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自分と志保は今月で52歳と47歳になります。
結婚して20年以上になりますが、ケンカらしいケンカもなく、言い争う事もなく穏やかに過ごしています。
夜の営みこそ減りましたが、それでも隣に寝ている志保の身体に触れるようにしています。
志保も目を無くしながら嬉しそうにしてくれるので、ありがたいなと思いますね・・・
さて・・・自分と志保は、結婚する事を決めた夜から毎晩のようにお互いの身の上話をするようになりました。
俺の話などは割愛しますが、志保の身の上話は・・・俺の想像を遥かに超えていました。
実の母親は蒸発して行方知れず・・・実の父親は志保が高校生の時に病死・・・父親の死後、後妻に入っていた血の繋がらない母親と、同じく血の繋がらない妹から言葉の暴力や実際の暴力に苦しみ、高校卒業と同時に家出同然で故郷を捨てた。
何とか落ち着いた先で就職したが、職場でのいじめや差別に苦しんでいたらしい。
それを助けた同僚の男と懇ろな関係になるまで時間はかからなかったようだ。
だが、その男の正体は・・・志保の無垢な身体を弄び、少ない稼ぎをギャンブルで喰い尽くす鬼畜野郎・・・自分の借金でクビが回らなくなり、志保に借金させて返済や遊ぶ金に充てていた。
稼ぎが少ないからまともな仕事を辞めさせ、挙句の果てに水商売で働けとまで言ってのけたらしい。
何ともまあ酷くて惨い話だ・・・その男との関係は断ち切ったが、残ったのは高利の金融業者からの借金だけ・・・危険な闇金でなくてよかったと思ったが、総額は200を超えていたらしい。
それを出前の仕事で返済してきた。
やっと借金が半分になった頃、俺と出逢うことになった訳だ。
よく有りがちな話だが、ドラマの中での話のようだった。
「志保ちゃん・・・」
「ずっと言えなくて・・・言いたくても言えなくて・・・ずっと黙っててごめんなさい・・・」
「借金の事や風俗の事は、俺と志保ちゃんの胸の内にしまっておこう」
「本当にごめんなさい・・・」
「それでさ・・・旅行どこに行こうか・・・?」
「てんさんと一緒に行けるならどこでもいいよ・・・」
「海外?国内?」
「てんさんと安心して食べたり話したり歩いたりできれば・・・」
「分かった」
旅先は少し遠い国内の観光地にした。
出発当日に近くにある教会で式を挙げ、役所に入籍の届けを出し、そのまま旅先へ向かう。
バタバタ忙しかったが、そんなプランを立てた。
出発前日、会社から結婚休暇明けに出張を言い渡された。
新婚早々に出張かよ・・・何でこんな時に・・・早く家に帰って志保に謝らないと・・・家に着くと志保が暗い部屋で泣いていた・・・
「志保ちゃんどうした?」
「ごめんなさい・・・」
「何かあったのか?」
「本当に本当にごめんなさい(号泣)」
志保を弄んだ男の影が俺の頭に浮かんだ・・・俺は・・・下衆な勘繰りしか出来ないようだ。
「てんさん・・・さっき生理になった・・・ごめんなさい・・・」
何だそんな事かよって喉まで出かかった。
心配して下衆の勘繰りしちまったよ。
「しょうがないじゃんか・・・健康なら毎月あるんだろうし・・・志保ちゃんは健康で正常って事だよ」
「せっかくの旅行なのに・・・せっかくてんさんが無理してくれたのに・・・明日は奥さんになれるのに・・・こんな時に10日も早いなんて・・・」
「酷いなら旅行だけ延期しようか・・・」
泣き止まない志保は・・・生理が来た事が悔しくて悲しかったらしい。
ずっと抱いてもらってたのに妊娠していなかった事・せっかくの旅行で俺とSEXが出来ない事が泣いていた原因だった。
「それなら純粋に旅行を楽しめばいい。旅先の美しい風景とか美味しい料理を楽しんで思い出にすればいいと思うよ。旅先で志保ちゃんとSEXするのもいいけど、家でするのもいいよね・・・生理が終わったら腰が抜けるほどするから泣かなくていい。これから時間はいくらでもあるから志保ちゃんの腰が抜けちゃうかもよ」
少し笑ってくれた志保に安堵して翌日から俺と志保の結婚生活が始まった。
旅先での最後の夜、ホテルの部屋で志保が急に抱きついてきた。
唇を重ねるのも忘れ、俺を仁王立ちさせて股間にむしゃぶりついた。
何かに取り憑かれたようにしゃぶり、全てを忘れようと深く飲み込む・・・志保の唾液と舌が絡み、何かが浸透してきて強い刺激に襲われた。
時折、視線を合わせようと志保が上を向く。
俺の目をじっと見つめながら口・唇・舌の動きを速めてきた。
突き抜けるような快感の中で俺は志保を見つめながら初めて志保の口の中へ射精した。
射精の瞬間、志保は驚いたようだったが、俺の目を見ながら頷き、愛しいもののように飲み込んだ・・・
「ごめんね・・・こんな事しかできなくて・・・」
「気持ちよかったよ・・・苦しかっただろ・・・?」
「全然平気だよ。いっぱい出してくれて嬉しかったよ・・・」
時間を空けてまたしゃぶられてしまう・・・今度はベッドで腰が抜けそうになるほどだった。
