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見た目が若いので大抵の人は30代半ばくらいに思うらしい。
彼女に始めて会ったのはある外国のナイトクラブだった。
そのナイトクラブはタイ人が日本人向けに経営しており、一時期は繁盛していたが最近はやや落ち目だった。
ビューティコンテストのように並んだホステスの中から一人指名する仕組みだが、いつも胸の大きさで指名すると失敗が多いので、その日はスリムなタイプはいないかと目を走らせた。
他の女性の影にスラッとした20代半ばの女性がなっていたのを見つけた。
それがフィービーとの出会いだった。
身長165センチ、長い髪、スラッとした長い足、小さく上がったお尻、浅黒い肌、大きく優しそうな目、そよ風のような声、人懐こそうでずっと見ていても飽きない顔、溶けるような笑顔。
ホステス稼業をする人は、元から擦れているのか、この稼業で擦れたのか、とにかく擦れた人が多いが、彼女からは微塵も感じられない。
話してみると流暢な英語を話し、会話にも適切についてくるので頭もよい。
聞いてみたら父親は芸術家だが、家は大家族なので、インターナショナルスクールから奨学金をもらって地元の大学に通い通い、妹たちを養うために稼ぎのよい外国のナイトクラブでホステスになる道を選んだらしい。
時折、ドレスの谷間から小ぶりの乳房が垣間見える。
ミニのスカートからかわいらしい下着がのぞく。
酒が進むと我慢ができなくなる。
いつまでも紳士のふりせずにこの女を触りたいという気になった。
嫌われてもいい。エロ親父呼ばわりされてもよい。触わることで何かに一歩近づきたいと思った。
理性がとんだ。次の瞬間、右手を胸の間に差し入れ乳首を触った。
「だめよ。人が見ているわ。」
「ごめん。でも自分が止められなかった。」
(私は現地語がわからないので会話は全て英語です。)
言葉とは裏腹に拒絶はなかった。
女はホステスでも嫌いな男性にはそういう態度がでる。
その日は何もなかったが、翌週店外デートに誘い、彼女がビール好きだというのでドイツビールが飲める店に行った。
杯を重ねた後、彼女から聞いてきた。
「一つ聞いていい。ケイトとは今はどうなっているの?彼女とは大学が一緒なの。」
ケイトとは1年くらい指名した女性だった。
ショートカットでモデル並みのスタイル、身長は167センチの長身。
体は散々交え、相性は悪くはなかったが、他に男ができたので今は指名していない。
他に男ができたら追いかけない。
追いかけて泥仕合をし、自分を惨めにするのではなく、快く祝福して別れる。それが私の生き方だ。
「他に男ができたから、もうやめようと僕から言った。逆に祝福したよ。せめて友達でいようと努力したけど無駄だった。」
「彼女は今の彼とうまくいってないから、あなたと寄りを戻したいと思っているみたい」
「僕は彼女の客でも彼のバックアップじゃないってはっきり彼女に伝えたよ」
金持ちの家で一人娘として我儘に育ったケイトと9人家族の長女として育った彼女。
ブランド品で身を固めてはいても中身が空っぽのケイトと安物で身を包んではいるが、彼女の聡明さで決してそうなみえない彼女。
育ちも性格も全く正反対の2人。
天井から吊るされているファンからの風で彼女の髪が風になびく。
その時、この人がいとおしくなり、今日はこの人を抱きたいと思った。
その後、どこでどうしたのかよく覚えていない。
気づいたときは、場末の木賃宿のベットの上に2人は裸でいた。
長いキスの後、彼女の小ぶりの乳房を口に含み、乳首を口の中で転がす。
かすかな嗚咽が聞こえる。
小鳥のようなさえずりだ。
この女と一つになる。
ホステスだって忘れ、愛おしくなる。
ローションを手にとって反り返ったペニスに塗り、ペニスを彼女の経口にもっていき、彼女の中にゆっくり入る。
彼女の膣は深くないが私のペニスには凄くフィット感がいい。
「コンドームはどこ?コンドームは?」抱かれながら彼女が小鳥のささやきのように言う。
「自然のままのセックスしたい」
「だめよ。コンドームつけて。」
無視し続ける私。
ゆっくりと彼女の中に入り、腰を動かす。
暫くすると彼女から喜びに似た声が聞こえてくる。
彼女もリズミカルに腰を振り始める。
もう、彼女はコンドームのことを忘れ、快楽に身を任せる。耳元でつぶやく。
「僕はセックスが好きだ。君は好きか?」
「はぁ、はぁ、私もセックス好きよ。」
抱きながら口付けをする。
舌を彼女の口に入れ、上唇、舌、下唇をおいしそうにしゃぶる。
小ぶりだが、弾力のある胸をまさぐる。
乳首をリズミカルに吸う。
吐息が漏れる。
彼女の長い足が私の体に巻きつつ。深い挿入感、吐息、肌の温もり。暫くぶりの感覚に酔う。
大海原の上の小船にゆられている感覚。
絶頂が近づくにしたがい、揺れが早くなる。
クライマックスが近くなる。
「いくっ!」
怒涛のように一週間溜められた精子が次々と彼女の体内に送りこまれていく。
「はぁ、はぁ、だしちゃったの。だめっていったでしょ。」
「我慢できなかった。ごめん。あなたに子供を生んでもらいたい」
「今はだめよ。アメリカに留学したいの。だからお金ためているの」
その夜は、何度も何度も交わった。
「もっと私が欲しい?」
「ああ、何度も欲しいさ。」
何度も、何度も彼女の中に入り、自分が空になるまで出した。
空になっていくと、自分自身が抜け殻になるような錯覚になった。
一度、お金が必要だから僕に抱かれているのかと聞いたことがある。
ナイーブな質問だが、一回は聞いておきたい。
お金で誰とも寝る女なのか、客とは寝るが心の中で一線があるかは大きく違う。
「お金が全てではないけどお金は大切よ。私は気に入った人としか寝ないわ。お金だけで体を売ることはしない。でも貴方と寝るときにお店を通してくれれば、私はあなたにお金を欲しいと言わなくてもすむ。どういうことか理解して欲しい。愛しているわ。」
「故郷に帰っても家族は仲がよくないの。母はお金をもっと置いていけと言うし、大学生の妹は私の持ち物を盗むし。でも長女だから家族をサポートしないといけない。故郷には帰りたくないけど逃げれない。」
実社会に公平はない。
別の豊かな家族に生まれていたら、ナイトクラブのホステスにはなっていないだろう。
聡明な娘なので、大学院に進み、どこかの有名企業に勤めていたかもしれない。
イフ・ノットがないのが人生だ。
現実の中でさまよう彼女。
これからどうなるか私にもわからない。
私と抱き合うときくらいは、色々な現実からせめて休ませてあげたい。
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