと甘い物を買い求め、飲み物買って車に戻る。かおりは戻っていた。
かおりの車に手招きされる。
後部座席に座ると隣に化粧直したバッチリメイクのかおりが座った。

「ここ良いでしょ^^よく友達とかとダベってんだ」
「確かに何でも売ってるし困らないよな」
「一度てんちゃんとゆっくり話してみたかったんだ」
「かおちゃんが飽きるまで付き合うよ」
「嬉しい。ありがと・・・^^ここ2日ぐらいでてんちゃんのイメージが変わったんだ。あっ良い意味ね」
「どう変わった?」
「かなり昔だけど同じ職場だった時があったじゃん。ずっとね無口で笑わなくて仕事しかしてないって思ってた。愛想も無い感じでさぁ・・・でも昨日ちょっと話したらお世辞も言うし、冗談も言うし、下ネタにも笑って付き合ってくれるし・・・^^;然り気なく優しいし、面倒見も良いじゃん・・・Kがメロメロになる訳だよ」
「べた褒めじゃんか・・・」
「べた褒めだよ^^」
「惚れた?」

かおりは親指と人差指で摘むような仕草をして・・・

「ちょっと・・・^^;」
「そんなもんかよ」

じっと見つめられる・・・どうやらかおりは瞳術の使い手らしい。
不意を突かれて妖艶な瞳に瞬時に吸い込まれそうだった。そろそろ狸のターンだ。

「かおちゃんもイメージ変わったよ。尽くすタイプなんだな・・・今日一緒にごはん食べてそう思ったよ。昔はイケイケのイッたまんまだったじゃんか・・・」
「イケイケじゃないよ^^それにまんまって何よぉ^^?」」
「それに美人だし、スタイルだって良いじゃんか・・・とてもお母さんには見えないわ」
「お世辞・・・^^;そんなお世辞どこで覚えてきたのよ^^?」
「かおちゃんより少しばっか長く生きてっから・・・」
「そっかぁ~^^」
「1年半くらい前なんだけど、女房がスタイル気にしてたから補正下着だっけ・・・?買って渡そうとしたら間違えてシリコンブラ買っちゃてさぁ」

補正下着という言葉に無反応か・・・Kさんは断言してたが、どうやら噂でしかないのだろう。

「それ作りでしょ^^?」
「いやいやマジで」
「何をどうしたらそういう間違いすんのよ^^あっ!それてんちゃんの趣味でしょ^^!」
「バレた?」
「バレバレ^^あたしもヌー○ラ持ってるよ。今日は違うけど・・・^^;」
「それ見たかったなぁ」
「残念でした^^;」

第1ラウンドは狐が優勢・・・かおりがトイレに立った。私もトイレに行く。
恐らくかおりはKさんの元彼と何かしら連絡を取る筈だ。
来週がどういう展開になるか楽しみになる。
私もスマホを見ると、志保からラインでメッセージが数件入っていた。
既読を付けないで放置・・・車に戻ると先にかおりは戻っていた。

「てんちゃん、消毒ね」

かおりが携帯していたゲル状のアルコールを生温かい手で隅々まで塗り込まれた。

「タバコ買ってきたよ^^もう少なくなってたよね」

そこまで見てんのかよ・・・

「至れり尽くせりじゃんか・・・」
「でしょ^^?」

ふたりで加熱式タバコを嗜む・・・タバコを咥える艶っぽいセクシーな唇・・・かおりのタバコからメンソールの香りがした。

「てんちゃんさぁ・・・交替勤務だと相方とリズムも合わないし、どうしてもすれ違いになるじゃん・・・そういう時ってどうしてる・・・?やっぱりレス気味とかになっちゃう・・・?」

いきなり来たか・・・

「こればっかりはな・・・金の為だから致し方ないと思うよ。間が空かないようにしようとは思うけど、なかなか上手くいかないよ・・・」
「休みの日とか早番の夜とか・・・?」
「うん。ウチはそんな感じ・・・訊いて良いのか分かんねぇけど、かおちゃんは・・・?」
「ウチはね・・・もうずっと前から無いんだ・・・何年も前からレス・・・」

どんより暗い面持ち・・・かおりの言う事が本当ならば、レス状態は現在進行形・・・だが、その合間にかおりは旦那以外の誰かとそういう関係を持ってるという事になるのか・・・元彼はその中のひとり・・・

「かおちゃんを放置すんのかよ」
「そう・・・放置プレイだよ・・・」
「只事じゃないな・・・」
「でしょ・・・?」

これが作り話で演技ならかおりは女優だ・・・

「夫婦の関係はどう・・・?確か・・・ウチの娘と同い年の娘さんがいたよね?」
「娘はもう就職して独立してね・・・ひとりっ子だから夫婦ふたりで暮らしてる」
「じゃあ水入らずじゃんか・・・時間なんていくらでも作れるよ」
「そうなんだけど・・・外に女がいるみたい・・・ふたり暮らしって言ったけど、旦那は帰って来ない方が多いんだ・・・」
「それって確認した?」
「スマホ見た・・・浮気相手とよろしくやってるみたい・・・」

旦那と女がラインでやり取りしてる内容をスマホで撮影して保存したという。ご丁寧にも見せてくれた。

「これマジみてぇな・・・」
「でしょ・・・?」

これが仕込みで作り話とは思えない。
あのテンションの高さはどこに行ったのか・・・?人それぞれ抱えている事情はあると思うが、あのセクシーかおりの私生活がこんなだとは・・・

「若い時のツケが今頃になって自分に回ってきたんだよ・・・因果応報なのかな・・・てんちゃんも知ってるでしょ・・・?あたしの昔の事・・・だからKには気を付けなよ・・・あの女にてんちゃんの家庭が壊されるからね」