家に帰ったらお礼しなきゃ・・・
翌日、現実に引き戻された俺と志保は帰路に着いた。
自宅に着く前に買い物があると言う志保とドラッグストアに立ち寄る。
色々と買い求めた後、ある商品の前で志保は立ち止まった。
「てんさん・・・買っといた方がいい・・・?」
志保の視線の先を見ると・・・『コンドーさん』がたくさん並んでいた。
「しばらく要らないんじゃないか・・・」
「しばらくってどれくらい・・?」
「どうしても必要な時が来たら買えばいい」
「えへへ・・・」
また目の無くなった志保がいた。
歩いて車に向かうと後ろからクスクス笑う志保が手を繋いできて・・・
「赤ちゃん いっぱいできちゃうね・・・」
「俺・・・頑張って働かねぇとな・・・」
「来週から出張なんだよね・・・何かさみしいな・・・」
「ごめん・・・」
「怒ってないよ・・・」
「帰って来たら真っ先に抱きしめてエッチするから」
「えへへ・・・」
翌週、俺は業務命令の出張・・・出掛け間際に、これから必要になる日用品・生活必需品など色々な物を志保に用意して貰うことにした。
お金を渡し、早く帰って来る事と毎晩TELすると言って出掛けた。
仕事が終わってホテルに戻り、志保にTELする。
確か、出張に出たのは月曜だったと思う。
木曜の夜、仕事を終えてホテルから自宅の志保にTELした。
「志保ちゃん、俺だよ」
「あっ!てんさん!出張お疲れ様。頼まれた物全部用意できたよ」
「ひとりで大変だったでしょ。ごめんな」
「全然平気だよ。何か色々選んでて楽しかったよ」
「明日で出張終わりだからさ・・・志保ちゃんの保険証が出来てるはずだから受け取ってなるべく早めに帰るから」
こんな会話が続き、電話を切る間際に出張中に必ず電話で言い続けた事を志保をまた呟いた。
「もうさ、今すぐ帰って志保ちゃんと腰が抜けるほどしたいよ・・・」
これを聞くと毎回クスクス笑う志保が電話口で言葉に詰まったように感じた。
とにかく何か変な感じがした。
「ずっとてんさんに我慢させちゃってるね・・・あたし・・・」
「我慢って訳じゃないから・・・とにかく明日帰るから」
「てんさん・・・我慢出来なかったら・・・遊んできても・・・いいよ・・・あたしに気兼ねしないで・・・」
遊ぶ・・・?女遊びの方の遊びって意味だよな・・・?そうか・・・俺には『前科』がある。
そういう店に電話して志保を指名していたんだ。
当然、志保は俺の前科を知っている。
そういう意味で気兼ねするなって事か・・・
「志保ちゃん・・・気遣いは嬉しいけど・・・先週さ、神父さんの前で誓ったでしょ。ここで俺が誓った事を破るってのは・・・夫として男としてどうなのよって話じゃない?その前に人としてダメじゃんか・・・まあ、俺は前科があるから仕方ねぇか・・・」
「変なこと言ってごめんなさい・・・」
「せっかくだから遊んでくるわ・・・」
「えっ・・・」
「それじゃ」
電話を切った。
数時間後・・・俺はまた自宅にいる志保にTELした。
「遊んできたよぉ」
「えっ・・・あっ・・・そう・・・」
「いや~パチンコしてたら出まくって止まんねぇのよ!閉店まで出っぱなしでさぁ~8万も勝っちゃったよ!(マジ8万勝ちは実話です)」
「えっ?」
「何もお土産とか買ってないし、帰ったら何か志保ちゃんが欲しい物でも買おうよ」
「もしかして酔ってる・・・?」
「祝杯だよ。明日急いで帰るから待っててくれな」
「はい・・・危ないから急がなくていい。家でご飯用意して待ってるね・・・」
「約束したじゃんか。真っ先に抱き締めてエッチするって」
「てんさんに余計な心配は必要無かったね・・・」
「俺さ、志保ちゃんじゃねぇと勃たない身体なんだ・・・」
「えへへ・・・あたし責任重大だね・・・」
「ずっと言えなかったけど、これから宜しくお願いします」
「こちらこそ末永く宜しくお願いします」
明日がとにかく待ち遠しい。
ビールのせいか意識が薄れ始めた。
翌日、大急ぎで仕事を終わらせ電車で会社まで戻った。
色々報告はあるが、細かい事は来週と言って志保の保険証だけ回収して定時で帰宅する。
「あっ!てんさんお帰りなさい!」
「ただいま」
「出張お疲れ様・・・無事帰って来れてよかった」
「新婚早々留守にして本当に申し訳ない」
会話よりもとにかく志保の身体が欲しかった。
飢えていた俺はその場で志保を押し倒し、志保の身体を求めた。
時間にして数分の出来事だった。
何とも情けない。
志保の中で果ててしまう・・・
「早くてごめん・・・」
「あたしも気持ちよかったよ・・・あたしも早かったしね・・・えへへ・・・」
「腰が抜けるほどじゃなかったね・・・反省してます・・・」
「まだまだこれからなんでしょ・・・てんさんそう言ったよ」
そうだったな・・・夫婦生活は始まったばかりだ。
少し身体も鍛えなきゃと思った。
時計は午後8時を過ぎていた。
この時間から約24時間の間に起きた出来事を次回は書いてみようと思います。
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