ブスッと釘を刺されたが、かおり自身の体験談を元にしたご助言には痛み入るばかりだ。
しかし・・・このかおりという女は本当に分からない。
場数を踏んで修羅場を何度もくぐり抜けた厚かましい女だと思っていたが、そうでばかりではなさそうだ。

「ごめんね・・・変な話になっちゃて・・・」
「かおちゃんもやっぱりイメージ変わったよ。あっ良い意味な^^」
「あたしも話したんだからてんちゃんも話してよ^^」
「何が訊きたい?」
「奥さんの事とか夫婦の事とか・・・^^;」
「前の嫁?今の嫁?」
「あっ・・・ごめん・・^^;」
「前の嫁な・・・元嫁は結婚してすぐ他の男と浮気しててな・・・俺にバレねぇと思ってたんだろう。ナメられてたんだよ。男は咥え込むは金は使い込むはのやりたい放題・・・しかも俺の家でやってやがったんだ。そこへ俺が踏み込んだんだ。思いっきりやってましたよ」
「マジ!?」
「その上な・・・男が避妊してなかったから元嫁が孕んじまってって・・・」
「マジ!?どっちの子か分かったの?」
「そもそも俺とは2年はレスだったから浮気相手の子供だよ」
「それで・・・?」
「きっちり両方から慰謝料頂いて家リフォームさせてさようならだわ。その後ちょっと元嫁に付き纏われたが、親御さんに引き取ってもらって縁切り」
「壮絶すぎるよ・・・」
「その後で今の女房と知り合ったんだが、女房は色々と複雑な事情を抱えててな・・・一緒に暮らすのが一番だと思ったんだ」
「同棲したんだ・・・^^;」
「正確に言うと同居だな」
「同居・・・?それってエッチ無しって事・・・?」
「まあそういう事になるわな」
「よく我慢できたね」
「そういう我慢にも限界あってさ、女房を抱いたのよ・・・その日から今まで一度も避妊してないんだ・・・」
「マジ!?子供いっぱいできちゃうじゃん。ひとりっ子だったよね?不妊治療とかした?」
「してないよ」
「ごめんね・・・こういう言い方はどうかと思うけど・・・疑わなかった?一度痛い目に遭ってる訳じゃん。疑心暗鬼になったでしょ?」
「それは大丈夫。俺の母親にそっくり」
「あたしは言われたんだ・・・旦那に本当に俺の子か?って・・・今でも疑ってるっぽいし・・・」
「もうどうする事もできないでしょ」
「そうなんだよね・・・」
「去年で結婚して25年になったからコロナだったけど、ふたりで出掛けてきてね・・・」

その時の写真をスマホで見せながら話した。
ホテル・スイートルーム・鉄板焼き・バー等々・・・かおりは物凄く驚いていた。

「いやらしいんだけど、費用っていくらくらいかかった?」
「○○万円くらい」
「奥さんの為にそんなにお金遣えるなんて・・・奥さんが羨ましいな・・・」
「式も粗末だったし、披露宴も無しだったからな」
「それで・・・夜いっぱいしてあげた・・・^^;?」
「いっぱいかどうか分からんが抱いたよ・・・その夜も次の日も朝から・・・」
「何かドキッとする・・・^^;抱いたとか言われると・・・いっぱいしたんだね。燃え上がっちゃたんだ^^;奥さんメロメロになっててんちゃんに惚れ直したんじゃん^^」
「どうかな・・・」
「あたしにも幸せ分けてって奥さんに言っといて^^;」

車内がかなり暖かくなっていた。
お陽さまのせいもあるだろうが、ふたりの熱気というか何か分からないものが起因したのだと思う。かおりが上着を脱いだ。
ニットのタイトなセーター姿・・・胸の丸みというか膨らみや輪郭がやたらエロい。しかも大きい。
これでこそセクシーかおりだ・・・

「かおちゃん、おっぱい大きいんだな・・・」
「今頃気付いた・・・^^;?あっ!セクハラァ~^^;」
「ごめんごめん」
「てんちゃんだから許すけど・・・^^奥さんとどっちが大きい・・・?」
「かおちゃんの触ってないから分かんねぇよ」
「触っていいよ。はい・・・^^:」

いきなり手を掴まれ、グニュっと胸に当てられた。
驚きの展開に強烈にビビるが、五十路妖艶女の柔肌に惑わされて本来の目的を忘れていた。

「かおちゃんの方が大きいよ・・・女房よりワンサイズ上かも・・・Gくらい・・・」
「ドキッ・・・^^;」
「当たっちゃったみたいだね・・・」
「奥さんFなんだ。大きいじゃん^^」
「そのくらいだと・・・」
「奥さんとかあたしとかの方がKより良いでしょ・・・^^;?あんなにデカイと持て余しちゃうでしょ。まるでデッカイ乳が歩いてるみたいじゃん。あれって絶対垂れてるよ。それに大して若くもないしさ」
「手が小さいからかおちゃんも女房も持て余しちまうよ・・・」
「あたしを先に言ってくれるんだ・・・^^;?」
「先・・・?」
「普通は奥さんが先だよ^^名前出すの・・・もしかして惚れちゃった・・・^^;?」
「おっぱい触らせといて正常ではいられないよ・・・」
「もっと触る・・・^^;?」

長い長い第2ラウンド・・・かおりに後半ボコボコにされた。

第3ラウンドに行きたいところですが、2話構成じゃ終わりませんでした。
3話か4話くらいになりそうなので、とりあえずここで2話目を終わりにしたいと思います。
中途半端で本当に申し訳ございません。

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カテゴリー:恋人・夫婦
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